なるほどなるほど。
面白いじゃないか
この前観た映画スノーピアサーがTVシリーズになるということで、そのメインの製作となるグレアムマンソンの代表作オーファンブラックでも観てみよう、という映像通ぶりたい気持ち以上に、めちゃくちゃ暇だったこともあって一気にシーズン1鑑賞完了。
1話40分くらい×10エピソードだから対した時間は取られない。何かドラマを見たいのなら本作を選択肢に入れてみてください。ちなみに日本でリメイクが作られている。
orange is the new black との繋がりネタも挟みつつ、致命的なネタバレはほぼないはずですがご注意を。
概要
基本情報
2013年 カナダ
製作:
グレアム・マンソン(Graeme Manson)
ジョン・フォーセット(John Fawcett)
キャスト:
タチアナ・マスラニー(Tatiana Maslany)/ サラ、アリソン、コシマ、ヘレナ、レイチェル…
ジョーダン・ガバリス(Jordan Gavaris)/ フェリックス
ディラン・ブルース(Dylan Bruce)/ ポール
マリア・ドイル・ケネディ(Maria Doyle Kennedy)/ ミセスS
ケヴィン・ハンチャード(Kevin Hanchard)/ アート
マイケル・マンドゥ(Michael Mando)/ ヴィク
スカイラー・ウェクスラー(Skyler Wexler)/ キラ
インガ・カドラネル(Inga Cadranel)/ アンジェラ
エヴリン・ブロシュ(Évelyne Brochu)/ デルフィーヌ
クリスチャン・ブルーン(Kristian Bruun)/ ドニー
マット・フリューワー(Matt Frewer)/ リーキー博士
ナタリー・リシンスカ(Natalie Lisinska)/ エインズリー
ジョシュ・ボキー(Josh Vokey)/ スコット
あらすじ
クローンの話。
エピソード1の引き込み方
冒頭でタチアナマスラニー演じるサラが自分にそっくりなタチアナマスラニー演じるベスに遭遇。かと思いきやベスは電車に飛び込み自殺。とっさにベスの荷物を持ち去り身元を調べていると、なかなか裕福な暮らしをしていることを知るサラ。そこでベスになりすますことにしたと。自分の状況を把握しようとしているそんなこんなの内に、なにやら事件に巻き込まれたかと思いきや、突然、タチアナマスラニー演じるカーチャが登場。そこでエピソード1は終了。
振り返ってみると、説明というか前段となるエピソード1はなかなか良かったと思う。全然ベスのことを知らないサラが成りすますことで、ベスが今どんな環境にいてどんな状況なのか、これから展開する話は何なのか、の説明をサラと同じ視点で探っていくことができる。この辺はなかなか面白いよね。サラにとっては何が起きているのかさっぱりだけど、相手との会話の中でジャブを打ちながら発言の細かいところや身の回りの物をヒントに自分が何者なのかを明らかにしていくと。ふむ。
それにしても、
Just one. I’m a few. No family, too. Who am I?
(1人だけど複数で家族なし、さて私は誰?)
って合言葉が出てきて、あ、これは重要かなと思い込んでいたけど、出番は全然なかったという。。
1人何役もこなすタチアナマスラニーが驚異的
実はサラはクローンだった。
こうやって文章にしてしまうと、「あ、そうですか」って感じに聞こえてしまうけど、実際に見てみるとなかなか楽しめる。クローンということは生まれ持ったものは大体同じ。でも育ってきた環境はそれぞれ違う。だからサラのような少し下の階級で育った人もいれば、ベスのような刑事になった人もいたり、アリソンのようなごくごく普通の中産階級の家庭を築いている人もいれば、コシマのような科学オタクもいたりする。
重要なのは、それを全てタチアナマスラニーが演じていて、見ていると本当に彼女たちが別人に見えてくる、ということ。もちろん、見た目で区別がつきやすくなっていることは間違いないけど、会話の仕方とか振る舞い方とか考え方とか、それぞれちゃんと個性があると思わせてくれる。全然違和感なく。素晴らしい。
しかも、クローンは多国籍。サラはロンドン出身だし、アリソンはカナダ生まれ、コシマはアメリカ生まれ、カーチャはドイツでヘレナはウクライナ国籍。ということは、話す言語は英語ではあるものの独自の訛りや癖や習慣もある。と言っても僕はその違いに詳しいわけではないからどれだけ「っぽく」なっているのかは分からないけど。
そんな何役もこなす中、サラがアリソンのふりをしなければならないシーンがあった(逆のパターンもあったけど)。完全にアリソンになってはいけないし、かと言ってサラ過ぎてもいけない。そんな微妙なところをしっかりと突いてくれるのはちょっと驚異的。
でも、ふと、クローンが集合しているシーンなんかがあると、合成の痕跡なんかを探してしまったり、「あーこれ1人でやってんだよなー」って別の思考に囚われてしまうという副作用も。ただ、普通に見ていると全然わからないので気にしない方が良い。
誰にするか
誰にするか、って、もちろんタチアナマスラニー演じるキャラの中で誰が良いかという、とても上から目線な評価を勝手に下す。ちなみにタチアナマスラニーが演じる上で、レイチェルが一番難しかったらしい。裕福でエレガントで自分とは全然違うからhahaha、と言っていた。
さて、
ベスとカーチャいないけど。
こんなまとめ動画を作ってくれた人もいる。
んーーーーー。悩む。
なんだかんだでサラなんだけど、アリソンなんかは回を重ねるごとにコメディ感が増していって結構好きになった。どうでも良いけど、アリソンが歌っていたこの歌に現在どハマり中。
メレディス・ブルックス(Meredith Brooks)のBitch。これで98年のグラミー賞にノミネートされている。
orange is the new black を観ている方へ
youtubeでこんなんあった。
Orphan is the New Orange
公式の(?)パロディらしい。オーファンブラックとオレンジイズニューブラック両方のパロディ。見つけた瞬間結構テンション上がった。
ということで
これは続きも期待。
パロディになったオレンジイズニューブラック
製作のグレアムマンソンがスノーピアサーのTVシリーズをやるということで、映画版の記事もついでに
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