スーパーバッド 童貞ウォーズ / Superbad

激務の時がようやく過ぎ去り、映画を観るのは2ヶ月ぶり。このブランクを埋めるために、下らない軽めの映画が良いなぁ、ということで選んだ今回の映画、

スーパーバッド 童貞ウォーズ

タイトルからして、いかにもやらかしてそうな匂いがプンプンしているわけだけど、なんと、予算2000万ドルに対してアメリカでの興行収入は、1億6900万ドル

その人気に引っ張られて日本でもタイトルを見かけることもしばしばあり、そのうち観ようなんてのんきに思っていたら、こんな情報が。

ナポレオンダイナマイトの再来

それを言われたらもう観るしかないでしょう。ここへきてようやく日の目を見る。僕の。そしてこの薄い期待が功を奏した。ちなみにエミネムは本作を200回以上観たと公言している模様。ネタバレなしで参ります。

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概要

基本情報

2007年 アメリカ

監督:グレッグ・モットーラ(Greg Mottola)

キャスト:
ジョナ・ヒル(Jonah Hill)/ セス
マイケル・セラ(Michael Cera)/ エヴァン
クリストファー・ミンツ=プラッセ(Christopher Mintz-Plasse)/ フォーゲル、マクラビン
ビル・ヘイダー(Bill Hader)/ スレイター
セス・ローゲン(Seth Rogen)/ マイケルズ
マーサ・マックアイサック(Martha MacIsaac)/ ベッカ
エマ・ストーン(Emma Stone)/ ジュールズ
ジョー・ロー・トルグリオ(Joe Lo Truglio)/ フランシス

解説・あらすじ

高校卒業を間近に控えた冴えない童貞3人組が、パーティーに誘われたことを機にそれぞれ意中の女の子との初体験を目指して奮闘するさまを下ネタ満載で描いた青春コメディ。

批評と受賞歴

11 wins & 24 nominations

 

話の大筋は

メインになるのは、2人の高校生。タイトルから予測できる通り、童貞である。映画でみるアメリカの高校生の童貞と言えば、大抵オタクである。舞台は高校卒業シーズンで、卒業パーティになんとか参加したいと思っている。そしてもちろん、脱童貞を目指している

これだけ聞くとね。さぞ下らない映画なんだろうなぁって思うよね。

その通りです。

でも、コメディだから。褒め言葉。その下らなさをどれだけ楽しめるかということ。話自体も、対してすごいことが起こるわけではない。いや、色々と「その展開はないわ」というものはあるんだけれど、1本の話の軸を見ると、単純に、「パーティに参加するために酒を手に入れようと頑張る」という話。

そこで起こる事件を楽しむ、ということがまず1つ。

 

メインの2人+1 を楽しむ

「夢の大学生活を謳歌するには、セックスの達人じゃないとダメだろう」ってことで学校が休みになる2ヶ月間でなんとか彼女を作りやりまくろうとしているジョナヒル演じるセス。ベッカという女の子が好きだけどなかなか告白できないナヨっとしているエバンを演じるのはマイケルセラ。

実は、僕はこの2人がキャスティングされている時点でかなりテンションが上がっていた。ジョナヒルは良い感じのデブだし、マイケルセラはこういう役が似合いすぎている。2人とも、自然にすっとぼけてる感じが良い。

そしてここへさらに、「フェイクID作ったから酒買ってやるよ」と、一番小学生みたいなクリストファー・ミンツプラッセ。おいおいおい。やばいぞ。このキャスティングは、

大好きだ。

あんまりよく知らないという人も、一度本作の3人を観てみると好きになれると思う。

 

周りの人たちを楽しむ

クリストファーミンツプラッセが演じるフォーゲル(マクラビン)はメインの2人とは途中から別れて警官と過ごすことになる。マクラビンサイドもなかなか派手なしょうもないことが盛りだくさんなわけだけど、その時間を共にする警官2人は、セスローゲンとビルヘイダー。こいつらが裏のメインと言えるほど本作を盛り上げてくれている。

そのセスローゲンと一緒に製作総指揮を務め、脚本を書いたのはエヴァンゴールドバーグ。もうお気づきだと思うけど、彼ら2人の体験をゆるく絡めていることもあり、主人公2人の名前は、彼ら2人と同じ名前がつけられている。

そして今ではアカデミー女優となったエマストーンは本作が映画デビュー作である。ちなみにクリストファーミンツプラッセ君も本作がデビュー作の模様。

今でこそジョナヒルやらエマストーンなんかは真面目な映画で賞とか取っちゃっているわけだけど、こういうコメディ映画もきっちりこなしていたんだということを感じながら観てみるのも良いかもしれない。

ビルヘイダーも、セスローゲンも、ジョーロートルグリオはもちろん、製作陣のエヴァンゴールドバーグやジャドアパトーもみんなプロ。コメディのプロが集まっている。

素直に楽しませてくれる。

 

「男になる」「大人になる」ということ

興行収入的に成功したのは、下らなさが話題になってヒットしただけじゃないの?なんて思ってはいけない。しっかりと本作は批評家からも良い評価がつけられている。というのも、単純にやりたいことを詰め込んで、ぶちまけただけにはなっておらず、「映画」として体裁をきっちり作っているから。

成人した男の人なら気持ちはよく分かると思うけど、童貞時代というのは、童貞を卒業したらすごい何者かになれるんじゃないかと思うわけです。特に童貞歴の長い人の方がきっとその気持ちは強いはず。でも、実際に卒業できたところで、何かに変身できるわけでもなく。

ただ、その試練的なものを超える、というのは一大イベントなわけです。その一大イベントを乗り越えることに、本作に関して言ってしまえば、そこを乗り越えようと必死で頑張るところに、かなり重要な意味がある。彼ら2人にとっては今までは遠い存在だった「女性」。

なんせ、

酔ってヤラせた、失敗したってよく聞くだろ?

失敗させようぜ!

とか言ってるくらいだから。自分に自信もないし、でもそんな自分を変えたいし、って思っている彼ら。そんな彼らが最後、あんなことになるなんて。そう、最後のラストシーンがとても良い。男だけでもきっと良いんだろうと、どこかで思いつつ、でもそんなことだけ言って生きてる場合でもない。

これからの期待感と、ぎこちなさと、ちょっと不安げな感じの混合が、とてつもなく素晴らしい最後。

終わりなのに、ようやく始まった、という感じ。これをぜひ味わってください。

 

小ネタ動画を2つほど

エミネムネタ

冒頭でエミネム云々の話を出したけど、こんなシーンが本当はある。ただ、ネットフリックスでこれから観るよって人は、注意して欲しい。どうやらこのシーンは削られている模様。

ラストシーンの後のエンドクレジット

マクラビン好きとアーティスティックなディ◯ク好きにはこちらのエンディングを。

 

ということで

下らないけどちゃんとした映画を欲しがっている人にはうってつけ。スーパーバッド童貞ウォーズ。

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