概要
基本情報
2011年 アメリカ・フランス
監督:ダンカン・ジョーンズ
キャスト:
ジェイク・ジレンホール / コルター・スティーヴンス
ミシェル・モナハン / クリスティーナ・ウォーレン
ヴェラ・ファーミガ / コリーン・グッドウィン
ジェフリー・ライト / ラトリッジ博士
マイケル・アーデン / デレク・フロスト
キャス・アンヴァー / ハズミ
ラッセル・ピーターズ / マックス・デノフ
スコット・バクラ / ドナルド(声)
解説
『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督の長編第2作となるsfサスペンス。列車爆破事故の犯人を見つけるべく、犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、爆破直前の列車内を追体験していく男の運命を描く。困難なミッションを課せられた主人公を、『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが熱演。巧妙に練り上げられたプロットと先の読めないストーリー展開に引き込まれる
あらすじ
シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)が選ばれる。事件の真相に迫るため何度も8分間の任務を繰り返すたび、彼の中である疑惑が膨らんでいく。
警告
このラスト、映画通ほどダマされる。
- 今年一番のサスペンス・ムービー(FOX-TV) 最後まで結末が予測できない(COMINGSOON.NET)
- 脈打つ興奮、やみつきになる爽快感!(REELZCHANNEL)
- このスピード感!この斬新さ!ブッ飛ばされる衝撃に備えろ!!(SCREENCRAVE.COM)
だってさ。
映画通ほどダマされるって何を持って何のことを言っているのかはさっぱりだけど。でもこれ、
面白かった。 そして感動。
ダンカンジョーンズ監督は良い仕事をしてくれます(前作:月に囚われた男(記事へ))。
死んだらやり直し的なところは最近だと「オール・ユー・ニード・イズ・キル(Edge of Tomorrow)」とかあったよね。日本のライトノベルが元になって結構話題になった。
そっちは敵の能力みたいなやつでループをしてた(ような気がする)けど、ミッション8ミニッツは、プログラムを使って事故直前の残像に潜り込む。タクシーとかのドライブレコーダー的なね。
ミッション8ミニッツの原題はSource Code。プログラムのコードのこと。爆破事故で亡くなった乗客の脳に残っている最後の記憶を再現して、そこに意識を投影というか同期させることができるプログラムがある。
そのプログラムを使って、犯人探しをして、次のテロを防ごう、っていうミッション。物語の内容としてはすっごい難しそうだよね。冒頭のシーンからして訳が分からないけど、主人公もなぜ自分がここにいるのか、状況が全く把握できていない。
だから、一緒に自分が誰で何をしているのかを少しずつ理解していくことができる。もはやネタバレしそうだから以下からネタバレしつつ進みます。
プログラム”包囲された城”
脳に残った残像に意識を同期させるってことはさ、あくまでも過去に入り込むと。そう思うと思う。あくまでも過去の残像で乗客の記憶なのに、なんでそんな細かいところまで再現できて、それぞれ人が自由に動くことができるんだろうなぁって疑問に思ってた。
その引っかかりが重要だった。
プログラムで再現された世界は、パラレルワールドとして新たに生成されて、別の時間軸で別の世界が発生することになる、ようだ。
それは、ミッション2回目か3回目あたりでスティーヴンスが「さっきと違う」ってことに気づくところから始まって、最後のミッションで8分経った後の世界がスタートしたり、ラストでグッドウィンがメールを受け取って最初の事故が未発生になったり。
ってところで確定になる。
途中から変わる趣旨
前半では爆破事故の犯人探しがメイン。何回も何回も色んなことを試して、犯人を見つけ出す。でもこうやって何回も何回も繰り返していくうちに、乗客が赤の他人ではなくなってくる。
特にクリスティーナに対しては恋をしてしまう。博士は過去は変えられないっていうけど、なんとかしてこの乗客たちを救いたいって思うようになる、と。
もうそうなるとここからは「人生」みたいな大きなテーマになってきますわ。なんか上記の文章だけ見るとヒーローぶったくさい内容だなぁって思うかもしれない。
でも、最後の8分間のミッションのシーンはすごく感動。
それまでは「その他大勢」でしかなかった周りの乗客たちだけど、何回も顔を合わせて、その人物がどういう人なのかが少しずつ分かってきて、人それぞれ人生があるんだと。
