最高の人生の見つけ方 / The Bucket List

 

最高の人生の見つけ方 予告編
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概要

基本情報

2007年 アメリカ
監督:ロブ・ライナー

キャスト:
ジャック・ニコルソン
モーガン・フリーマン
ショーン・ヘイズ
ビヴァリー・トッド
ロブ・モロー

解説

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン主演で描く、死を意識した初老男性2人の希望に満ちた余生を描く人間讃歌。病室で知り合った2人が意気投合し、“やりたいことリスト”に基づき、残りの人生を生き生きと駆け抜ける。感動ストーリーをさわやかなユーモアで描き切ったのは、『スタンド・バイ・ミー』の名匠ロブ・ライナー。いぶし銀の演技を見せる2人の名優の友情とすがすがしい笑顔に、思わずほろっとさせられる。

あらすじ

仕事に人生をささげた大富豪エドワード(ジャック・ニコルソン)と、家族のために地道に働いてきたカーター(モーガン・フリーマン)は、入院先の病室で知りあった。共に余命は6か月。やりたいことをすべてやり尽くそうと決意し、無謀にも病院を脱出。“やりたいことリスト”を手に、さまざまなことに挑戦する。

 

はじめに

監督はスタンドバイミーを撮った人。 あとはウルフオブウォールストリート(記事へ)とかにも出ている。

これは泣いた。 というか、泣きにいった。

映画って観る年齢とその時抱いてる気持ちによってすごく左右されると思うんだよね。最近上手くいってないってわけではないんだけど、なんかずっとモヤモヤしてて、「人生 映画」でググったらこの映画だよ。

ちょこちょこと目にしてはいたけど、そんなに興味がなかったから観てはなかった。今、このタイミングで観て正解だった。ノリにのってる時に見たら「ん?」て感じだったと思う。「自分を見失っちゃってます」っていう人がいたらぜひ。

さて、参ります。以下ネタバレあります、ご注意を。

 

 

 

 

 

人生とはなんぞや

そもそもこれを観ようと思ったきっかけが、「人生とはなんぞや」、それを探りたくて観ようと思ったわけですけども。

冒頭のシーン。カーター(モーガンフリーマン)のナレーションで始まる。

「人生の価値とは何か?友達や知り合いの数、愛、人に認めらること、そもそも価値なんてない、人それぞれの考え方がある。」

うん。そうだね。人それぞれだね。何をもって幸せって思うかって人それぞれだね。

そんなんが聞きたいんじゃない。

って思いつつも鑑賞開始。

メインの人は車の修理工でごくごく一般的な家庭を築いているカーター(モーガンフリーマン)と、病院のオーナーで一代で10億ドル稼いだ傲慢ちっくなエドワード(ジャックニコルソン)。この対照的な2人の物語。

金持ちと普通。
独り身と家庭持ち。
白人と黒人。

とかとか。色々と違う2人の共通点は同じ病室に入り、告げられた余命も同じようなもの。余命を告げられた後のシーン。自分の死ぬ日を知りたいかどうかのアンケートが取られたことがある。96%の人は「知りたくない」らしい。

カーターは残り4%の方、知りたい方だった。不安とかから解放されると思ったから。ちなみに自分も知りたい側だと思った。でも、実際に死ぬ日を知ると、考えは変わるようだ。そういうもんなのかなぁ。

しょっぱなからエドワードが結構横柄な態度をするから出会い的には良くはない。ということは、すごく映画らしい。同じ病室でお互いの苦しいところとか見たり、家族の話をしたり、カードをやったり。

カーターは早めに子供ができてからもう必死に生きてきた。振り返って「45年、あっという間だった。」っていうんだけど、それだけでちょっと感慨深い。ふと過去を振り返ると、ほんと「あっという間だった」って思うよね。

 

Bucket List

そんなこんなでそこそこ仲良くなった。ある日カーターが書いたメモをエドワードが発見。それはカーターが昔教わった「Bucket List」。要するに、「死ぬまでにしたいこと」リスト。原文だと「kick the bucket」って言ってる(と思う)。

