概要
基本情報
1998年 アメリカ
監督:ジョエル・コーエン(Joel Coen)
脚本:
イーサン・コーエン(Ethan Coen)
ジョエル・コーエン(Joel Coen)
キャスト:
ジェフ・ブリッジス(Jeff Bridges)/ ジェフリー・”デュード”・リボウスキ
ジョン・グッドマン(John Goodman)/ ウォルター・ソブチャック
スティーヴ・ブシェミ(Steve Buscemi)/ セオドア・ドナルド・”ドニー”・カラボッソス
デヴィッド・ハドルストン(David Huddleston)/ ジェフリー・リボウスキ
ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)/ モード・リボウスキ
タラ・リード(Tara Reid)/ バニー・リボウスキ
フィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)/ ブラント
サム・エリオット(Sam Elliott)/ ザ・ストレンジャー
ベン・ギャザラ(Ben Gazzara)/ ジャッキー・トリホーン
ピーター・ストーメア(Peter Stormare)/ ウーリ・コンコル
ジョン・タトゥーロ(John Turturro)/ ジーザス・クィンターナ
ジョン・ポリト(Jon Polito)/ ダ・フィーノ
デヴィッド・シューリス(David Thewlis)/ ノックス・ハーリントン
解説・あらすじ
鬼才コーエン兄弟が放つ、奇妙で可笑しい人間ドラマ。同姓同名の人物と間違われた男が巻き込まれる事件の顛末を、多彩なキャラクターを交えながらユーモラスに描く。『ファーゴ』で見せた人間の滑稽さをクローズ・アップ。コーエン兄弟お得意の不条理な可笑しさに満ちた傑作。ジェフ・ブリッジズ、ジョン・グッドマン、スティーヴ・ブシェーミ共演。無職で気ままに暮らす“デュード”こと、ジャフ・リボウスキ。彼の家に突然、2人のチンピラがやって来る。女房の借金を返せと怒鳴るチンピラに、全く身に覚えがなく呆然とするリボウスキ。その後彼は、同姓同名の大金持ちと間違えられたと気づくが・・・。
批評と受賞歴
4 受賞、17 ノミネート
ノミネート
ベルリン国際映画祭:コンペティション部門
サテライト賞:主演男優賞(ジェフブリッジス)、助演男優賞(ジョングッドマン)、助演女優賞(ジュリアンムーア)
批評
- Internet Movie Database : 8.2/10
- Rotten Tomatoes : 81%
- Metacritic : 69/100
はじめに
んーーーーー、
下手なこと言えない。一回観たくらいじゃ色々と見逃してそうで、本質を全く掴めていなさそうで。下手なことは言えない、、
カルト的に絶大な人気を誇っていたり、公開当初にボロクソ言ってた人も前言撤回して評価する側に回ったり、そんな作品を一回観たくらいでどうこう言うのはちょっと。。だから今回は既成事実だけ残す感じで。それもほんの一部。
カルト的な人気とその影響力
Entertainment Weekly
Top 50 Cult Movies of All-Time:34
25 great comedies from the past 25 years:8
The Cult 25: The Essential Left-Field Movie Hits Since ’83:15
The 100 Greatest Characters of the Last 20 Years:14(The Dude)
Empire
The 100 Greatest Movie Characters:7(The Dude)、49(Walter sobchak)
AFI
Top 10 Mystery Films
Dudeism
てな感じで、まぁ色々とリストに名を連ねているわけだ。公開当初は興行的には全然振るわなかったし、批評家からも散々な評をされることも多かった。らしい。でも今では、その風変わりなキャラクターとか、夢のシーンとか、あんまり意味ない会話とか、繰り返される単語とか、幅広い音楽とか、カルト的な人気がものすごい。
とある批評家は、ファーゴでオスカーとったとは思えないって言っていたわりに、意見をころころ変え、最終的にはお気に入りの一本だって言った。rogerebertでも、当初は3/4の評価だったけど、2010年に4/4に再評価した。
カルトっぷりもすごくて。Dudeismなんていうデュードの生き方に影響を受けた、考え方というかライフスタイルというか、そんな思想を持つ人たちが多く現れた。
気になる方はこちらからどうぞ。
それから、アフリカの蜘蛛の種に Anelosimus biglebowski and Anelosimus dude って名前がつけられたり、その影響範囲は計り知れない。。
元ネタとスピンオフ
元ネタ
監督自身が言っているけど、レイモンド・チャンドラー(Raymond Chandler)から着想を得ている。だから1973年のロバートアルトマンのロンググッドバイにも似ているらしい。
デュードはジェフ・ダウド(Jeff Dowd)という人が元になっている。映画プロデューサーで、コーエン兄弟がブラッドシンプルの配給会社を探していた時に会ったらしい。ジェフダウドって人は ”Seattle Liberation Front” っていう反ベトナム戦争の団体でも活動していて、その主要メンバー ”Seattle Seven” の1人としても知られている。
ジョンミリアスもキャラクターの形成に影響を与えている。ジョンミリアスの銃とかミリタリーマニアっぽさを、ウォルターに反映させた。ジョンミリアスの友達もデュードのキャラクターに反映されているらしい。
コーエン兄弟の友達のPeter Exlineという方も元ネタの1人。ベトナム帰還兵の知り合いがいて、車を盗んだ高校生と対立したりした。アマチュアのソフトボールリーグに所属してたけど、劇中はボウリングになっている。ボウリングになったのは、だらだら酒飲んでタバコ吸って意味ない会話ができるスポーツだから。
ちなみにデュードはルービックキューブの発明者の相続人、という設定だった。という噂がある。
ジュリアンムーアが演じたモードは、ビジュアルアーティストのキャロリー・シュニーマン(Carolee Schneemann)と、 オノ・ヨーコをベースにしているらしい。
スピンオフ
”Going Places” っていうスピンオフを製作中。2017年の予定。本作でジーザスを演じたジョンタトゥーロが監督脚本を務めて、同じ役を演じる。
ビッグリボウスキだけでなく、ベルトラン・ブリエ(Bertrand Blier)監督の映画のリメイクでもあるらしい。バルスーズ(原題:Les Valseuses、英題:Going Places)という1974年の映画で、なかなか物議を醸したらしい。
繰り返されるワード
本作の中では何回も繰り返される単語とか言い回しがいくつかある。fxxkは292回。それから “man” は147回。
ショーンキングストンを出したのは↓の動画に引っ張られているから。本作の小ネタを紹介してくれている。
ということで
ビッグリボウスキでした。なんとなく、タランティーノ作品を好きな人は好きになれると思う。パルプフィクションとか。
カルト映画だったら、ナチュラルボーンキラーズ
とか、バッドチューニング
それから、この前アカデミーノミネートされたジェフブリッジスの出演作品 最後の追跡
なんかもおすすめです。
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