ハッピー・ゴー・ラッキー / Happy-Go-Lucky

 

スポンサーリンク

概要

基本情報

2008年 イギリス
監督:マイク・リー
キャスト:
サリー・ホーキンス(Sally Hawkins) / ポーリン・”ポピー”・クロス
エディ・マーサン(Eddie Marsan) / スコット
アレクシス・ゼガーマン(Alexis Zegerman) / ゾーイ
アンドレア・ライズボロー(Andrea Riseborough) / ドーン
シネイド・マシューズ(Sinead Matthews) / アリス
シルヴェストラ・ル・トゥーゼル(Sylvestra Le Touzel) / ヘザー
サミュエル・ルーキン(Samuel Roukin) / ティム
ケイト・オフリン(Kate O’Flynn) / スージー
キャロリン・マーティン(Caroline Martin) / ヘレン
オリバー・モルトマン(Oliver Maltman) / ヘレン夫
ノンソ・アノージー(Nonso Anozie) / エズラ
カリーナ・フェルナンデス(Karina Fernandez) / フラメンコ講師

解説

『秘密と嘘』『ヴェラ・ドレイク』などで世界中から高い評価を受けるマイク・リー監督が、前向き志向のヒロインが日常を懸命に生きる姿を描いたヒューマン・コメディー。天真爛漫(らんまん)なヒロインにふんしたサリー・ホーキンスは第58回ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞。『また、『アリス・クリードの失踪』のエディ・マーサンが共演。俳優たちの即興を通じて練り上げていくリー監督独自の演出が、ユーモラスな人物像を生み出している。

あらすじ

小学校低学年の教師をしているポピー・クロス(サリー・ホーキンス)は、自由奔放で何事にも楽天的な30歳の独身女性。昔からの親友と一緒に暮らし、車の運転を習ったり、フラメンコ講習を受けたりと、日々気ままに暮らしている。そんな彼女の開けっぴろげな性格と行動は、時に周囲の誤解を招くが、それでもポピーは前向きに生きていく。

批評と受賞歴

日本ではあんまり評価がよろしくないみたいだけど、海外では結構高評価なんです。

Rotten Tomatoes:93%(151件)、ガーディアン、ニューヨークタイムズ、ローリングストーンその他、各誌で絶賛されている。

アカデミー賞:脚本賞(マイク・リー)ノミネート
ベルリン国際映画祭:銀熊賞(女優賞)受賞
ボストン映画批評家協会賞:主演女優賞受賞
英国インディペンデント映画賞;助演男優賞(エディ・マーサン)、助演女優賞(アレクシス・ゼガーマン)受賞
クロトゥルーディス賞:監督賞、助演男優賞受賞
ゴールデングローブ賞:主演女優賞受賞
ハリウッド映画祭:ブレイクスルー賞(サリー・ホーキンス)受賞
ロンドン映画批評家協会賞:英国助演男優賞受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞:脚本賞、主演女優賞受賞
全米映画批評家協会賞:監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞:監督賞、主演女優賞受賞
ニューヨーク映画批評家オンライン:作品トップ10、主演女優賞受賞
Norwegian International Film Festival:Most Enjoyable Film(Theatre Owners)受賞
サンフランシスコ映画批評家協会賞:主演女優賞受賞
女性映画ジャーナリスト賞:主演女優賞受賞

といった賞を受賞。 ノミネートはもっとある。

 

日常

これといって何にも起こらないんだけど、そんな日常を主人公を通して体験する。

そう、いたって普通の日常生活なんだけどね。でも面白いよ。

今回は(あんまり)ネタバレしないでこれから観る人に向けてざっくりと。というかどんでん返し系でもないしネタバレしててもご勘弁を。

 

 

 

 

 

タイトルとポピー

“Happy-Go-Lucky”

これ、そのまま単語で意味が出てくる。

形容詞:「楽天的な」「のんきな」「成り行き任せの」「運次第の」

主人公のポピーのことだよね。

冒頭でポピーっていう人物をよく現してるんだけど、本屋に立ち寄って忙しいのか無愛想な店員がいる。でも店を出る時に「良い1日を、笑顔で」って投げかける。

店を出ると乗ってきたチャリがなくなっている。その時のポピーの一言。

まだサヨナラも言ってないのに

って言って笑ってる。もうね、これだけでどんな人かっていうのが分かるよね。バカなんじゃないかって思うよね。自分だったらすっごいイライラするだろうなーって思う。でもそれがポピーっていう人なんですよ。仕事にしてもプライベートにしても。

