概要
基本情報
2016年 アメリカ
製作:ダファー兄弟(Duffer Brothers)
製作総指揮:ショーン・レヴィ(Shawn Levy)
キャスト:
ウィノナ・ライダー(Winona Ryder)/ ジョイス・バイヤーズ
デヴィッド・ハーバー(David Harbour)/ ジム・ホッパー
フィン・ヴォルフハルト(Finn Wolfhard)/ マイク
ミリー・ボビー・ブラウン(Millie Bobby Brown)/ イレヴン
ゲイテン・マタラッツォ(Gaten Matarazzo)/ ダスティン
ケイレブ・マクラフリン(Caleb McLaughlin)/ ルーカス
ナタリア・ダイアー(Natalia Dyer)/ ナンシー
チャーリー・ヒートン(Charlie Heaton)/ ジョナサン・バイヤーズ
カーラ・ブオノ(Cara Buono)/ カレン
マシュー・モディーン(Matthew Modine)/ マーティン・ブレナー
ノア・シュナップ(Noah Schnapp)/ ウィル・バイヤーズ
ジョー・キーリー(Joe Keery)/ スティーブ・ハリントン
シャノン・パーサー(Shannon Purser)/ バーバラ
解説・あらすじ
平和な町で突然起こった少年の失踪事件。家族や地元の警察が捜索を続けるなか、謎に包まれた少女が現れる―。政府が秘密裏に行う恐ろしい実験、次々に発生する超常現象に隠された真実とは?ウィノナ・ライダー主演による80年代SF映画へのオマージュ。Netflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』7月15日より独占配信決定。
批評と受賞歴
批評
- Rotten Tomatoes:94% 7.96 / 10
- IMDb:9.0 / 10 ※シリーズ全体
恐るることなかれ
存在は知ってはいたし、良い評価の噂も聞いてはいたけど、ホラーっぽいしなぁ、、と思って躊躇していた。でも、この前シーズン2が配信された時に大騒ぎしてたから、ようやく鑑賞を決意。
まぁ、言うてそんな怖くないだろと思っていたら、
本当にそこまで怖くはなかった。
けど、エイリアン系の怖さと心理的な怖さを持ち、引き込まれるストーリーに惹かれるキャラクター、そして全体に渡って80年代のポップカルチャーが散りばめられた本作は
実に面白い。
怖くなかったとは言いつつも、エピソード1の冒頭でドアがダンってなるところですごいビクっとしてたけど。
ドアがダン
とかやめろよ、ビックリする系やめろよ、と思いつつ見るのは止まらない。エピソード1の冒頭8分間はyoutubeで見られます。
そんなビックリ要素だけだと決めつけるのは早計。主役でもある子供達の冒険物語、成長物語でもあるし、いなくなった子供・兄弟を助けるために一心不乱に行動する家族の物語でもあるし、謎と真相を解き明かそうとする探偵物語でもあるし、生涯の友を見つける友情物語でもあり、恋物語でもあり。物語として、いくつも軸があって、どこでどうなっていくか、その辺も面白い。
まぁただ、一言で言ってしまえば、SFホラーにはなるのかと。
他のドラマシリーズが22とか23エピソードが多いのに対して、本作はシーズン全体でも8エピソード。感覚的には、連続したドラマというより、1本の長い映画 を見ているような印象。その辺のさくっと見れる感も良い。
とりあえず
見よ。
ということでネタバレはそこそこに小ネタメインで参ります。
新進気鋭、ダファー兄弟
本シリーズの製作、ダファー兄弟。で、良いのかな?Duffer Brothers と呼ばれる兄弟が製作している。マット・ダファー(Matt Duffer)さん、1984年生まれの現在33歳。と、ロス・ダファー(Ross Duffer)さん、1984年生まれの現在33歳。
ん?って思った?
