ピエロがお前を嘲笑う / Who Am I – No system Is Safe

 

このトリックを見破れるか!?映画『ピエロがお前を嘲笑う』予告編
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概要

基本情報

2014年 ドイツ
監督:バラン・ボー・オダー
キャスト:
トム・シリング
エリアス・ムバレク
ボーダン・ビルケ・メーリング
アントニオ・モノー・Jr.
ハンナー・ヘルツシュプルンク

解説

過激なハッカー集団に加担した天才ハッカーが、いつしか危険な世界へとはまり込んでいくドイツ製サイバースリラー。全編に仕掛けられたトリックが話題を呼び、ドイツ・アカデミー賞6部門にノミネートされたほか世界各地の映画祭でも支持された。メガホンを取るのは、『23年の沈黙』などのバラン・ボー・オダー。主演は『コーヒーをめぐる冒険』などのトム・シリング、共演には『4分間のピアニスト』などのハンナー・ヘルツシュプルンクらが名を連ねる。

あらすじ

世間を震え上がらせたハッキング事件を起こし、さらに殺人容疑で追われる天才ハッカーのベンヤミン(トム・シリング)が警察に出頭してくる。ハッカー集団「clay」に加担して盗んだ情報によって殺人事件を引き起こしてしまい、今度は自分が狙われていると告白。その自白を基にベンヤミンの身辺調査に着手した捜査員は、不可解な事実を次々に見つけだす。

 

バズって

SNSでバズりまくって大ヒット中

って記事を見てすっげぇ見たくなって観に行ってきました。

公式サイトでも「100%見破れない」って書いてあってさ、そんなこと言われたら見破りたくなるじゃん。

そうやってマーケティングにまんまとのせられて、監督のバランボーオダーにも嵌められちゃってね。くそ。

この監督、米バラエティ誌「世界で注目すべき監督10人」に選出された人なんだって。

モデルは超有名なハッカー集団「アノニマス」(かもしれない)。さらにハリウッドリメイクも決定済み。

最初は3館しかやってなかったのにすっごい話題になっている。でも意外と満席ではなかった(渋谷は)

まいんどふぁっく。

さてそろそろいきます、以下ネタバレありますご注意を。こういう触れ込みの映画なのでほんとにご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

100%騙される。

確かに騙されたよ、騙されたけど。

なんだか認めたくない。

なんだこの感じ。(まいんど)ふぁっく。

ユージュアルサスペクツ、ファイトクラブ、ソードフィッシュ。

事件を語る感じはユージュアルサスペクツ、
多重人格はファイトクラブ、
ハッカー活躍はソードフィッシュ、

だーいぶ影響受けていると見受けられる。

というかファイトクラブに関してはポスターすら出てくる。ベンヤミン(トムシリング)が殴られた顔とかエドワードノートンに見えてくるし、マックスの非行+女といちゃつくのなんてタイラーだし、それみてちくしょーって思ってるベンヤミンもファイトクラブだし、

大体がファイトクラブで構成されている。

でもファイトクラブオマージュでそのまま多重人格で終わったらオマージュじゃなくてパクリじゃねぇかって言われるかもしれないから、もう半回転くらいさせとこうかな、あれ、結局元に戻ったわ、みたいなね。

さて、なんでこんな非難から入るかというと、そう、

悔しいからである。

多分伏線ばりばり張ってたんだろうなーって思ったら、全然観れてないわって思って悔しかった。

これでもう一回見てそれらしい伏線が少なかったり、多重人格をほのめかすものしかなかったら

100%の力で非難する。

さりげなく物とか真実の言葉で伏線が張られているかどうか。仲間が3人殺された(と思わせる)シーンだって、あんな感じで出されたら揺るぎないものだと思っちゃうじゃん。何でもありかよって思ってしまったのが第一印象。

捜査官と一緒に「こいつはもしかして多重人格なんじゃないの?」って観客に思わせるところ、ここで騙されるかどうかがラストのラストで本当の驚きを味わえる鍵となる。(なんだか騙されにいくのが変な感じではあるけど。)

全体的にはテンポも良いし特に疲れない。まぁ同じようなシーンはあるけども。ネットの世界のバーチャルなアングラな感じを地下鉄に見立てているのはわかりやすい。映像で訴えるからにはこういうのが印象に残るよね。イメージしやすい。

