概要
基本情報
2017年 アメリカ
監督:デイヴィッド・ウェイン(David Wain)/ ヤロン、ビルクリントン
キャスト:
ジャニーン・ガラファロー(Janeane Garofalo)/ ベス
デヴィッド・ハイド・ピアース(David Hyde Pierce)/ ヘンリー
モリー・シャノン(Molly Shannon)/ ゲイル
ポール・ラッド(Paul Rudd)/ アンディ
クリストファー・メローニ(Christopher Meloni)/ ジーン
マイケル・ショウアルター(Michael Showalter)/ クープ、ロナルド・レーガン
マーガリート・モロー(Marguerite Moreau)/ ケイティ
ケン・マリーノ(Ken Marino)/ ビクター
マイケル・イアン・ブラック(Michael Ian Black)/ マッキンリー、ジョージ H. W. ブッシュ
ザック・オース(Zak Orth)/ J・J
A・D・マイルズ(A.D. Miles)/ ゲール
エイミー・ポーラー(Amy Poehler)/ スージー
アダム・スコット(Adam Scott)/ ベン
マリサ・ライアン(Marisa Ryan)/ アビー
ケヴィン・サスマン(Kevin Sussman)/ スティーヴ
エリザベス・バンクス(Elizabeth Banks)/ リンジー
ジョー・ロー・トゥルリオ(Joe Lo Truglio)/ ニール
ギディオン・ジェイコブス(Gideon Jacobs)/ アーロン
ジュダ・フリードランダー(Judah Friedlander)/ ロン
H・ジョン・ベンジャミン(H. Jon Benjamin)/ 缶
ジェイソン・シュワルツマン(Jason Schwartzman)/ グレッグ
クリス・パイン(Chris Pine)/ エリック
クリステン・ウィグ(Kristen Wiig)/ コートニー
ジョシュ・チャールズ(Josh Charles)/ ブレイク
解説・あらすじ
1981年の夏も今は昔。匂うほど熱かったあの頃の輝きを、もう一度。そして、我らのキャンプを、いざ救わん!
批評と受賞歴
批評
・IMDb:7.5 / 10
はじめに
ワラワラフー
っていうカタカナ表記で良いか悪いかは置いといて。やって参りました。ウェットホットアメリカンサマーの10年後。映画版(記事へ)を見たときは、その下らなさに呆気にとられたけど、情報収集しているうちに、そしてこの前のプリクエル(記事へ)を見終わった後には結構ハマっているという流されっぷり。
それがこのウェットホットアメリカンサマーの怖いところであり素晴らしいところでもある。
そして今回も その下らなさは変わらない。
そしてまさかの
缶の濡れ場
があるとは。
もちろん、良い意味で。そんな下らなさだったり、愚かさだったり、哀れさだったり、そんな部分こそ、本シリーズの象徴でもあり、トレードマークでもある。と、適当に言ってみる。
ちなみにワラワラフーは
Walla Walla Hoo.
Walla-walla Hey!
kim chu-ay!
Chu-ay!!
