概要
基本情報
2004年 アメリカ
監督:アレクサンダー・ペイン(Alexander Payne)
原作:レックス・ピケット(Rex Pickett)、「Sideways」
キャスト:
ポール・ジアマッティ(Paul Giamatti)/ マイルス
トーマス・ヘイデン・チャーチ(Thomas Haden Church)/ ジャック
ヴァージニア・マドセン(Virginia Madsen)/ マヤ
サンドラ・オー(Sandra Oh)/ ステファニー
M・C・ゲイニー(M.C. Gainey) / キャミーの夫
アリシア・レイナー(Alysia Reiner)/ クリスティーン
解説
『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン監督が描く、人生と恋とワインをめぐるロード・ムービー。主人公のワインを愛するダメ男に『アメリカン・スプレンダー』のポール・ジアマッティ。1000ドル以上はする61年物のシュヴァル・ワインなどが登場し、映画のもう一人の主役となっている。
あらすじ
作家志望のマイルス(ポール・ジアマッティ)と売れない役者のジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は、ジャックの結婚祝いを兼ねてカリフォルニアのワイナリーを巡る旅に出発する。
批評と受賞歴
批評
・Roger Ebert:4/4
・Metacritic:94%
・Rotten Tomatoes:96%
受賞
※ノミネート数も多いので受賞したものだけ記載。
American Film Institute Award:AFI Movie of the Year
アカデミー賞:脚色賞(アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー)
アルゼンチン映画批評家協会賞:外国語映画賞
英国アカデミー賞:脚色賞
ボストン映画批評家協会賞:作品賞、助演男優賞、脚本賞、アンサンブルキャスト賞
放送映画批評家協会賞:作品賞、助演男優賞、助演女優賞、アンサンブルキャスト賞、脚本賞
シカゴ映画批評家協会賞:作品賞、男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞
フロリダ映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、助演男優賞、脚本賞
ゴールデングローブ賞:作品賞、脚本賞 ゴッサム賞:作品賞
インディペンデントスピリット賞:作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞
ニューヨーク映画批評家協会賞:作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞
サンディエゴ映画批評家協会賞:脚色賞
サンフランシスコ映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞
サテライト賞:作品賞、助演男優賞、アンサンブルキャスト賞
トロント映画批評家協会賞:作品賞、主演男優賞、助演男優賞
バンクーバー映画批評家協会賞:作品賞、助演男優賞
全米脚本家組合賞:脚色賞
ぱっと見た感じではノミネートした内の半分くらいは受賞してる感覚。
はじめに
と、まぁ数々の賞にノミネートと受賞をしている本作品。監督はアカデミー脚色賞最多受賞者のひとりアレクサンダーペイン。面白くないはずがない。
社会の闇的なものをすごくギリギリのラインで、できれば触れたくない部分を絶妙な距離感で笑いにしつつ描くアレクサンダーペイン。天才だと思う。
少しだけネタバレありで参ります。
男2人のロードムービー
陰気なマイナス思考のワイン好き主人公マイルスと、来週結婚を控えた欲望に身を任せて行動する親友ジャック。性格的には対極にいる男2人旅。この2人がね、なかなかのどうしようもない男。
ということはこの人たちがどう成長していくか、この人たちが見つけた答えってのが何なのか、ってところが見どころになる。そのどうしようもない感じの描き方がなんとも。
どうしようもねぇな 、って思いつつも完全には否定もできない、というか人のこと言えない、って感じが少なからずある。
ワインの旅
マイルスが企画したワイナリーを巡る旅。ジャックのための旅だと言いつつも、自己中心的にワインの知識を語り、ジャックが「そんなことよりもっと遊ぼうぜ」的な発言をするとマイルスはいじけて「じゃあ勝手に行けよ」と言ってしまう自己中ぶり。
ただ、マイルスのワインへの情熱は本物で、それを通してマイルスの価値観がわかってくる。ワイン初心者のジャックとの会話、ワイン通の女性陣、マヤとステファニーとの会話。ワインの飲み方やら種類の雑学が語られるからワイン好きの人にとっても、これから勉強したい人にとってもそれなりには楽しめるのだと思う。
丸出し
一瞬だけど、なんだかすごく生々しいセックスシーンがあります。M.C.Gainey が出てきたら注意してください。
もしくは期待をしてください。
日本リメイク
2009年、フジテレビとフォックスジャパン合同でリメイクして公開。
鈴木京香、菊地凛子、小日向文世、生瀬勝久
マイルス(ポールジアマッティ)
ジャックから「ダークサイドに行くな」と言われるマイルス。結構関係ないんだけど、マイルスを見てたらこの前話題になっていたあの人を思い出した。
「1秒も楽しくなかったプエルトリコ旅行」
ケビンブランドフォード氏。詳細はニュースを見てください。
ということで
アレクサンダーペインの1作、サイドウェイでした。
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