ちょろちょろ名前を聞くなーとは思っていた。でもなんやかんやでそのままにしていた。ふと思い出した。タイトルのせいで頭の中では2008年の「ジャンパー」と紐付いていた。
それが功を奏した。
のかは分からないけど、
面白いじゃないか。
なんか適当にアクションでも見るか、と思って鑑賞しだしたら突如ジョナヒルがスリムシェイディに合わせて登場。かと思えば典型的なナードで典型的なジョックスにいじめられているという。
たったこれだけだけど、たったこれだけなのだけど、なぜか僕はものすごいワクワク感に襲われた。
そこからはもうネタが散りばめられていて何の飽きもなく鑑賞終了。そしてその勢いで続編の22ジャンプストリートまで鑑賞。
なんだろう、対照的な2人のバディもの、コップコメディものなんてものすごい量の作品があるはずだけど、なんだかこれは面白い。
コメディ感もそうかもしれないけど、もっと2人を見たいという感情にさせてくれる。
元々は同名テレビシリーズの映画化ではあるけど、何にも知らない僕も大変、楽しめた。ジョニーデップも出ていたり、テレビ版のファンも楽しめるのでないか。
その辺含めて、参ります。
概要
基本情報
2012年 アメリカ
監督:
フィル・ロード(Phil Lord)
クリストファー・ミラー(Christopher Miller)
脚本:
マイケル・バコール(Michael Bacall)
キャスト:
ジョナ・ヒル(Jonah Hill)/ モートン・シュミット
チャニング・テイタム(Channing Tatum)/ グレッグ・ジェンコ
ブリー・ラーソン(Brie Larson)/ モリー
デイヴ・フランコ(Dave Franco)/ エリック
ロブ・リグル(Rob Riggle)/ ウォルターズ先生
デレイ・デイヴィス(DeRay Davis)/ ドミンゴ
アイス・キューブ(Ice Cube)/ ディクソン警部
クリス・パーネル(Chris Parnell)/ ゴードン
エリー・ケンパー(Ellie Kemper)/ グリッグス先生
ジェイク・ジョンソン(Jake Johnson)/ ダディアー校長
ニック・オファーマン(Nick Offerman)/ ハーディ副部長
ホリー・ロビンソン・ピート(Holly Robinson Peete)/ ジュディ
解説・あらすじ
ジョニー・デップの初主演作で出世作となった同名テレビシリーズを映画化。監督はフィル・ロードとクリストファー・ミラー、脚本はマイケル・バコール。主演は「マネーボール」のジョナ・ヒルと「G.I.ジョー」のチャニング・テイタム。全米で1億ドルを超える興行収入をたたき出し大ヒットとなった。犯罪特別操作課に配属されたジェンコとシュミットは、青年犯罪を撲滅するため高校での潜入捜査を開始するが、あまりの楽しさに高校生活をエンジョイしてしまう。だが彼らはそこで、高校にはびこる凶悪犯罪を目の当たりにし…。
80年代青春映画の要素
シュミットを演じたジョナヒルは本作のコンセプトとして、こう表現している。
“R-rated, insane, Bad Boys-meets-John Hughes-type movie”
なるほど確かに。
ジョンヒューズ監督作品は「ブレックファスト・クラブ」と「フェリスはある朝突然に」しか見ていないけど、本作では80年代に流行っていた若者青春ものの要素を取り入れつつ、バカなコメディをブッ込んで良い感じに。
元ジョックと元オタクの対照的なコンビ、というのはまぁ良くありそうな組み合わせではあるけれど、そんなこと関係なくこれは最高のコンビ。
どっかの映画ランキングでバディもののキャラランキングがあったらランクインしてきそうな勢い。
チャニングテイタムは最初オファー断っていたっぽいけど、ジョナヒルが説得した模様。よく説得してくれた。そしてよく引き受けてくれた。ありがとう。
僕が好きな冒頭のシーン。スリムシェイディに模したジョナヒルと、ジョックスではあるけど頭は悪そうなチャニングテイタム。この2人のやり取りを見ることで、一瞬で高校時代のグループと関係性が分かるという。素晴らしい。
その高校時代に所属していたグループというのが前提である上で、潜入捜査として高校生活を追体験する中で当時お互いが所属していなかったグループの人がどう考えていたのか、改めて知ることになる。
そうやって、心も成長していくのだけど、成長したところで生粋のバカな感じは変わらない。だから説教くささなんて一切ない。ちょっと小バカにする感じなんかは下らなくて思わず笑ってしまう。
