概要
基本情報
アメリカ Netflix 2015年6月〜
監督:ジェンジ・コーハン(Jenji Kohan)
原作:パイパー・カーマン(Piper Kerman)
キャスト:
テイラー・シリング(Taylor Schilling)/ パイパー・チャップマン
ローラ・プレポン(Laura Prepon)/ アレックス・ヴァウス
マイケル・J・ハーニー(Michael Harney)/ サム・ヒーリー
ケイト・マルグルー(Kate Mulgrew)/ レッド
ジェイソン・ビッグス(Jason Biggs)/ ラリー・ブルーム
ウゾ・アドゥーバ(Uzo Aduba)/ スーザン(クレイジーアイズ)
ダニエル・ブルックス(Danielle Brooks)/ テイスティ
ナターシャ・リオン(Natasha Lyonne)/ ニッキー
タリン・マニング(Taryn Manning)/ ドゲット(ペンサタッキー)
セレニス・レイバ(Selenis Leyva)/ グロリア
エイドリアン・C・ムーア(Adrienne C. Moore)/ ブラックシンディ
ダーシャ・ポランコ(Dascha Polanco)/ ダヤ・ディアス
ニック・サンドウ(Nick Sandow)/ カプート
ヤエル・ストーン(Yael Stone)/ ローナ・モレロ
サミラ・ワイリー(Samira Wiley)/ プッセイ
リア・デラリア(Lea DeLaria)/ ビッグ・ブー
エリザベス・ロドリゲス(Elizabeth Rodriguez)/ アレイダ・ディアス
キミコ・グレン(Kimiko Glenn)/ ブルック・ソーソー
デール・ソウルズ(Dale Soules)/ フリーダ
ロリ・ペティ(Lori Pettey)/ ロリー・ホワイトヒル
シーズン3からのキャスト
エミリー・アルトハウス(Emily Althaus)/ モーリーン・ククディオ
ブレア・ブラウン(Blair Brown)/ ジュディ・キング
ルビー・ローズ(Ruby Rose)/ ステラ
カメオ出演
バーバラ・ローゼンブラット(Barbara Rosenblat)/ ローザ
シリーズの
解説・あらすじ
テレビ・シリーズ「Weeds~ママの秘密」のクリエーターが生んだ、女性刑務所を舞台とした胸に迫るせつなさも陽気な笑いもある新シリーズ。出版当時か ら絶賛されたパイパー・カーマンによる同タイトル自伝が原作の「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」は、ブルックリン在住で婚約したばかりのパイパー・ チャップマンがヒロイン。彼女は、はめを外した過去から逃れられず、ついに逮捕されて連邦刑務所に服役することに。快適なニューヨークのシティ・ライフを 送っていたパイパーは、社会に対する罪を償うため、オレンジ色のジャンプスーツ姿の受刑者となり、強烈なキャラばかりの女囚たちの中で思いがけない対立や友情を体験していく。
批評と受賞歴
批評 ※シーズン3のみ
・Rotten Tomatoes:96% 8.2 / 10
・Metacritic:83 / 100
受賞 ※シーズン3のみ
全米映画俳優組合賞:アンサンブル賞 受賞、女優賞(ウゾ・アドゥーバ)受賞
MAMAZING、OITNB。
シーズン3は全体の進行を観るよりも、各個人の背景やらサイドストーリーに重きを置いている。と思う。シーズン2よりもさらに群像劇化している。その分ちょっとダレてきている感は否めない。
だから、シリーズ通してのストーリーラインを楽しむ人というよりは、シーズン1、シーズン2で虜になってしまったファン向けの作品。スピンオフ作品を観ている感覚。
それでも各個人のストーリーには重みがあるし、良い意味でエグい話が盛りだくさん。それだけそれぞれの物語が魅力的で感じさせてくれる何かがあるということだろう。
実を言うとシーズン4まで観終わってしまったいるわけだけど、今、シーズン3を振り返ると、メインのストーリーラインはシーズン4に対してのものすごい布石感がすごい。シーズン3とシーズン4がどの段階で、どのタイミングで企画と構成されたかは知らないけど。
要はシーズン3のストーリーラインは、
全力で問題をばらまくシーズン
これに尽きる。
全体的には信頼・信用・信仰この辺がキーワードになっていそう。
アメリカらしい宗教・人種間の問題も相変わらずたくさん出てくる。から、その辺の予備知識を持っておくにこしたことはない。
あとはあれだね。今更だけど、良いやつもいれば悪いやつもいるし、100%良いやつも100%悪いやつもいない。完璧な超人なんていないし、必ず弱い部分がある。その弱さを各囚人たちの過去とか現在を見ながら浮き彫りにしていくのが、オレンジイズニューブラック。
