概要
基本情報
2017年9月
原案・製作:
ニック・クロール(NIck Kroll)
アンドリュー・ゴールドバーグ(Andrew Goldberg)
マーク・レヴィン(Mark Levin)
ジェニファー・フラケット(Jennifer Flackett)
声:
ニック・クロール(NIck Kroll)/ ニック、モーリス(ホルモン)、コーチスティーヴ
ジョン・ムレイニー(John Mulaney)/ アンドリュー
ジェシー・クレイン(Jessi Klein)/ ジェシー
ジェイソン・マンツォーカス(Jason Mantzoukas)/ ジェイ
ジェニー・スレイト(Jenny Slate)/ ミッシー
フレッド・アーミセン(Fred Armisen)/ エリオット・バーチ
マーヤ・ルドルフ(Maya Rudolph)/ ダイアン・バーチ、コニー(ホルモン)
ジョーダン・ピール(Jordan Peele)/ デューク
解説・あらすじ
“ホルモンくん”の甘い誘惑に勝てず、振り回されっぱなしのアンドリュー。親友のニックは、周りに比べて体の成長が遅いことを悩んでいた。
ぶっとび卑猥大人向け思春期アニメ
それはもう大変下品で下ネタ満載で卑猥で過激な大人向けのアニメ。ただ、思春期というものを忠実に描こうと思ったら、こうなってしまうのは仕方がないのかもしれない。
性の目覚めとはそういうものだ。
甘酸っぱい、淡い思いに浸りたいなら即刻観るのは中断すべし。その代わり、見た方には何とも言えない、あの青春時代の、妙な感情を味あわせてくれる。予告編公開時は、相当叩かれて散々な言われようだったらしいけど、実際に配信開始された後は圧倒的に支持派が占めるようになった本作、観ない手はない。
ストレートすぎる性描写がある一方で、シンプルでデフォルメされたアニメだからこそ、その描かれる本質は少し抑えられる、和らげられると同時に、より下品にもなる という。
鑑賞者の多くが経験したであろう1番醜くて、1番美しい青春時代。
小ネタメインで参ります。
ニックとアンドリューのベースの話
本作のストーリーのベースとして、製作したニッククロールとアンドリューゴールドバーグのティーネイジャー時代の話を使っているとのこと。
製作陣と声優陣を補足。
ニックの声もやってた ニッククロール は、コメディアンから出発して、俳優、声優、プロデューサーと多岐にわたる。The League というシットコムの役で知られている模様。
声優としても仕事をしていて、アレステッドディベロプメントでも少しだけ言及した Sit Down, Shut Up とか、最近だと、SING/シング とか、R+15指定の ソーセージ・パーティー とかで声をやっていたり。
本作でも、ニック以外でもホルモンモンスターとかコーチスティーヴの声を兼任していたりする。
すごいニックっぽい。
アンドリューの元になっている アンドリューゴールドバーグは著作家で、ファミリー・ガイってアニメ関係の本とか書いていたりする。
マークレヴィンとジェニファーフラケットは夫婦で「小さな恋のものがたり(Little Manhattan)」の監督・脚本をやったり、マークレヴィンはセンターオブジアースの脚本を書いている。
声を務めた人たちは、ジョンムレイニー、ジェニースレイトを筆頭に全体的に、コメディアン、コメディエンヌが多く起用されている。
挿入歌
Changes
本作は思春期の中でも、なりたての新米たちが少しずつ変わっていく様を描く。その変化故のぎこちなさ、が少しずつ出てくる感じ。それを表すようにオープニングは、changes。
先日亡くなられたチャールズ・ブラッドレイ(Charles Bradley)さんのChanges。
元ネタBlack Sabbath。
Everybody Bleeds
エピソード内で歌われる歌がもれなく印象付けてくる。もちろん、歌詞の内容と映像の強烈さを含めて。とりあえず、エピソード2で突如出てくる歌を。
Everybody Bleeds
R.E.Mの Everybody Hurts から引っ張っているらしい。
Life is a F*cked Up Mess!