どうやら双子らしい。
彼らは大学卒業後、ショートフィルムを結構撮っていた。2015年に公開された長編ホラー映画、Hidden の脚本・監督を務めている。Hidden って映画は、Mナイトシャマラン監督のスタイルを真似て作ろうとしたみたいけど、ワーナーに変えられたらしい。
あんまり大々的には公開されなかったみたいで(日本も劇場未公開?)、世間的な評価もまぁ普通(?)ではあったけど、Hidden の脚本を読んだドナルド・デ・ライン(Donald De Line)っていうプロデューサーは興味を持った。そして、Mナイトシャマラン監督がエグゼクティブプロデューサーを務めるFOXのテレビ番組、”Wayward Pines” にライター・プロデューサーとしてダファー兄弟を招いている。Wayward Pines は、ブレイク・クラウチ(Blake Crouch)のSFミステリー小説を原作にした番組。
このテレビ番組の製作、そしてMナイトシャマラン監督と仕事をした経験によって、
「なるほどね」
って思ったと。おそらく「なるほどね」とは言ってないけど、だいぶそれで自信がついて、スキルも洗練された模様。
断られ続けた原案をネットフリックスが拾う
ストレンジャーシングスのアイディアは、2013年のヒュー・ジャックマン主演、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のプリズナーズから着想を得ているらしい。プリズナーズも子供が行方不明になる話。兄弟の思惑通り(かは知らないけど)、僕もストレンジャーシングス見ながら、自分の子供が失踪したらもう耐えらんないだろうなぁって思っていた。子どもいないけど。
そんなところから始まって、書き上げた原案をいろんなケーブルネットワークに持ち込んだけど、子供をメインにするのは、、ホッパー目線にするのはどう?とか、大抵そんな理由でお断りされていた。そんな中、ショーン・レヴィ(Shawn Levy)のプロダクションに持ち込んだら、ネットフリックスが早々に選んでくれたと。だからショーンレヴィが製作総指揮にいると。
ネッフリックスは、その時にはもうハウスオブカードやらオレンジイズニューブラックやらで十分認知されていたし、ダファー兄弟みたいな新進気鋭の若手にチャンスを与える準備が整っていた。
80年代へのラブレター
ストレンジャーシングスシーズン1の舞台は1983年、インディアナ州。場所よりもその年代に結構なこだわりを見せている。というのも、各所に70年代、80年代の要素が散りばめられているから。
1980年代当時のポップカルチャーへのオマージュ要素が盛りだくさんで、スピルバーグ、ジョンカーペンター、スティーブンキング、ジョージルーカス等々からインスピレーションを受けている。映画の流れで言えば、アメリカンニューシネマが終わって、SFやホラーやアクションが盛り上がってきた時、それこそ、スターウォーズ、とか、E.T.とかね。
70年代後半から80年代の映画をよく知っている人、もしくは何本か見たことある人からしたら、ストレンジャーシングス見た時に
あれ、エイリアンじゃん
とか
あれ、グーニーズじゃん
とか
あれ、E.T.じゃん
とか
あれ、スタンドバイミーじゃん
とかなる。なるけど、その辺参考にしてますって監督兄弟は公言しているし、そんな内容を求めている人にはうってつけだと。
監督兄弟が1980年代生まれということもあって、幼い頃には繰り返し80年代の映画のビデオテープを見ていたらしい。キャスティングも、ウィノナ然り、マシューモディーン然り、いずれも80年代に活躍した俳優。
元ネタにされたと言われている映画はいくつもあるけど、
E.T.、未知との遭遇、グーニーズ、エイリアン、エルム街の悪夢、ポルターガイスト、エクスプローラーズ、炎の少女チャーリー、シャイニング、スタンドバイミー、キャリー
なんかが代表的に上げられる。映画以外にも、日本のアニメのアキラとかゲームのサイレントヒルなんかからインスパイアされているとのこと。
元ネタとなった作品群をまとめてくれているサイトはこちらから
元ネタとなった作品群とのシーンの比較動画はこちらから
大部分の視聴者はこの辺のことは気にしていないか、むしろ興奮させる材料になっているけど、一部の人からは、こんな真似ばっかりして何の新鮮さもない、みたいなネガティヴなレビューもあったりはする。でもねぇ、そんなこと言い出したらパクりパクられで発展してきた映画界全てを敵に回すことになると思うんだけど。オマージュとして公言しているんだから何の問題もないと個人的には思う。
