マスター・オブ・ゼロ シーズン2 / Master of None SEASON 2

Master of None – Season 2 | Official Trailer [HD] | Netflix

フランチェスカかわいいーーー。

という主張だけできればもうここで書くことは何もなくなるわけだけど、そう思っているのはどうやら私だけのようだな。もう少しだけ全体の感想を書いて終わろう。

テイストはそのままに、前シーズンからの続きで始まる本シーズン。日常感にプラスして、どことなく夢物語感もあり、一部オムニバス的なエピソードもあったりと、その描かれる対象はデフ以外にもフォーカスされる。

とりあえず、シーズン2も面白いことは間違いない。ということで参ります。

 

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概要

基本情報

2016年 アメリカNetflix

原案:
アジズ・アンサリ(Aziz Ansari)
アラン・ヤン(Alan Yang)

キャスト:
アジズ・アンサリ(Aziz Ansari)/ デフ
ノエル・ウェルス(Noël Wells)/ レイチェル
エリック・ウェアハイム(Eric Wareheim)/ アーノルド
ケルヴィン・ユー(Kelvin Yu)/ ブライアン
リナ・ウェイス(Lena Waithe)/ デニース

アレッサンドラ・マストロナルディ(Alessandra Mastronardi)/ フランチェスカ
ボビー・カナヴェイル(Bobby Cannavale)/ ジェフ

あらすじ

俳優の仕事も女の子との関係も、ワンランク上を目指したいデフ。頼りになるかは微妙だが、個性的な友達に囲まれて人生は続く。複数の賞を受賞した人気シリーズ。

受賞歴

Won 1 Golden Globe. Another 14 wins & 59 nominations.

 

狭間で、決断すること、選択すること。

基本的に優柔不断な僕としては、決断することというのは人生の課題である。それを改めて再認識させるように、シーズン2ではめちゃくちゃ叩きつけられた。

あーー。

ニューヨークに戻るか、イタリアに残るか。豚肉を食べるか食べないか。誰とデートして誰と会わないか。自分のやりたいことを取るか、お金を取るか。思いを伝えるべきか胸の内に秘めておくべきか。デフだけじゃない、アーノルドもデニースも、そしてブライアン、の父親も。二者択一(でない場合もあるけど)の、トレードオフの状況の中、それぞれが自分の気持ちに従って決断をしている。

何かを決断したことによって良かったか悪かったかは誰にもわからない。結果論でしかないし。でも、人が死ぬ時に感じる後悔のほとんどは、「やらなければ良かった」という何かをしたことへの後悔よりも「何かをしなかった」ことへの後悔の方が多いと聞いたことがある。

自分の人生。他人の人生を生き過ぎないように。

こういうのをね、自然とぶち込んでくるんだよね、マスターオブゼロは。

 

宗教の話

デフが特に信仰心を持たずに豚肉を食べているエピソードがあった。僕は特に何かの宗教に傾倒したりはしていないけど、ふと気づいた。傾倒するほどコーランも聖書も仏典も読んでいないと。

なんとなく、「宗教」という単語だけ聞くと頭のどこかでカルト宗教的なものを連想して後ずさりしてしまうこともあるけど、人類の歴史上切り離せない宗教。それを僕は全然知らないんだと。何も知らないからこそハマることもないし、逆に言えば文句を言う資格もない。何もやらずにブーブー言ってはいられない。

Thanksgivingの回が世界中で絶賛されているけど、このスルーしがちなエピソードについても、シリーズ通して描かれる狭間の精神が垣間見える。どちらか一方を選ぶというよりは、このエピソードでは歩み寄りの精神。自分のしたいこと、やりたいこと、意思というものはあるものの、周りの考えをしょっぱなから否定するのはいかがなものかと。相手の意見が自分とは違っても、相手なりにそれを主張する理由はあるわけで、自分とは違うからダメ、では片付けられない。

まずは知ろうとすることが大事。

うん。なんか説教くさくなってきてるからフランチェスカの話でもしよう。

 

