概要
基本情報
2017年9月〜
原案:ラファエル・ボブ=ワクスバーグ(Raphael Bob-Waksberg)
声:
ウィル・アーネット(Will Arnett)/ ボージャック・ホースマン
アリソン・ブリー(Alison Brie)/ ダイアン・グエン
エイミー・セダリス(Amy Sedaris)/ キャロライン
ポール・F・トンプキンズ(Paul F. Tompkins)/ Mr ピーナッツバター
アーロン・ポール(Aaron Paul)/ トッド・チャベス
ウェンディ・マリック(Wendie Malick)/ ベアトリス・ホースマン(ボージャックの母)
アパーナ・ナンチャーラ(Aparna Nancherla)/ ホリーホック
レイク・ベル(Lake Bell)/ カトリナ
アンドレ・ブラウアー(Andre Braugher)/ ウッドチャック
マシュー・ブロデリック(Matthew Broderick)/ ジョセフ・シュガーマン(ベアトリスの父)
ジェーン・クラコウスキー(Jane Krakowski)/ ハニー・シュガーマン(ベアトリスの母)
シャロン・ホーガン(Sharon Horgan)/ コートニー・ポートノイ
ディードリック・ベーダー(Diedrich Bader)/ ジュダ
シリーズのあらすじ
舞台はハリウッド。人間と擬人化した動物達が一緒に住む世界。 1990年代にシットコムの主演を務めたことで一世を風靡したボージャックホースマンだが、 現在は落ちぶれて見る影もない。 そんな彼が返り咲くための自伝をゴーストライターに頼んだことから物語は始まる。 彼女と一緒に過ごしていく中で見つけたものとは。。
と、適当あらすじをつけてみる。
批評と受賞歴
※シーズン4のみ
批評
・Rotten Tomatoes:96% 8.24 / 10
・Metacritic:87 / 100
期待通りに心をえぐる
本シーズンもやはり、そして期待通りに僕の 心をえぐってきた 。
毎度のごとく、ボージャックホースマンの感想は何とも言葉にしづらく、相変わらずのメランコリーな感じは変わらない。そこは変わらないんだけど、シーズン4はちょっと今までのシーズンとは、すこーしだけ変わっているように見えた。何が違うかは以下のネタバレゾーンで。
今回も、恒例のオープニングシークエンスは各エピソードによって少しずつ変化している。話が反映されているので、その辺も見逃せない。
シーズン3までの移り変わりはこちらの記事からどうぞ。
それから何気なく、ストレートに、コメディに、性差別を入れてくる。この辺の皮肉めいたところとか、他にも散りばめられていそうな気がする。そういう社会への言及以外にも、何かしらのパロだったり、ゲストのキャラだったりも、各所であるんだろう、きっと。
それから、ネタバレ前に言いたいこととしては、
ホリーホック・マンハイム=マンハイム=ゲレロ=ロビンソン=ジルバーシュラグ=サング=フォンツェレリ=マクアック
せーの、
Hollyhock Manheim-Mannheim-Guerrero-Robinson-Zilberschlag-Hsung-Fonzarelli-McQuack
では、言いたいことも言えたので、以下ネタバレありで参ります。ご注意を。
家族感、家族観
シーズン全体を通して、「家族」のことが結構多い。ボージャック家のことはもちろん、ダイアンとピーナッツバターの夫婦の仲、プリンセスキャロラインとボーイフレンドの家族と妊娠、トッドの婚約とAセクシャル告白。
ここまで書いて、思いつく。
ボージャック=過去
ダイアンとピーナッツバター=現在
プリンセスキャロライン=未来
ボージャックの初登場は、シーズン3ラストからの行方不明後、行き着いたおじいちゃんのシュガーマン家、で過ごした時のことから始まり、以降母を中心にしたボージャック家のこれまでのこと。
ダイアンとピーナッツバターは、夫婦仲の悩みから始まって、ある意味、元妻と過ごしながら、良い関係を築けるようにする現在のこと。
プリンセスキャロラインは来孫の話が出てきたり、妊娠したり、苦しみながらではあるものの、将来をどう築こうか考えている未来のこと。
