ファンタスティック Mr.FOX / Fantastic Mr. Fox

 

ファンタスティック Mr. Fox
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概要

基本情報

2009年 アメリカ
監督:ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)
脚本:
ノア・バームバック(Noah Baumbach)
ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)
原作:ロアルド・ダール(Roald Dahl)
キャスト:
ジョージ・クルーニー(George Clooney)/ Mr. フォクシー・フォックス
メリル・ストリープ(Meryl Streep)/ Mrs. フェリシティー・フォックス
ジェイソン・シュワルツマン(Jason Schwartzman)/ アッシュ・フォックス
エリック・アンダーソン(Eric Chase Anderson)/ クリストファソン・シルバーフォックス
ウォレス・ウォロダースキー(Wallace Wolodarsky)/ カイリ・スヴェン・オポッサム
ビル・マーレイ(Bill Murray)/ クライヴ・バジャー
ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)/ ラット
オーウェン・ウィルソン(Owen Wilson)/ コーチ
スキップ マイケル・ガンボン(Michael Gambon)/ フランクリン・ビーン
ロビン・ハールストン(Robin Hurlstone)/ ウォルター・ボギス
ヒューゴ・ギネス(Hugo Guinness)/ ネイサン・バンス
ヘレン・マックロリー(Helen McCrory)/ Mrs. ビーン
ジャーヴィス・コッカー(Jarvis Cocker)/ ピーティー

解説

『チャーリーとチョコレート工場』などの原作者として知られるロアルド・ダールの児童文学を、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のウェス・アンダーソン監督がストップモーション・アニメで映画化。泥棒の父さんギツネ率いる動物たちと人間との攻防を通して、自分らしく生きることの大切さをユニークに描き出す。ジョージ・クルーニーやメリル・ストリープなど豪華な俳優陣が人形の声を担当。パペットたちのアクロバティックなアクションにとぼけたユーモア、こだわりの美術や音楽に彩られ、子どもだけではなく大人も楽しめる一作。

あらすじ

妻ギツネの妊娠を機に泥棒稼業から足を洗ったmr.fox。親子3人、穴ぐらでの安定した生活から丘の上の大木の家に引っ越したことから、mr.foxは近所に住む農場主3人の家に盗みに入ることを思いつく。しかし、大事な家畜や食べ物を盗まれた農場主たちはキツネを追い込むことに。mr.fox一家と仲間たちは結束し、穴を掘って逃げようとするが……。

批評と受賞歴

受賞

アニー賞:映画脚本賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞:アニメ映画賞
ラスベガス映画批評家協会賞:アニメ映画賞、作品賞(ファミリー部門)
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞:特別映画製作業績賞
全米映画批評家協会賞:美術賞
ニューヨーク映画批評家協会賞:主演男優賞、アニメ映画賞
サテライト賞:アニメーション・ミックスメディア映画賞

その他いくつか

ノミネート

アカデミー賞:長編アニメ映画賞、作曲賞
サターン賞:アニメ映画賞
アニー賞:アニメ映画賞、映画監督賞
英国アカデミー賞:アニメ映画賞、作曲賞
ゴールデングローブ賞:アニメ映画賞

その他いくつか

批評

・Rotten Tomatoes:92% 7.9 / 10
・Metacritic:83 / 100
・Roger Ebert:3.5 / 4
・IMDb:7.8 / 10

 

大人も子供も

ようやく観られたウェスアンダーソンの本作。そして脚本にはイカとクジラでも一緒に仕事をしたノアバームバック。センターに持ってくる画の作り方は相変わらずウェスアンダーソン。そして音楽の種類とか使い方とかも相変わらずウェスアンダーソン。微妙な親子関係から始まるところも相変わらずウェスアンダーソン。

だけど今回はストップモーションアニメーション。といっても元々絵本みたいだって言われるウェスアンダーソン作品だし、実写じゃなくなったからと言って良さがなくなるわけではない。そのぬるぬる感がたまらない。

むしろ、監督の頭の中をそのまま映し出せるのは実写ではなく、こういうアニメーションでこそやりやすいのかもしれない。特にウェスアンダーソンにとっては。まぁ、手間はかかるだろうけど。そして原作ありだけど。

全体的な色合いは秋の装い。そんな中クリストファソンは青が使われる。家族の中に分かりやすく「外部」的な感じで描かれる。

内容的にはいつものテーマ、家族の物語。それをいい感じのストップモーションで描き出してくれている。ちなみにアニメーション部分はヘンリーセリックが担当する予定で製作始まったけど、コララインとかもあって途中降板になってしまったらしい。。

大変、大変申し訳ないけど、ながら見をしてしまったので、個人的にはそんなにハマらなかった。でも世間的にもかなりな高評価でございます。まさに大人も子供も楽しめる作品かと。

 

原作と原作者と監督

ロアルドダールの「父さんギツネバンザイ」、2006年に改題されて「すばらしき父さん狐」 (Fantastic Mr Fox)という児童書をベースにしている。

fantasticmrfox.jpg

ロアルドダールは他にも 「チャーリーとチョコレート工場」とか「BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」とか、その他、映画化されている作品がある。ちなみに宮崎駿は彼のファンだとか。

ロアルドダールさんは家族(子供)に不幸があって、それをきっかけに家族を守らないとって思いが強くなって本作を書いた。っていう話がある。

そこにウェスアンダーソンに本作の映画化の話がきた。元々彼の作品が好きだったこともあって引き受けたらしい。原作は読んでないからわからないけど、最初の3人から盗むをやるシーンと、最後の方のシーンは映画用に付けたしたとのこと。

 

野生

ポイントとして、家族を守るってのがまず1つ。

そしてもう1つは、劇中で、「 野生なんだよね、だってキツネだし。」な旨の台詞が出てくるけど、大人になってもそういうリスクを冒して何かを手に入れにいくっていう行為が、特に男にとっては必要なんだと、戦いにいくことで自信というか自尊心というかアイデンティティというか、そういう感覚を取り戻していくんだと。そんなメッセージも。

 

ということで

キツネの家族の物語でした。

ウェスアンダーソン製作、ノアバームバック監督作の イカとクジラ(記事へ)、

残念ながら抜けてしまったヘンリーセリック監督作 コララインとボタンの魔女(記事へ)、

ヘンリーセリックが少し噛んでるウェスアンダーソン監督作 ライフアクアティック(記事へ)

なんかもおすすめです。

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