シーズン1からさらに内容を掘り下げつつ、物語の背景が垣間見えつつ、複雑化していくシーズン2。ざっくり言えば、姉妹 VS ダイアド。そして最後に明かされる新事実。今回も面白かった。
早く見るべし。ネタバレありでいくのでご注意を。
概要
基本情報
2014年 カナダ
製作:
グレアム・マンソン(Graeme Manson)
ジョン・フォーセット(John Fawcett)
キャスト:
タチアナ・マスラニー(Tatiana Maslany)/ サラ、アリソン、コシマ、ヘレナ、レイチェル、ジェニファー、トニー…
ジョーダン・ガバリス(Jordan Gavaris)/ フェリックス
エヴリン・ブロシュ(Évelyne Brochu)/ デルフィーヌ
ケヴィン・ハンチャード(Kevin Hanchard)/ アート
マリア・ドイル・ケネディ(Maria Doyle Kennedy)/ ミセスS
ディラン・ブルース(Dylan Bruce)/ ポール
スカイラー・ウェクスラー(Skyler Wexler)/ キラ
マット・フリューワー(Matt Frewer)/ リーキー博士
マイケル・ユイスマン(Michiel Huisman)/ カル
クリスチャン・ブルーン(Kristian Bruun)/ ドニー
ピーター・アウターブリッジ(Peter Outerbridge)/ ヘンリク
アリ・ミレン(Ari Millen)/ マーク
マイケル・マンドゥ(Michael Mando)/ ヴィク
インガ・カドラネル(Inga Cadranel)/ アンジェラ
ミシェル・フォーブス(Michelle Forbes)/ マリオン
パトリック・J・アダムス(Patrick J. Adams)/ ジェシー
ジョシュ・ボキー(Josh Vokey)/ スコット
あらすじ
クローンの話。
誰を信じられるか
シーズン2から物語の核心に迫っていくペースが早くなっている。なぜクローンが作られるようになったのか、その背景を描くのに、いろんな人、グループ、組織が入り混じってくる。僕の理解力がないということもあり、割と真剣に見ていないと置いていかれるし、これ以降のシーズンでもその前提知識が必要になってくるからないがしろにはしない方が良い(少なくともシーズン3までは)。と言ってもこれは特にマイナス点ということではないし、早く次のエピソードを観たいと思わせてくれる。
関連組織、登場人物が増えたことで、結構複雑に絡みあってくるようになるわけだけど、そこでの楽しみと言えば、
次は誰が裏切ってくるか
ってことだよね。シーズン1の頃から各姉妹たちを監視するモニターがいて、それが誰なのかってことが焦点に当たっていたけど、このシーズン2でその流れは一旦安定。だけど相変わらずダイアド側とは対立し、ミセスSもまだ分からないし、プロレシアンズの謎の行動もあり、内部で分裂もあり、ぐちゃぐちゃしてくる。
振り返ってみると、レイチェルのシーズンな感じが強い。レイチェルの両親の話とか、ダイアド内での立ち回りとか、物語にも結構重要なところが描かれている。
もちろん僕は彼女の乳首に目がいってしまっていた。
LEDAとカストール
今回明かされた姉妹たちの研究、LEDAとカストール。劇中でも説明があったけど、LEDAは、ギリシャ神話の「レダと白鳥」のモチーフを使っている。おさらいすると、ゼウスがレダというスパルタ王テュンダレオースの妻を愛して誘惑、密通によって卵を産み、ヘレネーが生まれる、別の卵からカストールとポリュデウケースの双生児とクリュタイムネーストラーが生まれる、カストールとクリュタイムネーストラーは人の子、ポリュデウケースとヘレネーは神の子だと。
あれ、ヘレネーって、ヘレナ??神の子だと考えるとプロレシアンズがヘレナは特別だと捉えていたのがすんなりくる。やっぱり田舎のとある村だけの宗教ってちょっと恐ろしさがあるよね。プロレシアンズでは信仰心だけでなくてうまい具合に科学と宗教が融合していて、その閉鎖的なところがまた怖い。こういうのは南部ゴシックっぽいって言ってしまっていいのだろうか。
それはそうと、ヘレナをヘレネーと捉えると、サラはクリュタイムネーストラー。そうなると、カルはタンタロスかアガメムノーンか。キラはイーピゲネイアかエーレクトラー。ほうほう。なるほど。
何にも関連性が思いつかない。
どうでもいいけど、カルを演じたマイケル・ユイスマン、目が誰かに似てるんだよなー、ってずっと思ってたんだけど、急に降りてきた。モンティパイソンのメンバー、グレアム・チャップマン(Graham Chapman)。
マイケルユイスマン
グレアムチャップマン
マン繋がりだけで意外と似てなかった。
ジェニファーとトニーの話
新しいキャラが登場。ジェニファーもトニーも残念ながら出番は少ないけれど。改めて。
んー。シーズン2終わりでは結構アリソンが好きだった。今もだけど。キャラが良いよね。あんまり集中してなかったってのもあるんだけど、結局トニーって何しにきたの?伝言もらって、もうちょっと絡むかと思ったらその後特に何もなし。ただただトランスジェンダーを絡ませたかっただけな気がしてしまう。
それは良いとして、最後のエピソード10で、姉妹が集まってダンスするシーン。良い。それぞれちゃんと個性が出ている。忘れてるかもしれないけど、6人中、4人をタチアナマスラニーだからね。恐ろしい。
しかしこれだけ出てくると、同じDNAだけど環境の違いでこうも変わってくるのかと、ふと考えさせられるよね。
ちなみに曲は、Adham Shaikh、Water Prayer (Matt The Alien Remix)
ということで
まだまだ今の所面白い、オーファンブラック。
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