そしてトッドは、アセクシャルという視点から見た「婚約」。
それぞれの過去があり、その経験からルーツから色んな価値観が出来上がって、現在どうしたいか、どうすべきか、したくてもできないのかを判断して、タイミングやら周りの人との関わりながら行動して、その結果未来を作る。
うん。意外とそれっぽくなった。
シーズン完結っぽさ
上記でも触れた、家族、のようなもの。今回のボージャックは、ホリーホックがきっかけで展開し、ホリーホックの母親探しをしながら過去を顧みることで、最終的にトラウマだった母と対峙する。
母親探しという意味では、ある種ミステリー的な要素も少し。そのミステリー感+ロボトミーの描写、湖畔がどうこういうセリフ、で思い出したのは「シャッターアイランド」。おそらく何にも関係ないけど。
そのミステリーが解決したこと、そして解決することによって、ボージャックの最後が少し救われた内容になったことで、このシーズンは、しっかり完結した感じが出た。
そのラストの描き方が、
少しだけ変わったシーズン4
シーズン3の逃げ出す、という終わり方に対して、今回の終わり方は、ポジティブ方向。ボージャックが反省して行動に移して、今まで自分はゴミだと思ったり、罪の意識に苛まれたりしていたのが、少しはホリーホックの最後の言葉によって報われる。
ボージャックのこれまでの言動で、迷惑をかけたことはあったけど、他の人のために何かをしてあげていたか。今回は、ホリーホックの母親探しだったり、プリンセスキャロラインの依頼に応じたり。
対比としても、序盤エピソードでトッドの人柄についての話も出てきたりした後でのプリンセスキャロラインの言葉、
「誰かを頼ることは難しい」
ぎこちなさ
ボージャックが、状況だったり自分自身だったりを良くしようとする時の、ぎこちなさというか、たどたどしさというか、不器用な感じというか、慣れてないことをやろうとする感じ。
虚無主義とか相対主義とかとはちょっと違うのかもしれないけど、 whatever とか i don’t care と言ってどうでも良くなる状態に走る時もあるけど、それを乗り越えて何とかしようと頑張る時のギクシャク感。
それは見た目的にはかっこ悪くても、「頑張ってる」という姿勢はカッコいい。これに繋がる。何とかしようと思う時と、結局は諦めてしまう人間の心理的なものの狭間、それを楽しめれば ボージャックホースマンは最高のものとなる 。
シーズン4まで観て思う。ぐるぐるしてる。何かについて反省して、ポジティブに考えるようにして、でもまた隙をみてダメなことをしてしまって。
そうなると、多分こう思う。
あーもう最初からやり直したい。
そんなことはできないけど。できないから、その瞬間瞬間でやれることをやらないといけないし、後悔しないように行動しなきゃならない。
しなきゃならない、って思うとプレッシャーにもなるんだけど、「もっと良くなる」と信じてやっていくしかない。
シーズン5について
気になる次のシーズン5、
SO, THIS HAPPENED… pic.twitter.com/ZgRcG7anIF
— BoJack Horseman (@BoJackHorseman) 2017年9月21日
継続決定。
シーズン4が配信開始されてから数日しか経っていないけれど、9/21にはシーズン5の発表がされた。ありがとう。本当にありがとう。待ってます。配信時期はおそらく、同時期、2018年の夏の終わりから初秋とみられている。
どうやらシーズン5のエピソード1の脚本はもう書かれているらしく、ウィルアーネットはすでに手にしている?
— Will Arnett™ (@arnettwill) 2017年9月21日
早く戻ってきて。
ということで
ボージャックホースマン シーズン4でした。シーズン5も待ってます。
Netflix仲間の
オレンジイズニューブラック シーズン1(記事へ)
なんかもおすすめです。
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