概要
基本情報
2013年 イギリス、アメリカ
監督:リチャード・カーティス
キャスト:
ドーナル・グリーソン
レイチェル・マクアダムス
ビル・ナイ
リディア・ウィルソン
リンゼイ・ダンカン
リチャード・コーデリー
ジョシュア・マクガイア
トム・ホランダー
マーゴット・ロビー
ウィル・メリック
ヴァネッサ・カービー
解説
タイムトラベルの能力を持つ家系に生まれた青年が意中の女性との関係を進展させようと奮闘する中で、愛や幸せの本当の意味に気付くヒューマンコメディー。『ラブ・アクチュアリー』などで知られるラブコメに定評のあるリチャード・カーティス監督が、恋人や友人、家族と育む何げない日常の大切さを描く。『ハリー・ポッター』シリーズなどのドーナル・グリーソンを主演に、『きみに読む物語』などのレイチェル・マクアダムス、『ラブ・アクチュアリー』にも出演したビル・ナイらが共演。
あらすじ
自分に自信がなく恋人のいないティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい……。
残り24時間しか生きられないと告げられたら
恐れながら個人的な評価をつけるとしたら、
前半5点、
後半95点
だからえーと。。。全体的には50点くらいにしておこう。つまり尻上がりで良くなっていく。でも別にどんどん感情移入していった結果で、こういう評価にしているわけではない。詳細はネタバレゾーンで。
監督のリチャードカーティスは監督よりも脚本をメインに仕事をしている。監督をした「ラブ・アクチュアリー」が有名ですね。脚本的にはMrビーン、ノッティングヒルの恋人、ブリジットジョーンズの日記など。まさにロマンティックコメディを得意としている感が。
で、3作目にしてこの「アバウトタイム」で監督は引退するんだって。
「残り24時間しか生きられないと告げられたら何をする?」
っていう何気ない会話から生まれたこの作品。家族とか友人とか恋人とか、その辺りひっくるめて監督さんが人生について語る映画になっている。と思われる。
キャスト陣
主演のドーナル・グリーソンはみなさん大注目の 「スター・ウォーズ:エピソード7 / フォースの覚醒」に出演が決まっているし、ヒロインのレイチェル・マクアダムスは「きみに読む物語」とか「シャーロック・ホームズ」とか「ミッドナイト・イン・パリ」とか、いろいろ出て良い評価もらってるし、ビル・ナイはもっといろいろ出てるし。ていうかパイレーツオブカリビアンのデイヴィジョーンズでこの人だったんだね。
この辺の主役陣は置いといて、あ、誰だっけ、この人、ってなったのが2人。
シャーロット役のマーゴット・ロビー
冒頭から登場してくるシャーロット役のマーゴットロビー。そうそう、ウルフ・オブ・ウォールストリート(記事へ)で出てた。ていうか25歳て。1990年生まれて。嘘だろ。
悪友ジェイ役のウィル・メリック
マーゴットロビーよりも誰だっけ誰だっけ誰だっけって思ってたのがこの人、ウィル・メリック。奇しくも前の記事、月に囚われた男(記事へ)でも紹介した イギリスのティーンドラマ「Skins」のシーズン5,6かな?にメインキャストで出てた。
そうだそうだ。
しつこく言うぞ。Skins観てない人はすぐに観るんだ。
カヤ・スコデラリオを観るんだ。
さーてそろそろ本題いきましょう。以下ネタバレありますご注意を。
タイムトラベル
とりあえず、過去に戻る系で思いつくのは「バタフライエフェクト」。ラストシーンはいろいろと物議を醸していたけど。そして何パターンかあるみたいだけど。
バタフライエフェクトと本作品を比べてしまうと、タイムトラベルする影響度が全然違う。タイトル通りバタフライエフェクトは、ちょっとの変化で未来がガラっと変わってしまうけど、アバウトタイムはそんなに変わらない。
そしてタイムトラベルする時の「リスクがほとんどない」っていう条件だから、最初の方はがんがんタイムトラベルをする。
