プライドと偏見 / Pride & Prejudice

 

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概要

基本情報

2005年 イギリス
監督:ジョー・ライト
原作:ジェーン・オースティン
キャスト:
キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)/ エリザベス・ベネット(リジー)
マシュー・マクファディン(Matthew Macfadyen)/ フィッツウィリアム・ダーシー
ドナルド・サザーランド(Donald Sutherland)/ ベネット氏
ブレンダ・ブレッシン(Brenda Blethyn)/ ベネット夫人
トム・ホランダー(Tom Hollander)/ コリンズ氏
ロザムンド・パイク(Rosamund Pike)/ ジェーン・ベネット
キャリー・マリガン(Carey Mulligan)/ キャサリン・ベネット(キティ)
ジェナ・マローン(Jena Malone)/ リディア・ベネット
タルラ・ライリー(Talulah Riley)/ メアリー・ベネット
ジュディ・デンチ(Judi Dench)/ キャサリン夫人
サイモン・ウッズ(Simon Woods)/ ビングリー
タンジン・マーチャント(Tamzin Merchant)/ ジョージアナ・ダーシー
クローディ・ブレイクリー(Claudie Blakley)/ シャーロット
ケリー・ライリー(Kelly Reilly)/ キャロライン・ビングリー
ルパート・フレンド(Rupert Friends)/ ウィッカム

解説

「ブリジット・ジョーンズの日記」の基になった、ジェーン・オースティンの小説「自負と偏見」を美しい田園風景を背景に映画化したラブストーリー。主演は 『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』でブレイクしたキーラ・ナイトレイ。監督は本作が長編デビュー作ながら見事にこの名作を描ききった ジョー・ライト。オール・イギリス・ロケで撮った由緒ある豪邸の数々も要チェック!

あらすじ

18世紀末、女には相続権がなくイギリスの田舎町に住むベネット家の母親は、5人の娘たちの行く末を心配していた。ある日、近所の豪邸に大金持ちで独身男性のビングリー(サイモン・ウッズ)が引っ越してきた。

批評と受賞歴

批評

・Rotten Tomatoes:85% 7.7/10
・Metacritic:82/100

受賞

ボストン映画批評家協会賞:新人映画人賞
英国アカデミー賞:新人賞(ジョーライト)
ロンドン批評家協会賞:イギリス監督賞、イギリス助演男優賞(トムホランダー)

ノミネート

多いから主要なものだけ

アカデミー賞:主演女優賞、作曲賞(ダリオ・マリアネッリ)、美術賞(サラ・グリーンウッド、ケイティ・スペンサー)、衣装デザイン賞(ジャクリーン・デュラン)
ゴールデングローブ賞:主演女優賞、作品賞

 

はじめに

こりゃあ良い。何が良いって、

長回しが。

舞踏会の長回しシーン。まだ続くか、まだ続くか、って結局5分くらい回してたんじゃないかな。知らんけど。

もちろん内容も結構面白かったです。有名な原作の映画化ってことで、期待されつつ、「またかよ」って思われつつ、なかなかやりづらかっただろうけど、長編映画初監督でこの期待感に応えられたのはすごいと思う。

全く無知のまま観てしまったからちょっと反省。ってことで、時代背景やら予備知識を少し書いて終わります。

 

原作「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」

ジェーン・オースティン(Jane Austen)1775 – 1817

人間性の不変さを示し、心理写実主義の先駆者。夏目漱石も「Jane Austenは写実の泰斗なり。平凡にして活躍せる文字を草して技神に入る」と褒めている。

彼女の作品の中でも「高慢と偏見」は6回ほど映画が製作されている。

最近でも短編小説「レディ・スーザン」を映画化 ってニュースが出てた。

ジェーン・オースティンの短編小説「レディ・スーザン」映画化

 

時代背景

重要なのは、結婚、家柄、血筋、駆け落ち、階級の価値観 。1800年頃のイギリスのこの辺の前提があってのお話だから。これを知っているのと知らないのではだいぶ変わる。

だから冒頭部分で、 独身の資産家が近所に、くるーー

ってことに一家総出で盛り上がっているのにはそれほど訳があったと。女性には相続権がない(か、もしくはすごく少ない)せいで、マイホームやらを持つには結婚するしかない。だから、母が必死。娘には幸せになってほしいからね。

それにしても必死。

本作に出てくるのはジェントリ(地主階級)の方々。

ジェントリ・・・

貴族階級である男爵の下に位置し、正式には貴族に含まれないものの、貴族とともに上流階級を構成する。ジェントリは生活のために労働しないことを誇りにしており、職業を持つ中流階級は資産が多くても低く見られていた。

ん?

“ジェントリは生活のために労働しないことを誇りにしており”

 

クソがっ。

皆さんジェントリの方々なんだけど、その中でも、財産とか血筋とかによってさらに格差があったと。だからダーシーは最初に見下した感じで接していたと。この辺は知らなくても映像見ればなんとなくわかります。

ちょっと置いてけぼりくらったのが、「駆け落ち」の価値観というかその当時の意義。なんか、家の名誉に傷がつくらしい。ま、確かに世間体を気にするならそうかもしれない。でも駆け落ちが発覚した時の取り乱し方が半端なかった。

家族が駆け落ち = 人生終了

のレベルで考えたほうがいいかもしれない。でも駆け落ちしても、式を挙げたらOKらしい。ちょっと意味がわからない。家から抜けずに正式に家族になれたなら相手はもはや誰でもいいわ、ってこと?

ちなみに18世紀のイングランドは婚姻の制限が厳しかったから、ゆるーいスコットランドに駆け落ちして結婚するのが流行ったらしい。そういえば、「スコットランドまでは行ってはないはず」 みたいな台詞あったな。

 

タイトル:「プライド」と「偏見」

タイトルは何のひねりもなく、そのまんま。まさにプライドと偏見。プライドはダーシー、偏見はリジー、と思いきやリジーのプライドと偏見とも見受けられる。

この「プライド」の意味というか捉え方ってのが、人それぞれあると思う。

pride = 自慢、自尊心、誇り、うぬぼれ、高慢

旧タイトルでは「高慢」ってつけられてたから、ダーシーの高慢さってのがメインの意味だったかもしれないけど「プライド」って言葉になるとまだ感じ方が変わってくるのは面白い。自分が大事にするべきもの、自分の芯になるもの。そんな意味合いもプライドにはあると思うからリジーのプライドって考えられるような気もしてくる。

まぁでもベネット氏のセリフでばっちり、「ダーシーの高慢さにはみんなうんざりしている」みたいなことも言っていたし、基本的にはダーシーのことだろう。

偏見は本当にそのまんま。ジェーンとビングリーの件、それからウィカムの件、それからダーシーと出会った時の「第一印象」で偏見を持っていたと。だからこの辺が解決しちゃえばもうゴールはひとつしかないと。

ちなみにこの「プライドと偏見」の原作は最初、「第一印象」の題名で書かれていたとのこと。

 

ということで

と、そんなところです。プライドと偏見。見応えある作品です。

 

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