もし本当にただの過去の残像でしかなくて、残り8分しかなかったとしても、最後の最後だけはみんな笑って終わろうぜ、ってことで、8分経過して世界が止まった時のカメラが引いていくシーン。
みんな笑って幸せそうにしている。ここは本当に素晴らしかった。
ここはね。
色々と賛否両論あるみたいだけど、個人的には、そこで終わっとけよ という思い。止まったまま終わらせた方が良いという意味ではなくて、別に最後に希望を持たせるのは良くて、でも、2人で仲良さそうに歩くシーンとか、いらなくない?それぞれの解釈で希望をほのめかす程度で良いと個人的には思った。
唯一の被害者はショーン
監督も認める被害者ショーン。結局さ、例の8分の後もスティーヴンスの意識が残っちゃってるわけだから、ショーンの意識がどっかいっちゃってんのね。
これを見ながらしみじみしてるわけだけどさ、 これってシカゴのミレニアムパーク(millennium park)にある ”Cloud Gate” ね。
監督もね、「彼はしょうがない」的なことを言っていたらしい。うん。
可哀想としか言えない。
元ネタ
David Hahn
デヴィッド・ハーン(David Hahn)という人がいて。1994年に裏庭で増殖炉を作ろうとして止められた。2003年にその人をフォーカスしたドキュメンタリー「The Nuclear Boy Scout」が放送されて、そのイメージをデレクフロストに充てたと。
スコット・バクラ
町山さん情報を。アメリカのTVドラマで「タイムマシーンにお願い(Quantum Leap)」ってやつがあって、そのドラマでスコット・バクラが主演をしていた。
これも、「意識は主人公のままだけど、タイムリープした先の人物として生きる必要がある。」と、そんな内容。これのオマージュ的な意味を込めて、スコットバクラは、ミッション8ミニッツでは声の出演でスティーヴンスの父親役で出ている。
キャスト
ジェイク・ジレンホール(Jake Gyllenhaal)
ダンカンジョーンズ監督の前の作品 月に囚われた男(記事へ)を観て、本作の話を持ちかけたらしい。前回記事の シャッターアイランド(記事へ)に出てたミシェルウィリアムズとも共演してた「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー助演男優賞ノミネート、英国アカデミー助演男優賞を受賞したと。
ミシェル・モナハン(Michelle Monaghan)
東京でモデルやってたこともあるらしい。ミッションインポッシブルⅢとかゴーンベイビーゴーンとか最近だとピクセルとか、まぁちょこちょこと出ている。
2008年に「Trucker」って映画があって、それで主演をしてサンディエゴ映画批評協会(?)で「BestActress」を受賞している。
ヴェラ・ファーミガ(Vera Ann Farmiga)
美しいよね。
うん。2011年にはハイヤー・グラウンド(Higher Ground)で監督デビュー。
マイケル・アーデン(Michael Arden)
なんか、色々やってるっぽい。舞台とか、歌手?とか、作家?構成者?2015年の「Ovation Awards」ってやつで「Direction of a Musical」を受賞している。Ovation Awardsって、ロスの劇場の協会みたいなところの賞っぽい。
ラッセル・ピーターズ(Russell Peters)
Indi-Canadianだからインド系カナダ人かな。コメディアン。映画の中でもコメディアン役だったよね、最後に笑わせる人。
キャス・アンバー(Cas Anvar)
そういえばもう一人いた、かわいそうな人。カナダのサスカチュワン州(Saskatchewan)レジャイナ(Regina)出身のこの人。英語、フランス語、ペルシャ語、アラビア語、ヒンディー語、スペイン語を話す。驚異。
めっちゃ疑われて追い回されてボコボコにされて荷物ぐちゃぐちゃにされて電車に轢かれるところを目撃してしまう人ね。
Frédérick De Grandpré
読めない。フレデリックドゥグランプル?フランス系かな?ケベック出身だし。名前も仏っぽいし。
完全なる被害者
最後に完全なる被害者を紹介。ショーン先生です。
全体的にカナディアンが多いんだな。
きっとうまくいく
このセリフ聞いて思い出した。「きっと、うまくいく」って映画あったよね。あれは面白かった。
ということで
2本まとめて観てみてください。
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