ってどっかに書いてあった。
さて、興奮冷めないうちに、ネタバレありで、早速参ります。
同窓会、メタ的な意味でも。
没頭で、映画版のラスト、「 10年後に集まろう 」という本シリーズの発端となったシーンから入り、各キャラクター個々人の現在の様子を描く。10代から20代になり、みんな社会人。自分の好きなことを仕事にしていたり家庭を持ったり、理想かどうかは分からないけど、幸せそうなその後の人生を歩んでいる模様。
幸せな10年後の始まりしかないし、幸せな結末しかない。批判的に聞こえるかもしれないけど、本作はこれで良いと思う。もはやどこまで皮肉を描いてるのか分からないし、この下らなさの中で急に鬱展開になられても困る。意外とダークな一面はすでに劇中描いているしね。
オリジナルの映画版のキャラに加えて、前回のキャンプ1日目で登場してもう出番はないだろうと思っていた2人もまさかの復活。もう何でもありだね。それでこそ。そうなると、マイケルセラが来ないのが悔やまれるけど、個人的に。
それだけでも大人数なのに、今回からさらに新キャラを出してくるあたりがさすがだ。新キャラについては後述。
ただ、みんな幸せ、とは言いつつも、若干アンディの10年後だけは毛色が違う気が。敢えての、かどうかは分からないけど、1話目で出さなかった時点でアンディに対しての期待値が上がり、念願の初登場シーンでは、「やっぱアンディはすげーや」的な中、すっと横に登場。
そして過去の栄光にすがり、現在のキングに勝負をしかけて負ける。
この辺の哀れさというか哀愁さというか。その辺がね。最後はアンディにとっては良い結末だったんじゃないか。
メタ的な意味での同窓会 って言ったのは、監督とキャスト陣の内の数人は、もともと、”The State”っていう番組で一緒に仕事をしていたから。1993年〜1995年にMTVでやってたスケッチコメディの番組らしい。
恒例の
シリーズ恒例となっている要素もチラホラと。
まずはジャンル。恋愛、青春、スリラー、アクションと、実に色んな要素を含んでいる。実際は、その辺のジャンルで使われそうな演出をして、その外側を「コメディ」で包み込んでる、そんなイメージ。
片足突っ込んでの中途半端感がいただけないって玄人は思うのかもしれないけど、JJの片思いの描き方とか、マッキンリーのスリラー感とか、意外と自分にとっては、
音と演出で簡単にその気になれるもんだ
と。すごく勉強させて頂いた。そういう意味ではある種、実験映画のようにも見えてくる。こういう演出でこういう音楽をかけた時に人は、こういう感情になりやすい、とか。
けど、
そんなところに気をとられてないで素直にそのコメディ感を楽しんでいた方が良いと思う。
そして最後には大統領からネタバラシ。という(なんちゃって)どんでん返しもきっちりと。
キャスト紹介するくだり見て、なんだかスティング思い出したんだけど、そんなキャスト紹介とかあったっけな?まぁいいか。
もう一回くらいひっくり返してくるかと思ったけど、何もなかったね。まぁ、ごちゃごちゃするしね。
恒例の要素として、養蜂家も。相変わらずあの感じ。今回は2,3回かな?登場シーンは。
そして、恒例の物を投げて何かが割れる音も健在。
これが出てくるだけで、「あっ」ってなっちゃってる自分を見つめて、微妙に恥ずかしくなった。
ブラッドリークーパーと新キャラ
前作の「キャンプ1日目」と同様にオリジナルのキャストが当時の役を演じている。残念ながら、ブラッドリークーパーだけはスケジュールの都合で参加できなかったらしい。
そのブラッドリークーパーの代わりにベンを演じるのはアダムスコット。劇中でのキャスト変更の言い訳は、
鼻を整形した。そしてイビキが治った。
という説明を一応している。そいつは良かった。ま、どんな言い訳をしようが本シリーズにかかればなぜか納得してしまうという不思議。
新キャラとは思えない立ち位置だったのがマーク・フォイアスタイン(Mark Feuerstein)演じるマークと、サラ・バーンズ(Sarah Burns)演じるクレア。登場シーンで、「あー、なんかいたようないなかったような」って思ってた自分は完全ににわかだけど、フラッシュバックも使って、さも “昔からいました” 感を出していた監督にも責任がある。ありがとう。
それからベビーシッター役のアリッサ・ミラノ(Alyssa Milano)。知らなかったけど、日本でも人気あったんだね。「アメリカの後藤久美子」として。
他にも、名前を見ただけでは思い出せない方々が、多数。
ウンコたれウィリー
伝説となっていた「うんこたれウィリー」。
わざわざ英語字幕版にして確認。
” Little Willie shits his pants! “
ということで
しまりの悪いまま終わります。ウェットホットアメリカンサマーのシークエル、あれから10年でした。
まずは映画版 ウェットホットアメリカンサマー(記事へ)
青春カルト映画なら バッドチューニング(記事へ)
なんかもおすすめです。
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