お酒を用意するためにフェイクIDの話をするくだりなんかは、ジョナヒルが童貞高校生を演じた「スーパーバッド」でのシーンを思い出して思わずニヤニヤする。
ちなみにスーパーバッドでもジョナヒルとデイヴフランコは共演している。
どうでも良いけど、イケメンだけどバカな若い男とか、魅力的だけどバカな男のことを意味する”himbo”という単語があるらしい。ちなみに女の人は”bimbo”。
というか、元々は1919年頃からbimboが使われ出して、当初は男の人にも使われていたようだけど、次第に女性に対して使われるようになって、1988年頃から、him + bimboでhimboになった模様。
こういう各国の限定的な意味の単語って面白いよね。今日の英語講座終わり。
同名テレビシリーズ
解説にもあるように、本作は同名テレビシリーズを映画化した作品。
1987年から1991年までやっていて、ジョニーデップ初主演ドラマ。そして、このシリーズによってジョニーデップはアイドル的な人気を獲得して一躍有名になった。
映画化される上での基本的なプロットとか年代設定とかキャラとか、そういう前提はテレビ版と同じ。
テレビ版がどういうテイストなのかは知らないけど、監督は本作について、「ハイパーコメディ寄りにしていて、真面目な感じからはかけ離れている」的なことを語っている。
テレビ版と前提は同じ、と言っても知らないとお話にならないなんてことは全くない。初めてミッションに配属されるジョナヒルとチャニングテイタムと一緒に、どういう組織なのかは説明してくれるし、大人が高校に潜入捜査してます、だけ分かっていれば全く問題なし。
オリジナルのメインのキャストたちは、リチャード・グリエコ(Richard Grieco)とダスティン・ヌエン(Dustin Nguyen)以外は大抵カメオ出演している模様。ちなみに2人も続編の22ジャンプストリートの方ではカメオ出演しているとのこと。
テレビシリーズが元になっているなんて全然知らずに見た僕は、「あれ。ジョニーデップじゃん。こんなところで見れるとは」と思っていたけど、そういうことだったのかと納得。
ジョニーデップのカメオシーン。※ストーリーの後半部分なので、視聴する際はお気をつけください。
監督2人
監督を務めたフィルロードとクリストファーミラーは、「くもりときどきミートボール」「LEGO ムービー」とかを撮った人たち。なかなか評価されている作品を撮っている。
その他、アニメの「Clone High」だったり、少しだけ「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」に関わったり、2018年のスパイダーマンのCGアニメ「スパイダーマン:スパイダーバース(Spider-Man: Into the Spider-Verse)」の製作・脚本をやっていたりする。
ちなみにスパイダーマン、今のところかなりの賞にノミネートされているね。アカデミーどうなるかね。
一方ジョナヒルは、実はロブゾンビに監督をやってもらいたかったらしい。
続編等々
22ジャンプストリート
普通に本作の続編、22ジャンプストリート。
23ジャンプストリート
そのさらに続編23ジャンプストリート、の噂がある。
どうも21、22と監督を務めた2人は23で降りて脚本と製作に回るらしい。次の項目で書いているMIBとの話もありつつも、まだ予定は未定になっている。現在製作中なのかはちょっと不明。
MIB 23
MIBって、ご存知あのメンインブラック。それとクロスオーバーするって話があって、ソニーのシステムがハッキングされて明らかになった。ハッキング後、監督のインタビューでも、クロスオーバーするって監督が言っていたらしい。
ジェームズ・ボビン(James Bobin)が監督をするという噂だけど、詳細は不明。
女性版
ゴーストバスターズ的に女性版のスピンオフが現在製作されている模様。タイトルは未定。監督・脚本は22ジャンプストリートの共同脚本家でもあるロドニー・ロスマン(Rodney Rothman)という話があるけど、どこまで本当の話なのかは不明。
ということで
これは普通に面白かった。全然2回目3回目も観れる。
警官バディものブラックコメディと言えばエドガーライト、サイモンペグ、ニックフロストのホットファズ
ただのおバカなバディものと言えば、ジムキャリーとジェフダニエルズのMr.ダマー
コンビというかトリオというか微妙なところだけど、スーパーバッド
なんかもおすすめです。
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