ついでに落ちてたから、もういっちょ。
Life is a F*cked Up Mess!
気になるシーズン2
配信されたばっかりだし、まだ分からない。けど、結構好評だから来そうな気はするけど、こればっかりはね。しばしお待ちを。
2018/10配信。そして鑑賞。
青春時代という、思い出に浸りたいような思い出したくないような。
思春期。子供から大人になるまでに通る道。身体的にも第二次性徴という色々と変化が現れる期間。今までなんとなく噂で聞いていた、「大人の世界」が自分の体にも現れつつ、具体的に、現実的になってくる。そして心も異性をかなり意識するようになってくる。
アンドリューは身体的には大人に近づいていて、ホルモンモンスターがビッタリ彼にくっついている。男性ホルモンがばんばん分泌されちゃっていると。いつ何時も自分を慰めることを考えてしまったり、いやらしい動画にものすごくハマってしまったりする。
ちなみに「モーリス」はスティーヴ・ミラー・バンドの「The Joker」からインスピレーションを得ているらしい。これ。
そんなアンドリューに対して相棒 ニック は、逆にホルモンモンスターが登場しない、身体的な成長がないことを気にする。アンドリューの息子を目撃してしまって、自分のものと比べてしまう。あまりにも違うから不安になると。
ジェシー は初めての女の子の日と言う女性にはわかりやすい節目を迎えることになる。そして強力な味方、ホルモンモンストレスのコニーが現れる。ちなみにコニーがエピソード3で言う「イッピカイエー、マザファッカー」。mother f**kerは置いといて、Yippie-ki-yay ってのは、カウボーイが言う言葉らしい。
Yippie-ki-yay, mother f**ker.
ニックがホルモンを待ち望んでいるのに対して、ジェシーはホルモン登場によって、自分が自分じゃなくなっちゃうんじゃないかと不安になる。その対称的な感じも良い。
女性ホルモンがまた強烈なキャラというのも面白い。親に反抗させたり、校内のクイーンビーと仲良くさせようとしたり、「女」を武器にさせようとする。
一気に大人になったジェシーは家族の問題があったけど、それに共感するのがジェイ。
ジェイ はマジックか愛の行為のことしか考えてないけど、母親があんなんだから枕とかバスマットと愛の行為するのも仕方な
くはないけど、「母親の愛情」というものは求めていたんだろう。ニックの母にも近づいたりと。家族の問題でジェシーとお近づきになる。
こうやって書いてみると、国に限らず、年代に限らず、思春期の若者の悩みっていうのはあまり変わりがない。だからこそ、誰が見ても登場キャラの誰かしらの気持ちが分かるし、思いを馳せながら見ることができる。それを(良い意味で)あんなくだらない見た目のアニメで見せてくれる。
アンドリューが自分は同性愛者かもと悩んだり、ニックはアンドリューのブツと比較して悩んだり、ジェシーは家族の問題で悩んだり、少しでも周りと違う部分があると、「あれ、大丈夫かな」って不安になる。
思春期は、急激に変化していく中で、変わらないもの、「自分のことをより深く知る」期間としては、すごく良い時期だなと。ある程度他人と自分を比べることで、自分の性格とか特徴を見出すきっかけにはなる。
それにしても、みんな噂話が好きだ。それは思春期とかあんまり関係ないかもしれないけど。でも、女の子の日を迎えたこととか、ジェシーの母親が浮気しててそれも相手が女性だということとか、葛藤しつつも言っちゃう。その辺は、タイトルの「ビッグマウス」に重なってくる。
ビッグマウスって、大口を叩くという意味よりは、実際の使われ方としては「口が軽い」とかそういうニュアンスの方が強いみたいらしい。
と、それっぽく書こうとはしたけど、結局言いたいことは、
下ネタを楽しめ
ということで
ビッグマウス。シーズン2来て欲しいね。
Netflixのアニメならこれしかない、ボージャックホースマン
と、FはFamilyのF
ぶっ飛びアニメなら、リックアンドモーティ。
なんかもおすすめです。
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