スパイダーマン:ホームカミング / Spider-Man: Homecoming

 

映画『スパイダーマン:ホームカミング』予告①
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概要

基本情報

2017年 アメリカ
監督:ジョン・ワッツ(Jon Watts)
キャスト:
トム・ホランド(Tom Holland)/ ピーター・パーカー
マイケル・キートン(Michael Keaton)/ エイドリアン・トゥームス/バルチャー
ジョン・ファブロー(Jon Favreau)/ ハッピー・ホーガン
ゼンデイヤ(Zendaya)/ ミシェル
ドナルド・グローヴァー(Donald Glover)/ アーロン・デイヴィス
タイン・デイリー(Tyne Daly)/ アン・マリー・ホーグ
マリサ・トメイ(Marisa Tomei)/ メイ・パーカー
ロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey Jr.)/ トニー・スターク/アイアンマン
ジェイコブ・バタロン(Jacob Batalon)/ ネッド
ローラ・ハリアー(Laura Harrier)/ リズ
トニー・レヴォロリ(Tony Revolori)/ ユージーン・”フラッシュ”・トンプソン
ジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)/ カレン
ボキーム・ウッドバイン(Bokeem Woodbine)/ ハーマン・シュルツ/ショッカー
ローガン・マーシャル=グリーン(Logan Marshall-Green)/ ジャクソン・ブライス/ショッカー
ケネス・チョイ(Kenneth Choi)/ モリタ校長
グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)/ ペッパー・ポッツ
クリス・エヴァンス(Chris Evans)/ スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ
スタン・リー(Stan Lee)/ ゲーリー

解説

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』などのトム・ホランドを主演に迎えたヒーローアクション。血気盛んなスパイダーマンが、突然出現した怪物に戦いを挑む姿を活写する。アイアンマンとして数々のマーベル作品に出演してきたロバート・ダウニー・Jrや、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのマイケル・キートンらが共演。新人ヒーローの成長ぶりに目を見張る。

あらすじ

15歳の高校生ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、まるで部活動のようなテンションでスパイダーマンとして活動していた。まだ若い彼の才能に気付いたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、ピーターを真のヒーローとして育てようとする。スタークに新しいスーツを新調してもらったピーターは、意気揚々と街へ乗り出し……。

批評と受賞歴

批評

・Rotten Tomatoes:92% 7.6 / 10

・Metacritic:73 / 100

・Roger Ebert:3 / 4

・IMDb:7.8 / 10

 

はじめに:全体の感想

新宿で、3Dで、18時の回で、満席ではないけどまぁまぁの入り。

面白かった。

鑑賞後はもちろん、

スパイダーウェブを出すポーズを2、3回やった。

もちろん、変な目で見られた。

そして帰宅後は通販で

ウェブシューターを調べた。

僕はスパイダーマンファンではないし、映画版はサム・ライミ監督の三作しか見てない。だからコアなファン目線からしたら分からないけど、スパイダーマン、それから、そもそもアメコミの世界観を知らない人に聞いても、面白かったって言ってた。

とは言いつつも、ある程度スパイダーマンとその他マーベルを知っていることに越したことはない。アヴェンジャーズのことを知っている前提で話が進むし、アイアンマンなんて率先して介入してくるし、その他マーベル系の小ネタが散りばめられていたり。

いずれにせよ結構幅広く受け入れられる作品かと思われる。

ちなみにタイトルの “ホームカミング” には、マーベルにスパイダーマンが “帰ってきた” という意味もあるとかないとか。

てな感じでネタバレはそこそこにしつつ参ります。

 

青春映画としての

今回のスパイダーマンは能力を手にしている状態から始まる。そんなピーターパーカー15歳。いや16歳だっけな?まぁそのくらいのお年頃。青春真っ只中で大人になりきれていない状態。学校に行きつつ、スパイダーマンと二足のわらじ。

しかもピーターはスクールカースト最下位のいじめられっ子。でもそんなことと人を好きになることは関係ない。今回の恋する相手はリズ。でね。この恋の行方がね。

スパイダーマンは結構そういうところがある。

本作はそういう思春期の物語としての側面もあるから、キャスト陣はジョンヒューズ監督作を見させられたらしい。学べと。ブレックファストクラブ(記事へ)とかね。

スーパーヒーローものの一方で、しっかりと青春ものとして機能しているところはすごい。

 

純粋に成長物語

上でも書いた通り、本作はすでにスパイダーマンとして少し活動している状態からスタート。つまり、スパイダーマンとして、どう成長するかを描いた物語。

昔の町山さんのスパイダーマンの解説で、「スパイダーマンシリーズは、”もしかしたらなっていたかもしれない自分自身” と戦う話が多い」てなことをおっしゃっていた。スーパーパワーの使い道として、自分のために使うのか、はたまた周りのために使うのか。

