アンタッチャブル / The Untouchables

 

アンタッチャブル – 予告編

 

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概要

基本情報

1987年 アメリカ
監督:ブライアン・デ・パルマ
キャスト:
ケヴィン・コスナー
ショーン・コネリー
アンディ・ガルシア
チャールズ・マーティン・スミス
ロバート・デ・ニーロ
ビリー・ドラゴ
ブラッド・サリヴァン
パトリシア・クラークソン

解説

 名作tvシリーズ「アンタッチャブル」をパラマウント映画が創立75周年記念として映画化した大作。財務省の捜査官エリオット・ネスが3人の仲間と共にアル・カポネ摘発に乗り出す。30年代のシカゴを見事に再現した美術、鮮烈なモリコーネの音楽、個性的な役者の顔ぶれとどれをとっても一級の作品だが、独特のスタイルを崩さない上で娯楽作品に徹したデ・パルマの正攻法の演出と力量も凄い。

 

はじめに

ずっと観よう観ようと思ってついに観た作品。ほんとに、ほんとに個人的な感想だけど。

全体的なストーリー的にはあんまり面白くなかった。

多分、「マフィア映画」「ギャング映画」っていうイメージがまとわりついていたからだと思われる。「ゴッドファーザー以来のギャング映画の名作」とか言われちゃってたし。

いや、まぁ禁酒法時代のアルカポネとの闘いだからそういうジャンルにも入るのかもしれないけど、個人的にはあまり納得はいっていない。

ゴッドファーザーは神の位置にいるとして、グッドフェローズが一番面白いマフィア映画だろうと思っている自分としてはグッドフェローズと比べてしまうんだけど、

なんていうか、
正義が正義すぎて。悪を倒しすぎて。正義が主役すぎて。

正直マフィア映画に入れないでほしい、と思ってしまった。(実は言うほどマフィア映画って観てないんだけど。)

でも、全体的なストーリーはつまらなくても、個々のシーンは面白い、ドキドキするし、ハラハラもする。

ただ、全体的にはつまらない。

なんだこの矛盾。

 

キャスト

なかなかすごい人たちが揃っていますね。ダントツで好きなのはロバートデニーロ。最高。この時のアルカポネを演じるために頭髪を抜いたり、顔を太らせたりしてたのは有名ですね。

ちなみに。本物のアルカポネ ↓

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デニーロのアルカポネ ↓

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な?

あとはアンディガルシアがかっこいい。ヴィンセント。

ちなみに衣装はジョルジョアルマーニが担当。

なのにショーンコネリーは「ばかじゃねぇの、知るか」って全ツッパして自前の衣装で臨んだ模様。性格が悪い。

評価的にはすっごい高評価だから一回くらい見ても良いと思います。ただ、「マフィア映画」として観ないことをオススメする。

以下ネタバレありますご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

個々の良かったシーン

を上げていこう。まずは

冒頭のタイトル

すごいかっこいい、ここ。 一回は聴いたことあるであろうあの曲をバックに「THE UNTOUCHABLES」。良いね。

なんとなく、犯罪臭するでしょう?

これね、

The Untouchables Theme – Ennio Morricone

 

アルカポネ登場

冒頭から真上から撮ったシーン。アルカポネがどんだけすごくてヤバいやつなのかをロバートデニーロが演じている。

 

タイトルから続いて女の子が犠牲になるシーン

ほんとに関係のない一般市民、それも幼い少女が爆発に巻き込まれてしまう。マフィアの抗争の怖さを知らしめる冒頭のインパクトとしはすごく良い。

 

ロバートデニーロがバットで殴るシーン

アルカポネの組織の人間が集まって食事をしている。野球の話をしながらテーブルの周りをうろうろ、しくじった手下の後ろに立つアルカポネをとらえるカメラ。期待を裏切らずバットで撲殺。

むごいけど。アルカポネの怖さを印象的にするシーン。

そんなアルカポネのテーマをどうぞ。

Al Capone THEME

 

ウォレスがやられるシーン

エレベータでウォレスとカポネ側の証人が殺されるシーンがある。エレベータに乗り込むところからやられるところまでの長回しのシーンがすごく良い。これはぜひ観て頂きたい。

何か起こる感満載だから、じーっと見る。というか見てしまう。まばたきは許されません。

 

マローンを殺るシーン

マローンを襲撃する人の視点になって、家の窓から覗き込んで行動を見る、忍び込んで、マローンを探す、マローンに忍び寄る

ところまでのハラハラ感。

これはたまらない。

 

階段のシーン

ここが一番有名なのかな。「戦艦ポチョムキン」からの引用として。引用だろうとなんだろうとかっこいいもんはかっこいいんですよ。

何がかっこいいって

アンディガルシアが。

多分このシーンで9割くらいの人がファンになるだろう、アンディガルシアの。いやそれくらいかっこいい。

で、まぁ大体階段から落ちるシーンっていうのは、「今までの地位とか権力が落ちていきますよ」ってことを表してると。

って誰かが言ってた。

アンディガルシアがかっこいいシーンであるが、ケビンコスナーにはイライラするシーンである。さっさと行けよって思っちゃったわ。

 

おまけの1シーン

あとどうでもいいけど、ジョン・ウォシュア議員という人が訪ねてくる。賄賂を渡すために。デル・クロース(Del Close)って俳優さんなんだけど、

「あれ、平沢さん」って思った

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思ったけど、全然似てなかった。

 

より楽しく観るために

まぁ、そんなこんなで、なんだか誰かが被害に遭うシーンばかりを取り上げてしまったけど、1つ1つのシーンは本当に緊張感マックスで見入ってしまう。面白いものばかりです。

注意点は、「マフィア映画」だと思って観ないこと。禁酒法時代とアルカポネの歴史的背景とかを勉強しておく。これだけやっといたら楽しく観れるでは。

では、良い映画ライフを。

 

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