概要
基本情報
2000年 アメリカ
監督:ラジャ・ゴズネル(Raja Gosnell)
キャスト:
マーティン・ローレンス(Martin Lawrence)/ マルコム・ターナー
ニア・ロング(Nia Long)/ シェリー・ピアース
ポール・ジアマッティ(Paul Giamatti)/ ジョン
テレンス・ハワード(Terrence Haward)/ レスター・ヴェスコ
アンソニー・アンダーソン(Anthony Anderson)/ ノーラン
ヤッシャ・ワシントン(Jascha Washington)/ トレント・ノーラン
エラ・ミッチェル(Ella Mitchell)/ ハティ・メイ・ピアース:ビッグママ
フィリス・アップルゲイト( Phyllis Applegate)/ サディ
スターレッタ・デュポワ(Starletta DuPois)/ パターソン
ティシーナ・アーノルド(Tichina Arnold)/ リタ
オクタヴィア・スペンサー(Octavia Spencer)トゥイラ
ニコール・プレスコット(Nicole Prescott)/ リナ
セドリック・ジ・エンターテイナー(Cedric the Entertainer)/ 牧師
カール・ライト(Carl Wright)/ ベン
オルディス・ホッジ(Aldis Hodge)/ バスケットボール少年
解説・あらすじ
FBI捜査官マルコムは助産婦のビッグ・ママの張り込みを命じられた。刑務から脱獄し、恋人シェリーとともに彼女の祖母ビッグ・ママの家に立ち寄るとみ られる、強盗犯レスターを捕まえるためだ。張り込みを開始ししたところ、ビッグ・ママの留守中にシェリーが幼い子どもを連れて帰ってくることに。犯人逮捕 のためになんとかシェリーを引き留めておきたいマルコムは、なんとビッグ・ママに変装して彼女を出迎えた……。M・ローレンスが特殊メイクで変身するドタバタ・コメディ。
批評と受賞歴
ノミネート
MTVムービー・アワード:マーティンローレンス
はじめに
ラジャ・ゴズネル監督は「ホーム・アローン3」で映画監督デビュー。最近は「スマーフ」とかを撮っている。映画監督デビュー前は「ホーム・アローン」「ミセス・ダウト」の映像編集者を手がけている。
ってことは。
コメディには強そうな監督さん
ということだと理解した。
何か観たいんだけどライトな感じのやつないかなぁ、と思ってたら目に飛び込んできたので鑑賞。直感は意外とあたるもんだ。何かしたいような、でも何もしたくないような。そんな状況に陥っている時にオススメです。何も考えずに見た目でどうにかしてくれる系のやつ。ってことで、以下ネタバレありで参ります。ご注意を。
特殊メイクはグレッグさん
「ミセス・ダウト」でアカデミーメイクアップ賞を受賞した グレッグ・キャノン(Greg Cannom)氏が本作でも特殊メイクを担当している。
まずは素のマーティンローレンス
次が2人揃った時
どう思うかはあなた次第です。
とにかく見た目で勝負、おまけストーリー
本作の笑いの要素は見た目にある。というか 動けるデブ にある。デブのばばあに扮したやつが、めっちゃ動けるってだけで笑いになりそうでしょ。
ただ、最初の方は、それで押し切るとしても、どんどん熱が下がっていくのは否めない。感覚的には 長いコント。そんなこと言い出したら、こういうコメディは全部そうなっちゃうかもしれないのだけど。
絶対に本人じゃないとバレるような場面でバレないのはまぁご愛嬌の範囲内としても、あまりにもリアリティが無さすぎるとチープ感が目立ってしまってそっちに気をとられてしまう。そのチープさ加減を完全に笑いの要素に持っていけているならありだとは思うけど、そうとも見えなかった自分には。
一応大筋のストーリーはあるものの、 おまけ過ぎる。「映画」という体裁を保つためだけに存在するようなプロット。FBIの潜入捜査、ラブロマンス、家族、ちょっとしたお涙頂戴。
ありきたりなB級ハリウッド映画臭がぷんぷんするでしょう。
それでも良いんです。コントだから。
典型的な3部構成
薄っぺらいストーリーとは言いつつも、ハリウッドでよくある3部構成(3幕構成?)に一応なっている。最初はマルコム(マーティンローレンス)とジョン(ポールジアマッティ)の立場、シェリー(ニアロング)とレスター(テレンスハワード)の立場、これからどんな感じで進めてくのかっていう状況説明。
そこからマルコムの葛藤が始まって、さらに問題の発展と進行。
最終的にもろもろ解決してハッピーエンド。
振り返ると、やっぱりあれだ、普通。
続編あり
本作は、2006年にビッグママハウス2(Big Momma’s House 2)、2011年にビッグママハウス3(Big Momma’s House Like Father, Like Son)と、続編が作られている。
続編が作られたということは、儲かったということ。
なぜヒットしたかというと 全くもって謎である。
世界興行収入は、
1作目:約 $174million
2作目:約 $138million
3作目:約 $ 70million
と、残念ながら順調に減らした模様。
ちなみに2と3の監督はラジャゴズネルではなく別の監督さん。珍しく2の方が面白いって意見もあるようなので、気が向いた時に観てみようかなぁ。
小ネタ1:ビッグママの由来
Big momma という名前は脚本家のダリル・クォールズ氏の発想。近所の子供が彼の母をbig mommaと呼んでいたらしい。
小ネタ2:ベッドシーン
ベッドでマルコムとシェリーが寝ている時、
シェリー「ビッグママ、これ何?」
マルコム「あ、あぁ、懐中電灯だよ」
っていうようなシーンがある。これ、ジョン・ヒューズ監督の「大災難P.T.A.(Planes, Trains & Automobiles)」 って映画から持ってきているらしい。ちょっと観てないので、そのまま同じように撮っているのか、雰囲気を借用しているのか、程度はわからず。
でもこれ、かなり評価良いっぽいから観てみたい。
ということで
終わります。 暇な日にはビッグママハウスを。
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