スーパーパワーを持った相手は、誘惑に負けた時に自分もそうなる可能性を秘めているという意味がある。その誘惑に打ち勝つことができるかどうか、そんな戦いもあると。

 

それから今回はスパイダーマンのメンター役でアイアンマン、トニースタークが登場。原作でもメンターなのかは知らない。序盤からピーターのスタークさんへの敬愛度合いはすごくて、もうずっとスタークさんスタークさん言っている。

大人と子供。

この辺の構図はものすごくわかりやすく描いてくれる。ちなみに

「君にはまだ早い」と、「君は自分のできる範囲でやれ」と、主張するスタークさんに対して、「いや僕はできますやらせてください」と、「何で任せてくれないんだ」と自信と怒りといじけを見せるピーター。

で、実際に意気込んで大人に反抗して自分はできるんだ、って思っていても上手くいかないことがある。でもダメだった時に助けてくれるのも大人のスタークさん。うん。実にわかりやすい。

ただそこはスーパーヒーローの仕事柄、一歩間違えると周りを巻き込んで死人を出してしまう可能性もある。だからスタークさんは

没収です。

とスーツを取り上げる。致し方ない処罰。という実にわかりやすい制限。

完全に大人と子供。

そんな制限の中、スーツの力を失ったピーターがどうするか。もちろん、何もしないわけがない。スーパーパワーを持っていなくても相手に立ち向かっていけるかどうか、それがヒーローとして求められる資質なのかもしれない。

エレベーターの件なんかは、まだスーツの力があったけど、あのシーケンスなんてまさに。大人の技術を借りて、恐怖に立ち向かう。「高さ」に立ち向かう。あれを自分がスパイダーマンの能力持っていたらできるか、って考えると、ね。

 

彼女の父親を超える、そして上司を超える

そんな試練を乗り越えようと必死にやっている姿を見て、そして乗り越える時にやっぱり感動がある。だからこそ、最後の戦いでは、誰か(というか大人)に助けられてはいけない。

あんだけ長いこと戦って、途中でハッピーも気づいちゃってるんだから、何かしらの対処をする時間はあったはずだけど。それは置いといて。

だからこその最後のスーツは普通のコスチューム。大人の技術、スーパーパワーを使わずに、己の力で相手を倒せるかどうか、ってところがポイントになる。と勝手に思っている。

そうやって成長していく過程と、アベンジャーズ(MCU)の中で、自分の居場所を見つけられるか、そこも見所だったりする。

ちなみに、当初はサミュエルLジャクソン演じるニックフューリーがスパイディのメンター役を担うって話もあったようだけど。今回の敵役も考慮してか、もしくはメンター役をアイアンマンにしたからか、どっちが先かは分からないけど、いずれにせよ、上述のようにメンターを超えるようなストーリーに調整されたように感じる。

 

今回のヴィランは

今回の敵役はヴァルチャー。”vulture” はハゲワシの意味。翼をばっさーってやってたからね。原作だと90歳らしいです。ちなみにサムライミ監督のシリーズで4作目が企画されてた時は、ヴァルチャーにジョンマルコヴィッチがキャスティングされるという話もあった模様。

そのヴァルチャーは、本作の劇中のセリフでも言っちゃってるけど、スタークさんがダークサイドに落ちた版。結局武器を売る商売で、お金と権力があれば世界を動かせると、そんな誘惑に負けてしまった相手。

でも一番最初の原動力になっていたのは、家族を養うため、家族を守るため、って思いだったんだよね。その辺がまた何とも。

 

キャスト関係

あとは適当にキャスト関係を漁って終わりにします。と言っても結構MCU関連が多かったりして多分その辺の小ネタはいたるところに転がってると思うんでマイナー系のクラスメイトの人たちのみで。

ネッド

ネッド役のジェイコブバタロンはフィリピン系アメリカ人。劇中でピーターがスパイダーマンだったって知った時とその直後のあの感じがすごい良かったよね。

まだ21歳。本作が2作目?初っ端からこんな大作に出て顔を知られるとは。

リズ

リズ役はモデルもやってたローラハリアー。意外と27歳。”One Life to Live” っていうアメリカで長くやってた昼ドラみたいなやつにちょこちょこ出ていた模様。きになる方はぜひ。

フラッシュ

フラッシュを見た時、どっかで見たような気はしてた。調べてようやく思い出した、そうだ、トニーレヴォロリ。グランドブダペストホテルに出てた。

今回はピーターのライバル的な立ち位置のフラッシュ。今までのスパイダーマンでのこの役所は、まさにジョック、な役だったけど、今回は、見た目からしてジョックではなくて、より現代的ないじめっ子の姿を反映している。

 

ということで

中途半端なキャスト紹介をしたところで終わります。いや、面白かった、スパイダーマン。蜘蛛怖いけど。予告でやってたベイビードライバーも面白そう。関係ないけど。

参考にされた青春映画、ブレックファストクラブ(記事へ)

なんかもおすすめです。

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