虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜

 

映画『虹色ほたる ~永遠の夏休み~』予告編映像
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概要

基本情報

2012年 日本 アニメーション映画 監督:宇田鋼之介 原作:川口雅幸 脚本:国井桂 キャラクターデザイン:森久司 音楽:松任谷正隆 キャスト: 武井証 木村彩由実 新田海統 櫻井孝宏 能登麻美子 中井和哉 大塚周夫 石田太郎

解説

1970年代の田舎の村の豊かな大自然。かけがえのない仲間たちと過ごす最高の日々。 失われてゆく美しい日本の夏の風景の中、物語は涙のクライマックスへ。 さえ子が抱えている秘密とは? ユウタとさえ子の運命的な絆とは? そして【虹色ほたる】とは? 誰の心の中にもある永遠の夏休みの中で、【ひとりの少年の成長】と【人との絆】を圧倒的な映像美で描いた、懐かしくも切ない感動ファンタジー。

あらすじ

一年前に交通事故で父親をなくした小学6年生のユウタは、夏休みに一人、父親とよくカブトムシを取りに来た思い出の場所、山奥のダムへ昆虫採集に向かい、不思議な老人と出会う。突然の豪雨で足をすべらせ、意識を失うユウタ。目を覚ましたユウタの前には、一人の小さな女の子、さえ子とダムに沈んだはずの村が。どうやら三十年以上前の村にタイムスリップしてしまったらしい。ユウタを“いとこ”として、あたりまえのように扱うさえ子。ユウタと同い年のケンゾーも現れ、翌朝クワガタ虫を取りにいく約束をするユウタ。さえ子に連れられた家では、お婆ちゃんもユウタをさえ子のいとことして優しく出迎えた。何が起こっているのか、全くわからないユウタ。その夜、再び不思議な老人が現れ、ユウタは一ヶ月間、この時代に居続けなければならないことを告げられる。ユウタにとって、かけがえのないもう一つの夏休みのはじまりだった。

 

夏のアニメ

夏のアニメは面白いイメージ。時を翔ける少女とかサマーウォーズとか。他に夏っぽい面白いアニメないかなーと探していたら、こいつにぶち当たりました。

ちなみに2012年のアニメ映画は「おおかみこどもの雨と雪」は鑑賞しました。あれは良かったよね。ほんとに良かった。それはまた今度書くとして。

タイトルをみると「〜永遠の夏休み〜」と副題付き。永遠の夏休みって、

大人になりたくないですー、とかピーターパン症候群か

って最初思ったけど全然そんなんじゃなかった。

 

本作の第一印象としては、なんか絵がデロデロしてる。

いやなんか悪口っぽく聞こえるかもしれないけど、CGとか全く使ってないんだって。だから、すごくアニメーション的な見栄えになっている。途中、ファンタジアを思い出した。あの感じね。

ストーリーとしては、全編通してどっかで聞いたことあるような設定たち。ここまでの書き方だとあんまり観る気なくなるよね?でもね。侮ってはいけない。正直、気合入れて観なきゃ観なきゃっていうアニメ映画ではない。

でもね、泣きそうになった。

特に予想外のことって起きないんだけど、期待を裏切らないというか。また悪口っぽくなってしまっているけども、良い作品だと思います。

なにげない田舎風景、自然、昔ながらの人付き合いみたいなものが好きな人であれば、自然に楽しめると思います。さて、以下若干ネタバレありますご注意を。

 

 

 

 

大人への階段

あらすじは上記の通り。要はこの貴重な体験を通して、主人公は大人への階段を少し上がりますよと。

タイプスリップをした時代は1977年。原作者の方が1971年生まれだから自分の少年時代と重ね合わせていたのかもしれない。自分は生まれてないから当時がどんな感じだったかはわからない。どうなんだろうー、1977年か。

って今書いてて改めて思ったけど、感覚的にはもっと昔の時代に感じる。神主さんがとりまとめてたり。田舎だから普通にそういうのがあったのか、物語だからそうなっているのか。。その辺はわからん。

でもこういう 人と人との繋がり って感覚はすごく良いなと思う。

 

永遠の

さて、またタイトルに戻りますが、「永遠の夏休み」なんだよね。どう考えようかこれ。主人公のユウタにとっては、おじいさん曰く1ヶ月くらいという期限付き。期限付きの夏休み。当然、現代に戻ったとしても有限。でもあの頃の思い出はずっと残る。

そしてサエコにとっては。。。あと、「こども」という括りでみると。。

そんなところかな。夏休みも有限だし、この村にとっては、「ダムができるまで」っていうほんとの期限まで付いている。そんな中で、今できることを精一杯やっている姿ね、こどもだから精一杯遊ぶんですよ、というかほぼほぼ遊んでるシーンしかない。

そんな中で友情とか恋とか芽生えちゃったりなんかしてね、そういう積み重ねだよね。そういう積み重ねの後にダムができて村がなくなるっていうところが、もう、切ないねぇ。

 

ホタル

それと掛け合わせるように出てくるのがホタルかね。ホタルは命が短い、だから必死に光って運命の相手を探すのだ。だからあんなに美しく光るのだ。オウム返しで言っていても恥ずかしくなるから、自分はこういう表現者には向いていないのだなと気づかされる。

この辺もさ、そこらへんにありそうな設定でしょ?でもこういうのがやっぱ響くんだろうね。共感。

 

終盤の盛り上がり

終盤の盛り上がりのシーン。 ユウタとサエコが走るシーンがあるんだけど、もうね、すごいよ。絵が。

絵がすごいことになってる。

これが良いんじゃんって言われそうだけど、自分的にはぶっちゃけ嫌だった。。。

盛り上がりのところでぐわっと気持ちも持って行きたいのに、急にあんなん来ちゃうもんだからなんかそっちに意識を持ってかれたわ。

現代に戻り時間は進み。。。サエコと偶然再会。ここのシーンさ、個人的にはもう少しさらっと流すくらいで良かった。どんでん返しも特にないんだし。

 

キャッチコピー

最後の最後はキャッチコピー

「それでも、こどもたちは今を生きる」

どーんっと最後に出してるからそういうことなんだろうけど、こんなにはっきり書かなくても良いのにとちょっと思う。。

あと、なんとなく、なんとなくね、説明はちゃんとできないんだけど、なんか違和感が残るんだよなぁ、このキャッチコピー。

とまぁ若干の悪口要素もありましたけども。あまり期待をせずに鑑賞するとすごく良い作品だと思います。

それにしてもケンゾー良い奴。

それにしてもサエコかわいい。

 

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