概要
基本情報
2001年 アメリカ
監督:デイヴィッド・ウェイン(David Wain)
キャスト: ジャニーン・ガラファロー(Janeane Garofalo)/ ベス
デヴィッド・ハイド・ピアース(David Hyde Pierce)/ ヘンリー
モリー・シャノン(Molly Shannon)/ ゲイル
ポール・ラッド(Paul Rudd)/ アンディ
クリストファー・メローニ(Christopher Meloni)/ ジーン
マイケル・ショウアルター(Michael Showalter)/ クープ
マーガリート・モロー(Marguerite Moreau)/ ケイティ
ケン・マリーノ(Ken Marino)/ ビクター
マイケル・イアン・ブラック(Michael Ian Black)/ マッキンリー
ザック・オース(Zak Orth)/ J・J
A・D・マイルズ(A.D. Miles)/ ゲール
エイミー・ポーラー(Amy Poehler)/ スージー
ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)/ ベン
マリサ・ライアン(Marisa Ryan)/ アビー
ケヴィン・サスマン(Kevin Sussman)/ スティーヴ
エリザベス・バンクス(Elizabeth Banks)/ リンジー
ジョー・ロー・トゥルリオ(Joe Lo Truglio)/ ニール
ギディオン・ジェイコブス(Gideon Jacobs)/ アーロン
ジュダ・フリードランダー(Judah Friedlander)/ ロン
H・ジョン・ベンジャミン(H. Jon Benjamin)/ 缶
解説・あらすじ
時は80年代、ベタに楽しいサマーキャンプ最終日。キャンプカウンセラーたちは、なんとか気になる相手と親密になろうと策を練るが…。
批評と受賞歴
ノミネート
ゴッサム賞:
批評
・Rotten Tomatoes:32% 4.4 / 10
・Metacritic:42 / 100
・IMDb:6.7 / 10
鑑賞直後は
鑑賞直後の感想は、あんまり面白くなかった、あくまでも鑑賞直後は。公開当初(?)の評価としても、割とズタボロに言われているし、興行的にも失敗。それでも絶賛する声もあることは確かで。
そのクソみたいなサマーキャンプの様子にはめちゃめちゃ笑ったとか。ヴェロニカマーズでお馴染み、クリスティンベル(Kristen Bell)もすごいお気に入りですっげー見たって言ってた。らしい。
と、一部の人からは何度も観られて、そしてカルト映画になった。2011年(か2012年)には公開から10周年を記念してイベントがひらかれたり、ネットフリックスで続編(プリクエル)のミニシリーズが配信されたり、ネットフリックスでさらに続編(シークエル)が制作中だったり。
そんな情報を集めているうちに愛着も湧き、そしてついに
僕は支持者となった。
流されるのは得意である。
結果、導き出した答えは みんなで観たら楽しいかもしれない ということ。あのクソみたいなコメディ感も、全受け入れ態勢で気の合う仲間と酒飲みながらダラダラ観る映画としては最上級の映画だ。
実施していないから結果は不明。
サマーキャンプという狭い世界
本作の舞台は1981年のサマーキャンプ。アメリカの夏休みはサマーキャンプに参加するのが割と一般的らしい。そして同年代の若者がイベントごとに集まれば当然のごとく、気になる人とどうにかなりたい欲求、人によってはとにかくやりたい欲求はどうしても出てくるし、そこが1番事件が起こるところ。
監督と、一緒に脚本書いたクープ役のマイケル・ショウアルターはサマーキャンプに参加したことがあるらしく、いくつかのエピソードは、その実体験をベースにしている。ビクターが戻ろうとして車が大破する話なんかもそうみたい。
そのサマーキャンプという恐ろしく狭い閉じた世界だけど、そこにいる複数の人物がどう動くか、どういう関係性になるかを監督はやりたかった模様。
元ネタした作品たちと茶化しの対象
ってことは監督やりたいのは群像劇だろう。監督曰く、ナッシュビルとか、バッドチューニング(記事へ)とか、ドゥ・ザ・ライト・シングみたいな作りにしたかったとのこと。
と同時に、同じくサマーキャンプを描いた映画、
- ミートボール(Meatballs)(1979)
- サマーキャンプ・インフェルノ(Sleepaway Camp)(1983)
- インディアン・サマー/タマワクの英雄たち(Indian Summer)(1993)
も元ネタ。
上記3作全部観てないのでどのくらいの継承率なのかは分かりません。
本作をコメディとしてみるか、パロディとしてみるかで印象が変わるかもしれない。映画の舞台は1981年だけど、当時のsex comedy映画のパロディとしての側面もある。
sex comedyは、
- アニマルハウス
- 初体験/リッジモント・ハイ(Fast Times at Ridgemont High)(1982)
- ポーキーズ(Porky’s)(1981)
- 独身SaYoNaRa! バチェラー・パーティ(Bachelor Party)(1984)
- 卒業白書(Risky Business)(1983)
なんかが、そう。
ただ、そのコメディの感じが、純粋に笑わせようとしてるのか、そのコメディ感がつまらないよっていう暗喩としてニヤニヤさせようとしてるのか、、ちょっと判断が。単純なコメディだったら、、ちょっと救いようがない。と言いたいところだけど、そのクソみたいな様子を受け入れられる寛容さがあるなら、楽しめるだろうという声も。
結構くだらないコメディがある中で、アンディ関連のシーンのちょっとブラックな感じとか、最後のケイティとクープの関係とか、その辺は僕の好みだった。
賛否の中のキャスト陣と続編
カルト的な人気となった一因としてキャストもあるかもしれない。今では有名になったキャストがいるから。
たとえばアントマン
アントマン情報では、本作は予算も少ないし出演者のギャラはだいぶ少なかった模様。
それからロケットラクーン
ちなみにブラッドリークーパーは本作がデビュー作。
それからエフィートリンケット
それからヒラリークリントン
すごいね。みんな。でも10年以上経ってそんな彼らが再びティーネイジャーを演じるのは流石に無理がある、
とは言わせない。
オリジナルキャストでしっかり臨んだ続編が、ウェット・ホット・アメリカン・サマー:キャンプ1日目 (Wet Hot American Summer: First Day of Camp)。
僕はこれから観ます。 観ました。ネットフリックスオリジナル。8エピソード。ネットフリックスはさらに続編として10年後を描く作品を制作中(?)。検索すると引っかかるんだけど、配信はまだっぽい? Wet Hot American Summer: Ten Years Later
ウェット・ホット・アメリカン・サマー:キャンプ1日目(記事へ)
ということで
これはみんなで寛容な心で観ると良い。
監督も参考にした青春カルト映画なら バッドチューニング(記事へ)
なんかもおすすめです。
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