エドワードが死ぬほど金持ちだから、「じゃあこの際2人で全部やっちゃいますか」っていう流れ。最初にカーターが考えた

荘厳な景色を見る。
見知らぬ人に親切にする。
涙が出るまで笑う。

これにどんどん追加していく。

スカイダイビング
世界一の美女にキスする
マスタングの運転
虎狩り

とか。そのために世界を旅をする。羨ましい。

The Bucket List – The Lion Sleeps Tonight

こんな感じでね。すっごい楽しそう。 結局虎狩りはできなかったけど。

Morgan Freeman & Jack Nicholson in Pyramids

エジプトでは、「荘厳な景色を見る」を達成。ここはエベレストの話がまた出る。冒頭も山だったからたぶんラストも出るだろう。このエジプトシーンはほんとに重要。

カーターはエドワードに2つの質問をする。

・人生の喜びを見つけたか。

・他人に喜びを与えたか。

エドワードの過去を聞ける。今、娘とどんな状況なのか。じっくり聞くカーター。この夕焼けの感じがすごく良い。こんな景色の中にいたら、それだけで泣ける。

このシーンを見ながら自分はどうかを考える。「人生の喜びを見つけたか。」「他人に喜びを与えたか。」んー。どうだろう。

 

アメリカン

この辺までくると、1つ1つのシーンが涙腺を刺激してこようとする。そんなに大したエピソードでもないんだけど。だから涙腺緩む話を上げる前に小ネタでも挟んでおこう。

エベレストに着いたシーン。エドワードの秘書のトマスから 「良い知らせと悪い知らせがあります。」って言われる。この時点でアメリカンだなぁと思ってると、

トマス「1つ目は、吹雪です」
エドワード「見れば分かるよ」
トマス「春まで収まらないらしいですよ」
エドワードとカーター「…」
トマス「それがより悪い知らせです」

いやぁアメリカンだねぇ。こういうの聞くとくりぃむしちゅーのオールナイトニッポンでアメリカンジョークの話をしてたのを思い出す。

A「良い知らせと悪い知らせがあるんだ」
B「へー。良い知らせはなんだい?」
A「ビンラディンが捕まったんだってさ」
B「ほー。じゃあ、悪い知らせは?」
A「それが誤報だったってことさっ」
A,B「HAHAHA」

これをくりぃむの2人が楽しそうに話してるから、すごく面白い気がしてくるっていうね。それだけです。続きいきましょう。

 

涙腺刺激ゾーン

バーのシーン

シーンはエベレストを断念してホテル?のバー。カーターが一人で酒を飲んでいる。そこへ女性登場、エベレストの話をして盛り上がる。

女性「部屋とってあるんだけど」
カーター「あ、いや、その。。」
女性「幸せな奥さんね」
カーター「俺が幸せな夫なんだよ」

泣きそう。まぁ予想通りエドワードが仕込んだわけだけど、浮気せず奥さん一筋のカーター。奥さんもカーターを心配して、嫌いなエドワードに電話をかけたりしてるから、ほんとに相思相愛の良い夫婦。

突撃訪問シーンからの

その次のシーン、今度はカーターがエドワードにサプライズとして、娘の家に突撃訪問させようとする。でもエドワードはそれが気に入らなくて、喧嘩別れになる。家に帰る二人。一般的な家庭だけど家族で過ごすカーター。一方、家はいかにも金持ちな家なんだけど独り身のエドワード。ここの交互に映すところ(クロスカッティングっていうんだっけ?) が切ない。

畳み込み

幸せはなんだろうとまた考え始める。満足げに家族と過ごすカーターだけど、これは映画です。幸せだったらぶっ壊すのが映画。だからこれでは終わらない。

カーター倒れる。

エドワードかけつける。

仲直りする

ここはまぁ普通だから良いです。でも、Bucket List まだ残っている。エドワードに向かっていう「残りは頼んだ」。あれ?ちょっと待ってよ。冒頭でカーターがナレーションしてたじゃん。なぜここで逝く?エドワードよりも先に。。 なんて考えてる暇はない。

まずはカーターからエドワードへの手紙。

泣ける。

1人になったエドワードが残りの項目をこなしていく。

泣ける。

エドワードがカーターの葬儀でスピーチする。

泣ける。

この最後の畳み込みはずるい。その後戻ってくる、山のシーン。カーターのナレーション付きで。火葬した後の灰の話を回収しつつ終わり。

「コールの目が永遠に閉じた時、彼の心の目が開かれた」

 

人生を楽しめ

結局、幸せな人生とか、充実した人生ってなんなんだろう。こんなん話しだしたら映画なんて関係なくなっちゃうからやめよう。でもカーターが言ってた。

「人生を楽しめ」

単純だけど、これだけでもちょっと救われる。

それから、結構冒頭の方で言ってた never too late (って言ってたと思うんだけど、)。今からやってもなぁ、って理由つけて結局やらないことって多いと思った。関係ない。

最後にキャッチコピー

We live, we die. Wheels on the bus go round, and round

人は生き、人は死ぬ 世の中はその繰り返しだ

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