その地下鉄にいるのがハッカーみんなの憧れMRX。こいつに認めてもらいたくてCLAYは日々頑張っているのである。

MRXってさ、顔隠してて(ネットの世界だからみんな顔は出てないんだけど)、超重要人物っぽいからさ、めちゃめちゃ予想したよね、誰だろうって。

なんとなくマリだな、とか。いや意外とデカイから実は捜査官の相棒の男の人か?とか。

結局。

おまえ誰だよっ

予想して考えて消費したブドウ糖を返して欲しい。ある意味予想外。20世紀少年だって噂話で前々から登場してただろ。まぁ、つまり、MRXなんて盛り上げ役なだけで誰でも良かったんだろう。

いや待てよ、ラストシーン。

マリが普通にいるんだよな。その前の車中でトリックを見せるシーン。ここに後ろにピエロっぽい人影が映っていた。(自分は砂糖に夢中で気付かなかったけど一緒に行った人が言ってた。)

そう考えると、砂糖は4つ、&人影の分。マリは共謀か。マリMRX説。

ちゃんと読解力のある人にご教授願いたい。

もう一回観るか結構ガチで検討中。

あと音楽とかさ、音楽にのせた映像の感じとかさ、結構かっこいいよ、かっこいいんだけど、

「どうよかっこいいっしょこれ」

って言われてるみたいな気がしてまたそれが嫌になるんだよな。

といった感じでほぼほぼ非難しておりますがただ悔しかったら吠えているだけです。遠吠えです。

ハリウッドリメイク決定、については、他の人も結構言っているっぽいけど、ここまでファイトクラブ感を出しているならデビッドフィンチャーにお任せしたいよね。うまいことやりそうだなぁ。

とりあえず誰が撮るかが気になるところ。

さて、上記の文章、

あなたが目にしたものは、果たして真実か?

 

まいんどふぁっく。

 

コメント

  1. @774 より:

    今日見させて頂き、ファイトクラブが見え隠れするので監督同じなのか?と思いきや違ってるんですね。
    ブログかなり参考になりました。
    また見に来ます。

  2. 匿名 より:

    リメイク版はデヴィッド・S・ゴイヤー氏になったそうですね。
    ありがとうございます、ぜひまた遊びに来てください!

  3. タロウ。 より:

    ベンヤミンがマリと再会したのが4年ぶりであるなら、主人公が偽者のベンヤミンに変わっていても騙せますよね。
    アルツハイマーのおばあさんは確実に騙せます。医者もね。
    マックス達の目標はMRXに認められたい追い越したいです。ブレない3人組みですね。しかしちょっと力が足りない。そこに自分が加わればより高みに登れMRXに近づけれる…主人公からマックスに近づくのは可能です。主人公の最終目標はMRXにはない可能せいが。
    ボクは唯一死んだハンネの協力者が本物のベンヤミンではないかと考えています。4年前にお互い理解の上で変わったと。こいつを自分の手を汚さすに始末したってこと。こいつはハンネの協力者ですね。
    ハンネはなぜか最初っから悪い立場に立たされています。そこは謎です。そして協力者を殺されいよいよ追い込まれる…
    主人公はハンネのことを知り尽くしすぎです。能力 性格 行動パターン そして最後は自分を逃がすであろうことまで見抜いていた可能性までありますね。これはハッキングで得た情報だけでは不十分に感じます。しかし、2人のベンヤミンが協力者になっていたとしたら、よりハンネのことを知ることはできます。決定的なのはハンネの謎にされている過去なんだとは思います。
    なんにせよ主人公は相当なメンタリストですよね。まず条件の合うベンヤミンを選び、4年前からマリに目星をつける。マリはテストを見れば分かるとおり、コロッと決断を寸時に変えます。簡単な女です。しょせんマリは自分をベンヤミンと確約してくれればいい存在で、あとはマックス達との絆を深める為のツールで、そこに愛はないでしょう。
    マックス達の主旨にブレはなく分かり易い奴らです。仲間にするならこんな奴らですよね。前もってこいつらのことを知るのは簡単だったでしょう。自分を必要とするだろうってことも、どこで最初出会うかも。

  4. タロウ。 より:

