ウォッチメン / Watchmen

 

ウォッチメン – 予告編
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概要

基本情報

2009年 アメリカ
監督:ザック・スナイダー(Zack Snyder)
キャスト:
ジャッキー・アール・ヘイリー(Jackie Earle Haley)/ ウォルター・コバックス/ロールシャッハ
パトリック・ウィルソン(Patrick Wilson)/ ダニエル・ドライバーグ/ナイトオウルⅡ世
マリン・アッカーマン(Malin Akerman)/ ローリー・ジュピター/シルク・スペクターⅡ世
ビリー・クラダップ(Billy Crudup)/ ジョン・オスターマン/Dr.マンハッタン
ジェフリー・ディーン・モーガン(Jeffrey Dean Morgan)/ エドガー・ブレイク/コメディアン
マシュー・グッド(Matthew Goode)/ エイドリアン・ヴェイト/オジマンディアス
カーラ・グギノ(Carla Gugino)/ サリー・ジュピター/初代シルク・スペクター

解説

『300 <スリーハンドレッド>』を手掛けたザック・スナイダーが、映像化不可能といわれていた同名グラフィック・ノベルを映画化したミステリー超大作。数々の歴史的事件にかかわってきたヒーローが次々と殺されていく裏で、世界を揺るがす壮大な陰謀劇が展開する。出演は『リトル・チルドレン』のジャッキー・アール・へイリーら。前人未到のビジュアル・ワールドと、その衝撃性ゆえ映画化が断念されてきたストーリーに注目だ。

あらすじ

ジョン・f・ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機など、世界で起きた数々の事件を見守ってきたヒーローたち“ウォッチメン”。しかし、かつてウォッチメンだった男の一人が暗殺される事態が発生。殺害現場には、血のついたスマイル・バッジが残されていた。しかも、ウォッチメンたちの殺害はその後も続き……。

批評と受賞歴

批評

・Rotten Tomatoes:65% 6.3 / 10
・Metacritic:56 / 100
・Roger Ebert:4 / 4
・IMDb:7.6 / 10

 

重さと長さ

面白かった。でも ちょっと長かった。でも ダークな感じが好きだった。でも長かった。結構原作に忠実に作られているということで、原作ファンからも高評価だったらしい。

そもそも原作はコミックブック界を再燃させて、離れかけていたファンを呼び戻したという出版業界内でもなかなか重要な作品(という印象を受けた)。そして内容も内容だし映画化は無理だとまで言われていた作品だったとのこと。

それをやってのけたザックスナイダーはすごい。しかし私含めて原作読んでもない、そもそもスーパーヒーローものもあんまりよく分かってない、という立場の人からしたらなかなかの曲者。

原作自体がボリューミーで、メインのキャラクターも各々の背景が描かれていたらしいけど、 これ以上映画長くできねーよ、ってことで要約されたり削られたりした。

サブプロットもいろいろとあったみたいで、 BLACK FREIGHTER っていう漫画の中で並行して描かれる漫画?的な割と重要なものがあるらしくて、その辺も これ以上映画長くできねーよ、 ってことでばっさり削っているらしい。

そんな感じの削りまくってこの長さ。

それでもまだまとめきれないから、ここからさらにストーリーを見ていく上での前提部分を、冒頭のオープニングでさらっとダイジェスト的にまとめられているけど、もうそれだけで情報過多。

なんとなく観てると、

えーと? お前誰だ。

とまではならなくても出てくる人たちの関係性をちょっと頭の中で整理が必要。ただそのオープニングがすごくカッコイイからそれだけでも観る価値がある。

Watchmen [2009] – Intro

本作は評価がまっぷたつに割れて、批評家からはおおむね高評価、一般観客側が若干低評価。ということは逆に言えば、原作読んで、もうちょっと予備知識蓄えておけばもっと面白くなる、と思う。というかもはや原作をちゃんと読みたい。

 

もしもシリーズ

本作のジャンルには ”歴史変革SF(Alternate history SF)” が入る。歴史変革ってのは、歴史上で、もしも〜だったら、のストーリー。

今回は、

もしも冷戦時代にスーパーヒーローが存在したら

で作られていて、スーパーヒーローたちの影響によって、アメリカがベトナム戦争に勝って、ニクソン大統領が辞職していない世界。

スーパーヒーローといっても、超人的な能力を持つ人たちばかりではなく、ただコスチュームをまとった普通の人間もいる。中にはDr.マンハッタンみたいに本当に超人的な存在もいたりはするけども。

普通の人間が自分の道徳心から人助けをするわけだけど、それが他人の目から見たときに完全に善なのかは別の話で、他人に見えないところも全て善なのかも別の話。見ようによってはただの自尊心を保ちたいだけのひとりよがりにも見えなくもない。というか完全にそう。

マスクとかコスチュームを身にまとうことによって自我を保って自分が世界を変えるっていう自負で生きてるように見える。基本的には人間で、それぞれがそれぞれの考えを持っていて、それぞれがそれぞれの考えのもと、自分の信念に従って動いている。

ここが超重要。

世界を救うということは共通していても、そのやり方とか何がベストなのかってのは違いが出てくる。そこを観て、何とも言い切れない感情を楽しむ。

そんな おとなの映画 だと思いました。

 

ということで

細かい解説やらなんやらは他のサイトでいっぱいあると思うのでこの辺で。以上、ウォッチメンでした。

サタイア関連で サンキュースモーキング(記事へ)、

ネオノワール関連で シャッターアイランド(記事へ)、

2009年のR指定繋がりで ハングオーバー!

なんかもおすすめです。

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