フランチェスカは夢だったのか

終わり方については、製作陣も悩んだらしい。あの終わりを見て僕は素直に、「あ、戻ってきたんだ」と受け取っていたけど、全部デフの夢物語だったと言う説もある。これについては、アンサリもアランヤンも、どうとでも取れるようにしたと言っている模様。

確かにそういわれると、シリーズ全体がなんだかフワフワしている感はあった。エピソード1ではイタリアを白黒で描くという映画的な見え方だったし、フランチェスカの夢をみるシーンもあった。何よりもデフとフランチェスカのデートシーンはちょっとキラキラしすぎなくらいフワフワキラキラしていた。

個人的には、前段の期待させて置いてからの、そう人生甘くないんだよ、と言われる方が基本は僕の好みなのだけど、エピソード5のデフの帰りのタクシー長回し回でなかなかの切なさを味あわせてくれたので、今回は、最後くらい少しドラマチックな終わり方でも良いか、と思っている。

とは言いつつも、フワキラデートの印象がある分、ラスト2話のどちらかでアーノルドが言っていた、「一緒になったら一緒になったで現実が見えてくる」のような趣旨のセリフが効いてくる。シーズン終わりで仮に幸せになったとしても、シーズン1のレイチェルとの倦怠期のエピソードのように、マンネリ感がより悲惨になりそう、というところまで想像してしまうという副作用。

何よりも、他人の幸せを見ると、

私を置いていかないでください。

という感覚になる。

 

小ネタ

自転車泥棒

昔の映画へのオマージュが結構あるよう。結構ストーリーになぞらえていたり。「情事(L’avventura)」も劇中で使っていたしね。エピソード1の白黒回なんかは、1948年のイタリア映画、「自転車泥棒(Ladri di Biciclette)」。

eating Italy is my favorite thing

妙に頭に残るこれ。誰かが動画にまとめてくれているとは思ったけどfacebookの動画しかなかった。埋め込みがうまくできているか微妙。気づくと口ずさんでいるでしょう。

シェフジェフのモデル?

セクハラで炎上したシェフジェフのエピソードがあったけど、シーズン2が配信された2017年にハーヴェイワインスタインの行為が明るみに出て話題になっていた。このエピソードのモデルはワインスタインではないと思われるけど、きっとアジズアンサリが見聞きしたことを詰め込んでいると思うし、ショービジネスの世界ではあってはならないけど当たり前のようにあることなんだろう。

そんなボビーカナヴェイル演じるシェフジェフのモデルは(セクハラ問題は別として)、アンソニー・ボーディン(Anthony Bourdain)らしい。シェフであり、世界中の食べ物と文化をテーマにした旅番組に携わっている。そしてレストラン業界の裏側を書いた暴露本でかなり話題になっていた人。

シックス・フラッグスのテーマソング

テーマソングというか、広告キャンペーンで使われたらしいこの曲。エピソード6でなんやかんやで踊ってたこれ、微妙にハマり中。

VengaboysのWe like to Party!。日本語の曲名は、「夏だ!ベンガだ!パーティだ!」。

Vengaboys – We like to Party! (The Vengabus)

ふむ。

We like to Party!

 

気になるシーズン3は

アジズアンサリ曰く、全然未定らしい。特に作ろうという気も今はおきてないようで。もし書くとしても、その時どんな状況になっているかは分からないし、今は何も言えないと。

シーズン3、来て欲しいとも思うんだけど、このシーズン2であえてあの終わり方にしたのなら、シーズン3はめちゃめちゃやりにくいだろうなぁ。本シーズンの結末をはっきりさせた上で続きを描くか、プリクエルにしちゃうか、シーズン1,2はなかったことにしてしまうか、スピンオフ的にしてしまうか。評価も高かった分、視聴者の期待値も上がっているわけだし。

ま、仮に続きが出たらなんやかんやで見るけど。

 

ということで

自分を見つける。マスターオブゼロ。ぜひ。

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