なんでも前向きに全てを受け入れて人生を楽しく生きる。

Take it easyって感じ。まさに今を生きていると。素晴らしいよね。

ポピー役のサリー・ホーキンスは前回記事書いた ブルージャスミン(記事へ)で妹を演じてたね。

Take it easyで全然関係ないこと思い出したんだけど、Jack Johnson の inaudible Melodiesって曲があってね、

これ大好き。みんな、早く生き過ぎてない?もうちょっとslowdownしていこうぜ。って意味だと自分は解釈している。今回全く関係ないけど。

 

周りの人々

あんまり大勢は出てこない。

ゾーイ

ポピーとの関係性がね。なんとも。かっこいいわ、この女性は。演じてるのはアレクシス・ゼガーマン。本作で受賞している。これが一番有名な作品とのこと。他には脚本書いたりもしている模様。

スコット

最初のポピーとの出会いから注目。そして最後まで注目。というかスコットがいなければ始まらないし終わらない。演じてるエディーマーサンはちょこちょこと出てるんだよねぇ。ハンコックとかシャーロックホームズとか戦火の馬とか。どこかしらで見たことあると思います。

ドーン

ドーンって誰だ。

って思ったらこの人だった。

アンドレアライズボローさんは最近「バードマン」に出てました。なんか。出てる映画によって全然顔が違うような気がするんだけど気のせいか。。お好きな方はぜひ。

アリス

アリスって誰だ。

って思ったらこの人だった。

 

演じているシネイドマシューズはテレビと映画半々くらい?最近の映画では2014年同じくマイクリー監督の「ターナー、光に愛を求めて(Mr. Turner)」 でヴィクトリア女王を演じている。

ヘザー

この人ね。

同僚、そしてフラメンコへ。ん?フラメンコは別の人だっけな?映画よりもTVメインみたいね。「クラウドアトラス(Cloud Atlas)」(2012)に出てた。全く覚えてなかったけど。

ティム

ソーシャルワーカーでポピーといい感じになる役。そんなロマンス的なものよりもアゴに目がいってしまってね。。久々に目のやり場に困った。

しょうがないよね。サミュエルルーキンは2008年以降はちょこちょこと出ているのでアゴを見ないように次は頑張ろう。

ヘレンと夫とスージー

ヘレンは身籠っているポピー妹ね(左2)。ポピーとは違って現実的に、神経質な感じ。妊娠してるからっていうのもあると思うけど。夫も気遣っちゃってね(夫の名前は忘れた)。こうやって対照的に描かれるのが面白い。

そしてやんちゃなポピー妹、スージー(左)。問題児です。この人がね、すんごいガニ股なんだよね。それに視線を奪われてしまって、なかなか集中できなかった。。演じてるのはケイト・オフリンって人なんだけど。全然情報がない。1986年生まれで30歳くらいか。今後に期待しよう。ガニ股治ってますように。

エズラ

エズラって誰だ。

って思ったらこの人だった。

あ、えっと。整体の先生?だよね、多分、うん。出番はそんなにないです。

フラメンコの先生

最後にこの人。この人も感情の赴くままに生きている人っぽいね。情熱だね。スペイン。情熱。フラメンコ。情熱。

 

色んな人がいるけど

と、なんやかんや色んな人物出したけど、ゾーイとスコットだけ押さえとけば全く問題なし。 というかほとんど出てこない。

 

観るべきところ

なんと言ってもポピーのキャラ。ポピーのことをかなり極端に描いているから無理な人には無理だと思う。観る人によっては、「ヘラヘラして人生を舐めてる人」って映る。

そんなポピーでも実際は楽しいことばかりじゃないけど、

辛いことも人生の一部。それを楽しまなくちゃ。

ってポピーが言ってた。

印象的なのは、ラスト付近のゾーイの言葉。

ゾーイ「良い人をやめて。みんなを幸せにはできない」

うーむこれは考えさせられるな。そして途中途中で悲しそうな顔をするんだよね、ポピー。それがね、良いんですわ。

あとはスコットの感情をぶちまけるシーン。これは見逃せない。ここは、もうとにかく観るしかない。

あとは フラメンコ。先生の情熱をぜひ観てください。

 

ということで

楽天的すぎて共感できない人も多数いるとは思いますが、生きていく上でそういう考えもあるんだなぁくらいの感覚で観るのがよろしいんじゃないでしょうか。

コメント