バッド・チューニング / Dazed and Confused

 

Dazed and Confused Trailer
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概要

基本情報

1993年 アメリカ
監督:リチャード・リンクレイター(Richard Linklater)
キャスト:
ジェイソン・ロンドン(Jason London)/ ランドール・”ピンク”・フロイド
ウィリー・ウィッギンス(Wiley Wiggins)/ ミッチ・クレイマー
ミシェル・バーク(Michelle Burke)/ ジョディ・クレイマー
サッシャ・ジェンソン(Sasha Jenson)/ ドン・ドーソン
ロリー・コクレーン(Rory Cochrane)/ ロン・スレーター
マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)/ デイヴィッド・ウッダーソン
マリッサ・リビシ(Marissa Ribisi)/ シンシア
アンソニー・ラップ(Anthony Rapp)/ オルソン
ベン・アフレック(Ben Affleck)/ フレッド・オバニオン
アダム・ゴールドバーグ(Adam Goldberg)/ マイク
ミラ・ジョヴォヴィッチ(Milla Jovovich)/ ミシェル・バロウズ
ショーン・アンドリューズ(Shawn Andrews)
コール・ハウザー(Cole Hauser)/ ベニー・オドネル
レネー・ゼルウィガー(Renee Zellweger)
クリスティン・ハーノス(Christine Harnos)
アーロン・ロー(Aaron Lohr)
クリスティン・ハイノホサ(Christin Hinojosa)/ サブリナ
パーカー・ポージー(Parker Posey)
ジョーイ・ローレン・アダムス(Joey Lauren Adams)/ サイモン・カー
ニッキー・カット(Nicky Katt)/ クリント

解説・あらすじ

アメリカでは予想外のヒットを記録した映画だが、スターが出てるわけでもなく、70年代半ばを背景にした分かり難さ(?)もあって、未公開に終わったグラフィティ・コメディの快作。高校の新学期が始まる日、新入生には恒例の尻叩きの洗礼があり、そこから逃れようとかけ回る坊やたちを追う先輩らの珍騒動に始まり、その夜は歓迎パーティ。ビールや麻薬でボーッとしたり、女の子を誘惑したり、されたりの洗礼も。先輩たちにも悩みはあって(鬼コーチと対立してフットボールを止めようという少年をいさめる仲間がいる)、当然、恋愛のトラブルも大なり小なり発生中、目まぐるしい夜は白んでゆく……。

批評と受賞歴

批評

・Rotten Tomatoes:94% 7.8 / 10
・Metacritic:78 / 100
・Roger Ebert:3 / 4 ・IMDb:7.7 / 10

 

70年代アメリカ

おいおいおい、なんだよこれ、面白いじゃないか、

すげー面白いじゃねーかよ。

舞台は1970年代。当時のアメリカをうまく表現できているらしい。その辺の感覚がやっぱ、あんまり分かんないよね。分かんないけど、なんか良いよね。

完全にアメリカへの憧れだけど。

あと、ものすっごい基本中の基本だけど、アメリカは夏に年度の切り替わりだからね、「夏休み」が色々と意味がある。と思う。

そして分かりやすい形で新入生への 通過儀礼 。追いかけ回す側の上級生も上級生で、大人との対立と社会への適応というところで悩みは当然のごとく描かれる。

それからハイスクールものでよくあるジョックス頂点のヒエラルキー、所属グループ、 先輩後輩、その他の特色とか対立の中で学んで成長していく感じ。

こういうの見ると、「人は人だな」って思う。外国も変わらない。高校生なんてすごい中途半端で、世界のこと分かった気分だけど何にも分かってなくて。責任感の無さとか、荒々しいところとか、感情がむき出しなところとか。大人に抵抗したいところとか。

その辺の感情を思い出して押しつぶされそうになるのも良し、過去の栄光を思い出してニヤニヤするのも良し。

dazedandconfused01.jpg

楽しそうーー

ちなみに左のスレーター役の人はヅラだったって。ジャンルで言えば、 “Coming-of-age story“。要は子供から大人に成長する話。ブレックファストクラブとかスタンドバイミーとか なんかがそれにあたる。

 

マシューマコノヒーとか有名になったキャスト陣

すごいキャスティング。後に有名になっちゃった人たちがいっぱいいる。とりあえずこれを。

キャストの昔と今

This Is What The Cast Of ‘Dazed and Confused’ Look Like Now

彼らの小ネタを少しだけ。

マシューマコノヒー

マシューマコノヒーがよく言う(らしい) “alright, alright, alright” は本作で言ったのが初らしい。

Matthew McConaughey Alright Alright Alright Compilation

と、これの最初でも言っている。アドリブで言ったみたいだけど。

the doors – all right all right all right

ジム・モリソン(Jim Morrison)からパクって。ちなみに彼の会社 “Just Keep Livin” は、終盤のマシューマコノヒーのセリフから来ているとか来ていないとか。

2013年にマコノヒーは同じ役を演じている。

Butch Walker and The Black WidowsのSynthesizersのミュージックビデオでウッダーソンを演じている。

Butch Walker's Synthesizers with Matthew McConaughey

あ、この曲好きだ。

ジェイソンロンドンとショーンアンドリューズ

ジェイソンロンドンとショーンアンドリューズはあんまりうまくいかなくて、そのせいでエンディングまで変わることになった。でもそのおかげで、最後のシーンでマシューマコノヒーがいる。

ショーンアンドリューズとミラジョヴォヴィッチ

ショーンアンドリューズとミラジョヴォヴィッチはこれで出会って駆け落ちして結婚した。でもミラジョヴォヴィッチが若過ぎたこともあって無効になったらしいけど。

 

タイトル

タイトルはレッドツェッペリンの同名の曲に由来している。これ。

YouTube
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監督はRock and Rollをエンドクレジットに使いたかったみたいだけど、ロバードプラント(Robert Plant)が拒否してダメだったって。これ。

Led Zeppelin – Rock and Roll HQ

ちなみに予算の1/6は70年代の音楽の使用に使われたらしい。

 

リチャードリンクレイター監督が

2004年に訴えられたらしい。高校のクラスメイトから似た名前とか使って名誉毀損だっつって。Wooderson、Slater、Floydって人たちに。すぐに出訴期限法っていう告訴できる期間が過ぎていて却下されたらしいけど。

そんな監督、ジョンヒューズ監督作の逆(?)の映画を作りたかったらしい。ドラマチックな10代なんてそうそうないだろうと。10代なんて流れに乗ろうとして、社会に溶け込もうとして、かっこよくなろうと必死だっただろって。

エアロスミスのチケットを取れるかどうかとかそんなことがすごい大きいことで、妊娠した子が事故にあって誰かが死ぬなんてそんなことは滅多になくて。でも車に乗って音楽かけながら何かやることないかなーって探すのはよくあるでしょって。

あー。

dazedandconfused02.jpg

あーー。

dazedandconfused03.jpg

 

ということで

思春期のモヤモヤを表現した日本映画 台風クラブ(記事へ)、

同系統のジョンヒューズ監督の ブレックファストクラブ(記事へ)、

なんとなく思い出した エレファント(記事へ)、

リチャードリンクレイター監督は ビフォアシリーズ、 バーニー みんなが愛した殺人者(記事へ)

なんかもおすすめです。

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