    続きです。
    この映画のタイトルは、私は誰なのか?ですよね。そこに無のような存在があり、そして騙しなんかが重要な要素にされています。新しいネットとゆうものがピッタリ合致したとゆうことですね。
    この映画のあおり方はかなり強いものですよね。鑑賞者にけっこう挑戦的です。ボクは親切に最後には答えを教えてくれる映画には思えないですね。全ての登場人物を騙し、全ての鑑賞者を騙す映画だと思ってます。それは考えすぎなのかもしれませんが。
    私は誰なのか?
    ボクの答えは、昔も今もこれからも無の存在です。
    おそらく主人公の昔は無みたいな存在だったのではないかと思うんですよね。そして完璧にベンヤミンになり、本物のベンヤミンを他人に始末させることで自分の過去は完全に消えます。これからも無のような存在として生きていくんでしょうね。
    主人公のやったことは、よくは分からないけどゲームなのかな?そこにはこだわりや美学はあるのでしょう。MRXが目標なんてことはないのは確かです。最後の金髪の姿こそが本当の主人公ですね。

  5. summer1988 より:

    >タロウ。さん
    こんな分量的にも内容的にも薄っぺらい自分の記事に対して
    細かい考察のコメント、ありがとうございます。
    大変勉強になりました。
    確かに映画のタイトル、超重要なヒントな予感。。
    というかタロウ。さんのおっしゃるように答えかもしれませんね。
    ディテールというか大枠の部分も含めてだいぶ忘れかけているので
    もう一回観てみようかなぁと思います。
    謎解き系は観るのは好きなんですが考察方面はあまり得意ではないので
    ただの感想になる可能性が高いですが、
    まったり記事上げてますので良ければまた見にきてください。

  6. タロウ。 より:

    丁寧なお返事ありがとうございます。
    何かこの作者は浦沢直樹のmonsterを意識して作っている気がするんですよね。この主人公はヨハンに似ている気がして。
    monsterとゆう漫画の舞台のほとんどがドイツで、この作者は読んでいる可能性はあるかもしれません。もしかしたらの話ではありますが。
    ありがとうございました。

  7. summer1988 より:

    >タロウ。さん
    なるほど浦沢さんのmonsterですか。
    確かに海外でもすごく人気があるようですし
    影響受けてるかもしれませんね。
    (そういえば海外でドラマ化決定したって話もありましたね。)
    何年も前から読もう読もうと思って思っているだけになっている作品なので
    今回こそ読んでみたいと思います。
    真相は分かりませんが日本の作品に影響を受けていると思ったら
    なんだかフワっとテンションがあがりました 笑
    ありがとうございました。

  8. チラシの裏 より:

    この映画、今wowwowで観たけど本当みてて恥ずかしくなるくらいファイトクラブや浦沢直樹作品やシンブンシとかいうの出てくる邦画のパクリ臭がした…いや、ファイトクラブに至ってはポスターまで出てたしオマージュっすね…(愛があるので
    名前のベンジャミンや名前が無い~のくだりとかSNSなんかを題材にしたりとかブラピとデビットフィンチャーが大好きなんだなとは思った。
    そして俺もトムシリングがエドワードノートンに見えたwww(マックスに殴られて棚を壊すシーンなんかもろファイトクラブのエドワードノートンだしwww
    MRX=MAXをもじったとか、ファイトクラブの影響を受けまくってそうだから多重人格だろ?っと思ったりとかいろいろ予想立てながらながら見てたけど結局ストレートにいったな…っていう印象はあった。
    コーヒーをめぐる冒険が秀作だっただけにメチャクチャ期待して観たから少しガッカリ感はあったけど、他映画や前情報なしに観たら楽しく観れたのかもしれない。

  9. summer1988 より:

    >チラシの裏さん
    コメントありがとうございます!
    そしてトムシリングがエドワードノートンに見える説にも乗っかって頂いてありがとうございますw
    オマージュうんぬんは真似してますって公言してくれるのが一番すっきりするんですけどね〜。
    公開されて以降、特に情報収集はしていないので下手なことは言えませんが。
    前情報は確かに、、ちょっと煽りすぎな感じはありました。。
    コーヒーをめぐる冒険、観てないので観てみようと思います。
    ありがとうござます!