最強のふたり / Intouchables

 

映画『最強のふたり』予告編
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概要

基本情報

2011年 フランス
監督:
エリック・トレダノ
オリヴィエ・ナカシュ
キャスト:
フランソワ・クリュゼ
オマール・シー
アンヌ・ル・ニ

解説・あらすじ

パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男と、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年の交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。2011年・第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリ(最優秀作品賞)と最優秀男優賞をダブル受賞した。

 

実話ベース

実在の人物である フィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴ(Philippe Pozzo di Borgo)とその介護人アブデル・ヤスミン・セロー(Abdel Yasmin Sellou)をモデルにしている。モデルになったアブデルさんはアラブ系?らしい。

映画だとドリスという黒人に変わりナントカ人っていうその辺では一番虐げられる人種みたい。そのナントカ人の代表的な名前がドリスなんだと。だから人種と貧富の格差を乗り越えた絆の話ってことだね。

オープニングが良かった。というかオープニングだけみれば2人の関係が窺える。

車をぶっとばすドリスに何も言わないフィリップ。警察に追われ賭けを始める2人。車をとめられて回避するときの協力プレイ。そしてフィリップが咳き込んでタンかなんかよくわからんやつを「汚ねぇ」と言いながら拭くドリス。そこから病院までのノリノリで音楽を聴く車内の様子。

これだけでかなり引き込まれます。これまでの結果とラストにつながるオープニングシーンはかなり重要だね。いろいろと言われているけど、介護の大変さの描写は最低限に抑えられてる。そこを伝えたいわけじゃないから。

フィリップとドリスでそれぞれの視点から想いがあると思うけど、人種とか貧富とか障碍者とか関係なく、それらにとらわれない2人の絆の話。

ドリスのデリカシーのなさが逆にフィリップに対等な立場を感じさせて、信頼できるようになった。この簡単に懐に入り込むスキル・・ほしい。

そして過ごしてくうちにお互い影響を受けていく。気づいたらフィリップがピアスしてたり、言葉遣いがちょっと下品になってたり。ドリスも戻ってからいつもの仲間たちと会ってたけど、さりげなく音楽が変わってたと。

ドリスは結構ぎりぎりのユーモア言ったりするけど、それが良かったんだろう。そしてノリが合ったんだろうな。そのコメディの感じも面白かった。オペラのくだりとか。

なんかすごい興行収入になったらしいけど、小規模公開からの口コミ評価で大ヒット的な感じが合ってる気がする。逆にあまり期待せずに見てほしい。

個人的には邦題がちょっと。最強とかついてるとなんか・・あんまり観たくなくなるから、もう少し違うのにしてほしかった。。

文句はそれくらいかなー。なかなか面白かった。介護がただのツールになってたのがいいところ。そこに重きを置かないで正解だと思う。

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