概要
基本情報
1981年 オーストラリア
監督:ジョージ・ミラー(George Miller)
キャスト:
メル・ギブソン(Mel Gibson)/ マックス
ブルース・スペンス(Bruce Spence)/ ジャイロ・キャプテン
マイク・プレストン(Michael Preston)/ パッパガーロ
ケル・ニルソン(Kjell Nilsson)/ ヒューマンガス
ヴァーノン・ウェルズ(Vernon Wells)/ ウェズ・ジョーンズ
マックス・フィップス(Max Phipps)/ トーディー
エミール・ミンティ(Emil Minty)/ フェラル・キッド
ヴァージニア・ヘイ(Virginia Hey)/ 女戦士
ウィリアム・ゼッパ(William Zappa)/ ゼッタ
スティーブ・J・スピアーズ(Steve J. Spears)/ メカニック
アーキー・ホワイトリー(Arkie Whiteley)/ キャプテンの彼女
シド・ヘイレン(Syd Heylen)/ カーマジャン
解説・あらすじ
前作よりさらに数年後、石油危機を迎え荒廃した世界。凶悪な暴走族と戦いながら荒野の中で生活を続ける一団に救われたマックスは用心棒として彼らに協力する。
批評と受賞歴
受賞
- ロサンゼルス映画批評家協会賞:外国映画賞
- アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭:グランプリ
- オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞:監督賞、録音賞、プロダクションデザイン賞
- 衣裳デザイン賞、編集賞
- サターン賞:インターナショナル映画賞
ノミネート
- オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞:作曲賞、撮影賞
- ヒューゴー賞:映像部門
- サターン賞:主演男優賞、助演男優賞、監督賞、脚本賞、衣装デザイン賞
批評
- Rotten Tomatoes:98% 8.4 / 10
- Metacritic:76 / 100
- Roger Ebert:3.5 / 4
- IMDb:7.6 / 10
はじめに
さぁ、やって参りましたマッドマックス2。前作のマッドマックスは、個人的にあまりはまらなかったけど、今作は、
存分に楽しませて頂きました。
ありがとうございます。もう観る前から頭の中は「北斗の拳」がはびこってしまってまして、しょっぱなのモヒカン登場から、「おっ」って勝手に思っていた。
マッドマックスシリーズと北斗の拳との比較については、他のサイトでやられているのでそちらを参照ください。ほとんどマッドマックスだということがご理解いただけるかと。
本作は続編と言いつつも、
あ、前作のネタバレもしてしまうかと思うので、以下よりご注意ください。
続編というもの
言わずもがな前作マッドマックスの続編ではあるものの、主人公のマックス以外は新キャラだし、舞台は街すらない荒れ果てた荒野だし、あんまり関係なくなっちゃった。でも、あの1作目のラストからしたら特に問題はない。
そして1作目を凌駕する 力強さ と 荒々しさ と ぶっ飛びさ を持っている。その迫力とスケールの大きそうな感じに心踊らされるんだと思う。
男にとっては。
ちなみに制作費は前作の10倍とのこと。10倍って言ってもほとんどはマシンの改造費だって。でも当時オーストラリア映画史での最高額とのこと。
ジョージミラー監督は、やっぱり続編を作ることに対してプレッシャーがあったらしく、この経験はアンハッピーだったって言ってたらしいけど、よくやり遂げてくれた。ありがとう。
大抵の人は経験則から、 なにかと続編はクソだ って思っているだろうけど、本作マッドマックス2に関しては大成功だと思う。世界観もアクションも より派手に、より魅力的 に。
これは現状の最新作、”怒りのデスロード” にめちゃめちゃ期待が持てる。
セリフ
セリフなんかいらねぇ。
いらないことはないけど、2,30分観たところでふと感じる。
ぜんっぜん喋んない。
でもね、セリフなんかなくたってマッドマックスに求めているのはその派手なアクションであって、それを前面に押し出してここまでの作品にしたジョージミラー監督はやはり偉大かもしれない。
ちなみにマックスのセリフは劇中通して17回しかないとのこと。ロジャーエバートのレビューではアクションはべた褒めだったけど、対話劇的な方面から言うともう少しやりようがあったかな、って指摘をもらっている。翻訳が合っていればの話だけど。
そのべた褒めされたアクションシーンは、黒澤明とか、サムペキンパーとか、セルジオレオーネとか、その辺の監督さんから影響を受けている、って誰か批評家さんが言っていた。
史上なんちゃら系
※マッドマックス2のみ。
- エンパイア誌の史上最高の映画500(The 500 Greatest Movies of All Time): 280位
- Entertainment Weeklyの映画ベスト100(100 Greatest Movies of All Time)1999年: 93位
- Entertainment Weeklyの映画ベスト100(100 Greatest Movies of All Time)2013年: 41位
犬
犬が出てくる。
気になる名前は、
犬(Dog)。
野良犬の収容所みたいなところからピックされてきたらしい。撮影後はカメラマンに引き取られたとのこと。
ロケ地と大ファンによる博物館
本作のロケ地は、オーストラリア、New South Walesの奥地、Broken Hill の周辺。Broken Hillって名前からして荒れた感じがね。
googlemapのストリートビューでみてみた。
うむ。
その Broken Hill から25kmくらい行ったところに、シルバートン(Silverton)って小さい街があるんだけど、そこに2010年、博物館ができた。エイドリアン・ベネットさんとリンダ・ベネットさんという夫婦が設立。旦那さんがどうやらマッドマックス大ファンらしく。
ニュース記事はこちらから。
オーストラリアの荒野に作られた「マッドマックス2」博物館
熱狂的すぎる。
影響を受けた、そして与えた
影響を与えた
・ギレルモデルトロ、デヴィッドフィンチャー、ロバートロドリゲスはマッドマックス2をお気に入り映画として挙げている。
・ジェームズキャメロンもスターウォーズと並んで影響を受けたと言っているらしい。
・下記のミュージックビデオ Phil Collins – Don’t Lose My Number
・その他ビデオゲームにもいくつか。
・プロレスのタッグチーム、ロード・ウォリアーズ。
偉大なり、マッドマックス2。
影響を受けた
逆にジョージミラー監督が影響を受けたものとして、
・シェーン(Shane)(1953年)
これはマックスとフェラルキッドの関係性。
・時計仕掛けのオレンジ(A CLOCKWORK ORANGE)(1971年)
ヴァイオレンスな感じは本作から。
・少年と犬(A Boy and His Dog)(1975年)
これは、観てないしわからないけど、監督がインタビューで言っていたらしい。
あとはやはり黒澤作品。
ということで
マッドマックス2でした。これはおすすめ。
別のマックス その1 天才マックスの世界(記事へ)、
別のマックス その2 フラーハウス シーズン1(記事へ)
なんかもおすすめです。
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