1994年公開の「ジムキャリーはMr.ダマー」。20年の歳月を経て続編として2014年に本作が公開された。劇中でも1作目から20年が経過していて、ちゃんとジムキャリーとジェフダニエルズが演じている。
人生は壮大なジョークだ
という考え方もあるんだと思わせてくれる本作は、ちょっと鬱気味になった時に生きやすくしてくれる作品である。
と、持ち上げるなら、こんな感じになるんだろうきっと。
ネタバレありつつ参ります。
概要
基本情報
2014年 アメリカ
監督:ファレリー兄弟(Bobby Farrelly, Peter Farrelly)
キャスト:
ジム・キャリー(Jim Carrey)/ ロイド・クリスマス
ジェフ・ダニエルズ(Jeff Daniels)/ ハリー・ダン
キャスリーン・ターナー(Kathleen Turner)/ フリーダ・フェルチャー
ローリー・ホールデン(Laurie Holden)/ アデル・ピンチロー
ロブ・グリル(Rob Riggle)/ トラヴィス、キャプテン・リッピンコット
レイチェル・メルヴィン(Rachel Melvin)/ ペニー・ピンチロー
スティーヴ・トム(Steve Tom)/ バーナード・ピンチロー
ドン・レイク(Don Lake)/ ロイ・ベイカー博士
キャム・ニーリー(Cam Neely)/ シーバス
ビル・マーレイ(Bill Murray)/ カメオ出演
解説
1995年に日本公開されたジム・キャリー主演のヒットコメディー『ジム・キャリーはMr.ダマー』の続編。共におバカながらも強い絆で結ばれたハリーとロイドのコンビが、行く先々で大騒動を巻き起こす。ジムを筆頭に、監督には『愛しのローズマリー』などのピーター・ファレリーとボビー・ファレリー、共演に『LOOPER/ルーパー』などのジェフ・ダニエルズと、前作のスタッフ、キャストが名を連ねた。息の合った掛け合いを見せる二人の姿や、おバカ度がアップしたギャグの数々に笑いが止まらない。
あらすじ
20年にわたり、精神病院に入院している相棒ロイド(ジム・キャリー)の見舞いを続けてきたハリー(ジェフ・ダニエルズ)。ある日、ハリーが腎臓病を患っていることが発覚する。それをロイドに打ち明けると、彼は精神病のふりをしていたことを告白。20年を費やしたドッキリに大笑いしたところで、彼らはハリーに腎臓を提供してくれるドナーを探す旅に出ることに。さまざまな場所でおバカな騒動を巻き起こしていくが、さらなるおバカな者たちが旅の道中で彼らを待ち構えていた。
受賞歴
1 win & 7 nominations.
正式な続編として
正式な、という表現があっているのかは分からないけど、1作目がカルト的な人気があったおかげで、プリクエルやらアニメ作品が製作されていたものの、メインキャストの2人は関わっていなかった。シリーズ作品については1作目の記事で少し書いているので気になる方はそちらも参照下さい。
いくつかシリーズ作品がありつつ、ようやく20年の時を経て本作が続編として製作された。マッドマックスやらブレードランナーやらうん十年ぶりの続編って最近多い。本作に関してはジムキャリーがこんなtweetをしている。
これはファンからしたらものすごくテンション上がるよね。前歯だけで分かるのであれば。
GESS HUUZ BAK BICHEZ?
って良いなぁ。言いたい。のは置いといて、結構本作の公開まではすんなりいかなったらしい。ジムキャリーが出演を辞退しかけたり、1作目を作った映画会社のニュー・ライン・シネマがワーナーに吸収されて、そのワーナーが続編に対して後ろ向きだったり。なんとか製作できたわけだけど、その結果、
ボロボロの評価を得ている。
予算50ミリオンドルに対して興行収入は169ミリオンドルだからまぁまぁ。でも批評家からも視聴者からも辛辣なお言葉を頂いている。
さすがに20年は長すぎた
と。そしてなかなか受賞歴もむごい。Golden Schmoes Awards というアワードでノミネートされた部門は Biggest Disappointment of the Year 。そもそもの期待値もあるおかげかもしれないけど。
個人的には、ピンとこない。
何にピンとこないかと言うと、作品自体に対してではなくて、本作のレビューを流し見してると何に怒り心頭なのかがイマイチピンとこないんだけど。そんなに怒れる作品なのかと。確かにくだらなくて低俗なギャグ満載ではあるけども、それは1作目からそうだったじゃない。それを見たかったんじゃないの?と。むやみに1作目を引きずりすぎてるのは同意するし、そこまで1作目に近づけなくてもとは思うけど。
とは言いつつも、冒頭の20年間ジョークのために相棒を騙し続けたシーンが示すように、彼らは何にも変わってないわけで、その変わらなさをファレリー兄弟は本作でも書こうとしたんだろう。ま、それが公開時点で求められていなかったのなら仕方がないけど。
酷評されるところまでジョークとしているなら、本作らしい結末である。
キャスト関係
再演
1作目のメインが2人とも戻ってきたわけだけど、ビリーとシーバスも再演している。と言っても2年前に1作目を見た僕ですらほとんど覚えてないのに、20年ぶりに観るなんて人はまぁ思い出せないだろう。ちなみにビリーを演じた Brady Bluhm に出演依頼をする際に、連絡先が分からずに最終的にフェイスブックで見つけたらしい。
再演したのは人だけではない。あの「わんわんカー」も登場。本作のポスターにも使われているからすぐ分かるけど。
公式のポスターやらアートワークにわんわんカーが多用されていたにも関わらず、登場シーンは1分未満という。その結果、 ”Golden Trailer Awards” にて “Best Teaser Poster” にノミネートされている。。期待させておいてのこの編集はジョークの一部なのか。。
あとあれね、Big Blue Bug 。こいつ。
本作鑑賞中に、なんでこのアリ映してるんだろうって思ってたんだよね。そしたら1作目でも出てきていたらしい。というか、こいつ自体有名みたいでテレビ番組とかアニメとかコミックとか本とか至る所で使われている模様。
カメオ出演
この記事書く段階で知ったけど、ビルマーレイがカメオ出演している。この役。
僕は見ていないから分からないけど、ブレイキングバッドから引用している模様。このシーンもメタンフェタミンを製造しているところかと。名前も Ice Picker だし。
もう1人、実際には出演しなかったけど、ジェニファーローレンスが1作目の大ファンだということでカメオ出演する話があったらしい。スケジュールの都合上ダメだったみたいだけど。一部では、撮影したけどカットされたという噂もあったけど、ファレリー兄弟もジェニファーローレンスも否定している。
小ネタ
本作の中で僕のお気に入りは、キャプテンのカモフラージュシーン。
何度も騙されてしまった。何回見ても良いわ。ちなみにロブリグルは米海兵隊予備部隊としても活動していて、実際にコソボやらアフガニスタンやらへ行っている。
もう1つ、どうでも良い豆知識だけど、ジェフダニエルズは、デイヴクーリエとよく間違えられるらしい。デイヴクーリエは、フルハウスのジョーイおじさんね。この話を皮肉ってというかネタにして、ジェフダニエルズ演じるハリーが「フルハウスを全話見た」なんてセリフがあったりする。
ということで
2034年のMr.ダマー4まで気長に待つとしますか。
1作目の記事
バカだなー、って感じを味わいたい&15年ぶりに続編が出ているズーランダーとか
俺たちニュースキャスターとか
なんかもおすすめです。
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