そのおかげで、
「ご都合主義おつかれさん」
「若者のデート映画には良いんじゃないですか?」
に繋がって、よく映画をご覧になられている人々の目からしたら最低ランクがつけられている。
ん、まぁ確かに。
前半ではすぐにタイムトラベルして自分の良いように未来を変えていくところにイラっとして前半0点。と言いたかった。
でも一応しょっぱなのシャーロットへの告白では何の効果も出なかったから、そこは評価できると思って、前半5点 にした。でも、「タイムトラベル」自体にフォーカスしてるわけじゃない。だから別にリスクがあろうがなかろうが関係ないと思う。
「リスクが大きいから時間ってすごく貴重なものだよね」って言われることを低評価つけた人たちは望んでいたのかもしれないけど、タイムトラベルすることで「未来が変わる」とか、「未来が変わるように試行錯誤して奮闘する」面白さじゃなくて、「何気ない1日でも人生やり直す気持ちで過ごす、感動して過ごすことで幸せになる。家族とか友人とか恋人とかとね」っていうありきたりだけど真理的なことを 「僕の思う人生とはこういうことだ」ってリチャードカーティス監督が映画に表しただけの作品だと思う。
だからそんなに鼻息荒くして観る必要はなくて、あー、そういう考えなんだなって思って観るのが良い気がする。それに基本的には、この映画 何も起こらない からね。
タイムトラベルなんてちょっとしたスパイス的な感覚で観るのが吉。
後半の面白さ
がっつりタイムトラベルしてメアリーと良い仲になるところにイラっとしつつも、後半はなぜ面白くなるのか、それは、
タイムトラベルをしなくなるから。
って言っても一切しなくなるのはほんとのラストだけど。
実際タイムトラベルなんて能力は身につけられないし共感も何もないからね。お父さんから教えてもらった幸せになる秘訣も
普通の人と同じように普通の毎日を過ごす。
もう1日繰り返して感動を発見する。
もう1日繰り返すことはできないから、それはないわ、って思ったけど。
1日を繰り返す気持ちで何気ない日常を存分に楽しむ。これに気付けたか気付けないかは大きい差なのかなぁと思う。子供が生まれるとその子供の生まれる前には戻れない(戻れないというか子供が変わる)っていう制約があるから、お父さんが亡くなった後に子供を産んだらもうお父さんとは会えなくなる。
だから最後にもう一度だけ会いに行くシーンがある。そしてお父さんと一緒にさらに過去に戻る。海辺の散歩シーン。ここが良い。ただ、親子で海辺で遊んでいるだけである。
でも、その何気ない日々がすごく幸せなんだと思う。お父さんは「未来を変えないように慎重に動けば大丈夫」と言う。つまり、過去は変えられない ってこと。
今、大切な人が周りにいるのは、過去、一緒に積み上げてきたから。だから未来を作るのは今の過ごし方なんですと。
ありきたりではあるけども本当にそう思う。
結婚式のシーン
すんごい雨と風、台風なのかな?でも、当事者の2人は幸せそうだし、周りもすごく幸せそう。結婚式とか快晴がやっぱりいいなと思うけど、そんなのは自分の気持ち次第。良い式かどうかは本人たち次第なんだなと思う。
そういえばちょうど最近ニュースで出てたな、これこれ。
どんな天気だって、結婚式は素晴らしい。25組の写真は教えてくれる。
すごく良いよね。
最後に
どうでもいいんだけど、気になることが。ティムがメアリーにプロポーズする直前のシャーロットとの再会したところ。あれ、一夜共に過ごしたのかな?タイムトラベルしたのかしてないのかが気になるところ。まぁあんまり関係ないんだけど。
ということで、基本的にはオススメです、この映画。
あんまりタイムトラベルって言葉に囚われ過ぎないことが楽しむコツかと。
それでは良い映画ライフを。
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