過去に何かやらかしているから刑務所に入っている。だから過去にやらかしたことを向き合わなきゃならない。囚人に限らず看守たちも同様。彼らも人間で、囚人も人間なわけで。
いや。よくできますわ。
劇中よく耳にするのは、「人間扱いしてくれ」。ふむ。
同じ経験はしていなくても、心理的に、精神に似ているキャラクターってのは出てくるかもね。
シリアスはシリアスだけど、もちろんコメディ要素も入っています。ちなみにコメディとドラマの要素があるものをdramedyって言うらしい。
というわけで、
眠れない日々が続いておりました。
おりました。ってのは実はシーズン4まで観終わってしまったから。
あー。やることがなくなる。。
以下ネタバレありで参りますが、意図せずシーズン4のネタバレがあるかもしれません。ご注意を。
シーズン3のあらすじ
シーズン3ではパイパーの黒い部分が表れ始める。アレックスはパイパーとのよりを戻すがボスからの復讐に脅える。パイパーは下着縫製の仕事に就き女囚の使用済みの下着を外部に売る裏ビジネスを始める。諌めるアレックスから離れ、裏切った新しいガールフレンドを陥れて重刑務所に送る。ニッキーは隠していた麻 薬が見つかって重刑務所に移送される。ベネットはダヤの家族に馴染めず刑務所を辞めて去る。ダヤの産んだ女児は警察に連れ去られる。予算不足のために刑務所は閉鎖されそうになり、民間会社の経営下でコスト削減が徹底されて看守や女囚の間に摩擦が生じる。
(wikipediaより引用)
小粒ストーリーを詰め込む
スーザンに春が来てすぐ去り、
ノーマはノーマトーストなる崇拝対象ができるほど一時期力を手にし、
リアンはアーミッシュだと判明し、
ブルックは鬱になり、
ドゲットはレイプされ、
(たぶん)キリスト原理主義者のドゲットとレズビアンのビッグブーが仲良くなり、
ローナは結婚し、
シンディはユダヤ教へ改宗し、
もっと言えばもっともっと細かい色んなことが起こったシーズン3。これに加えて全体を推し進めるメインのストーリーもあるわけで。なかなか詰め込まれたシーズンだったなと、
適当に振り返る。
パイパーとアレックスとステラ
本作のパイパーは本当に
腹が立つ。
そして
すごく憐れでみじめで、かわいそう。
パイパーはパンティービジネスに夢中になって、私はギャングだと言って大物気分。アレックスの話も聞かないし、ステラとは浮気するし、もう
こいつは終わった。
そんな思いをたっぷりと観客に思わせてくれる。
ちなみにステラ役のルビーローズはオーストラリアの人で、現地では超有名らしい。
アレックスのセリフ:Mamazing
アレックスの過去の話でぶっ飛んでる時のセリフ、“Mamazing”
日本語訳は「すははしい」。
一瞬何を言っているのか混乱した。けど確かになんて訳すべきか、これは困る。
まさかのニッキー離脱
うそだろ
豆いじりのマザーテレサが。
ソフィアとグロリアの対立
シーズン4へも持ち越す問題、そして体制側の刑務所も巻き込むなかなか大きな問題へ発展する。
がしかし、
たまに忘れられているだけな気がしてならない。
逃げるベネット
ちゃんとセサルに会いに行ったところまでは良かった。でもダヤの家族の現状を知って、もらったベッドを捨てて逃げる。その後も出てこない。
まぁあれだ、
最低だ。
ただ、リアルなことを言うと彼、ベネットを演じるマットマクゴリー(Matt McGorry)氏は「殺人を無罪にする方法(How To Get Away With Murder)」(シーズン1の記事へ)っていうドラマのメインキャストに抜擢されて、それで忙しくて厳しくなったのもあるのかもしれない。
シーズン3はカプート編
シーズン3は刑務所側にもかなり変化があって、カプートが活躍。相変わらず哀愁を漂わせ、瞳には切なさを秘めている。(自分のなかではそういう印象)
刑務所をなんとかよくしようと本気で奮闘する一方、人間らしい自分勝手で皮肉めいたこともちらほら。
カプートの過去の話も展開される。これがなかなか切ない。どうやらそういう星の下に生まれてしまっているらしい。
R.I.P(死んではないけど)
ひとときの安らぎ、シーズン4へ波乱の布石を打つ最終話
フェンスが空いていることが発覚してそこから脱走する囚人たち。湖しかないから逃げ出せるわけではないけど。ただ、このシーンがものすごく
平和。
今まで争いやら何やらを描いてきたけど、ちょっと小休止して、それぞれ思い思いに楽しんでいるところを見るだけで、なんだか安心というか平穏な気分になる。
「あぁ、なんだ今回は爽やかな終わり方か」と思わせておいての囚人増員のシーンを出して
煽り。
うん。そうじゃないとね。ドラマだから。
ということで
なんだかすごく中途半場ですが終わります。
まだまだ続くOITNB
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