クヒオ大佐

 

10月10日公開『クヒオ大佐』予告編
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概要

基本情報

2009年 日本
監督:吉田大八
キャスト:
堺雅人 / クヒオ大佐
松雪泰子 / 永野しのぶ
満島ひかり / 浅岡春
中村優子 / 須藤未知子
新井浩文 / 永野達也
児嶋一哉 / 高橋幸一
安藤サクラ / 木下理香
内野聖陽 / 藤原
大河内浩 / 官房長官

解説

吉田和正原作の「結婚詐欺師 クヒオ大佐」を映画化した、型破りな人間ドラマ。日本人でありながら西洋人のような容ぼうを生かし、自分はアメリカ空軍のパイロットなどと偽って女性たち から約1億円を巻き上げた実在の結婚詐欺師の真の姿に迫る。どこか憎めない詐欺師役に『南極料理人』の堺雅人。彼に無償の愛をささげる女性を『余命』の松 雪泰子らが熱演する。付け鼻をして、何とも不思議な主人公に成り切った堺と3人の女性たちの物語に夢中になる。

あらすじ

1990年代初頭、クヒオ(堺雅人)は、自分はアメリカ軍特殊部隊のパイロットで、エリザベス女王とも血縁関係にあたるなどと吹聴し、次々と女性たちをだ ましていた。だが、実際彼は純粋な日本人で、華麗な経歴もすべて自ら作り出したものだった。弁当店を営むしのぶ(松雪泰子)も彼の立派な軍服姿にころりと だまされ、懸命にクヒオに尽くすが……。

 

なんだこれ

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(記事へ)、桐島、部活やめるってよ(記事へ)の吉田大八監督の長編映画2作目。

なんだこれ

っていうのが最初の感想。コメディ?新井浩文さん演じる弟とのやりとりは面白かったけど、その他はそんなに。

そもそもクヒオ大佐の顔芸は笑わせようとしているのか、もともとそういう顔です的なノリなのか微妙に判断がつかない。笑わせようとしているのであれば、全くもっていらない部分。クヒオ大佐の、言動の馬鹿っぽさ、滑稽さがコメディになっているのに、見た目の面白さを入れようとするのは余計だと思う。

以下もこの調子でネタバレありで参りますのでご注意を。

それから松雪泰子さん演じる弁当屋社長のしのぶも、クヒオ大佐とセットで茶化す対象で良いんだよね。。?客観的にみている(騙されていない)こちら側としては、

こんな奴に騙されるなんて、とか

こんな奴にのめり込んでいる女の痛さ とか

死ぬところまで考えるやばさ とか、

最後のクヒオ大佐の妄想に付き合っちゃうところ とか、要素はたっぷりとある。

「詐欺師とか関係なくあなたが好き」的な告白シーンで「真実の愛」のようなことの演出とも見れなくもない。見れなくもないけど、結局普通のきのこで死ぬこともできなかったから、茶化し対象として考えることにする。

 

3人の女性陣

しのぶが騙されていく様子はわからないけど、どっぷりとのめり込んでしまっている。満島ひかりさん演じる春はこれから騙される役。どんなやりとりしてどんな言動でひっかかるのか、がわかる。中村優子さん演じる未知子は逆に騙そうとする、もしくは騙してくる状態をみて楽しむ役。未知子は返し方とかさすがに慣れているだけあって、お遊びに付き合っている感、っていうのがよく出てる。

観客側としては大佐の嘘まみれの生活を知っているから、未知子とか弟に肩入れをしているんじゃないかと思う。なんで騙されるんだろうって思うけど、相手をよく知らなくて、タイミングが合えば簡単に人のことを信じてしまう、っていうのは意外とあるかもしれない。

何を信じるかは自分次第。 どう生きるかも自分次第。どんな映画を観るかも自分次第。

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