子どもたち
監督兄弟は自身らはナードだと言う。だから(なのかは分からないけど)、主役の子供達と、ナンシーの友人バーブもちょっとアウトキャストな人たちという設定になっている。ちなみにバーブの熱烈なファン層がいるらしい。社会(学校)にうまく馴染めない、ナンシーとの比較される感じにシンパシーを感じると。
子役のオーディションではスタンドバイミーのシーンを使ったらしい。約1000人程のオーディションの結果、マイク役の子が決定。理由は
1980年代の映画が好きだから。
いや、もちろん他にもあるんだろうけどね。
そんなマイク役のフィンヴォルフハルトくんは、カナダ出身の現在14歳。今公開中の「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」にも出ている。ちなみに「IT」はMナイトシャマラン監督のシックスセンスのアメリカでの興行収入を上回り、事実上のホラー映画No.1に躍り出た模様。
今後は2018年にケンマリーノが監督する「Dog Days」、netflixの2019年予定のアニメ「Carmen Sandiego」にも声優で参加予定。
俳優の他にも Calpurnia というバンドのギターをやっていたりする。youtubeにバンドの様子がアップされてた。
エル役のミリーボビーブラウンちゃんは、イギリス国籍のスペイン生まれ、アメリカ育ち。おそらく、アメリカに(2012年くらいに)移住してからすぐドラマに出始めて、2016年には本作が大ヒット。今年2017年にはモデルデビュー。2019年のゴジラ映画(odzilla: King of the Monsters)で映画デビューになる予定。
あら可愛い。
個人的に、ちょっとキャリーフィッシャー要素がある気がするんだけど。気のせい?気のせいか。すみませんでした。
ダスティン役のゲイテンマタラッツォくんも、ルーカス役のケイレブマクラフリンくんも、ウィル役のノアシュナップくんも、本シリーズより前から舞台も含め、活動はしていた模様。
シーズン2、シーズン3、派生
ご存知の通り、シーズン2はすでに2017年のハロウィンの時期にすでに配信されている。気になるシーズン3はこの前製作が発表されている。まだまだ見足りないって方は、シーズン2と同時に、”Beyond Stranger Things” というプログラムも配信されているようで、製作陣やキャスト、その他有名人をゲストに招いて、撮影秘話とかその辺の話をしている模様。
シーズン2の配信時期には、アプリでゲームとしても展開されている。
Stranger Things: The Game
僕は知った瞬間、飛びついた。
スーファミとかその辺のドット絵の感じと、操作性。ハートのカケラ的なものがあるし、ゼルダの伝説+MOTHER2ストレンジャーシングス版、のようなイメージ。これが
めちゃめちゃ面白い。
やり込み要素とかはそんなにないし、全てが本シリーズのストーリー展開通りかというとそうでもなかったりはするけど、おそらくシーズン2のプロモーション目的だから、シーズン2から登場する(であろう)新キャラ、マックスがゲーム内に出てきたりする。サクッと終われちゃうから時間がある方はぜひどうぞ。
必見は、ウィノナの鬼気迫る演技
鬼気迫る。
何気なく書いたけど、まさに文字通り。彼女の役柄は、息子が失踪したという絶望的で孤独で追い込まれた状況の中、立ち向かっていく母親。周りからは、単に取り乱していて、気が触れたと見られているけど、実際は一番町自然現象の真実に近づいているという。確かに急に、「光」と会話したなんて聞いたら、ちょっと一歩下がってしまうけど、当人からしたら、唯一の息子との通信手段が「光」って分かったなら、そりゃあ、周りの目なんかどうでも良いしどう思われても良いと思うし。
そんなウィノナはなんと、ドラマ初主演らしい。
終わり際に見せる裏側
線の上だと人は前か後ろしか行けないけど、テントウムシサイズだったら左右の選択肢、つまりもう1つ次元を認識できると。そして不意に次元を超えて裏側に行く可能性があると。the Upside Down。裏側の世界。
その世界のモンスターを倒して、ようやくいつものオタクゲームをやれる世界に戻れたと思ったら、不穏な空気を醸し出す終わり方。シーズン2製作がどの時点で決まったのか、どの時点から話に上がっていたのかは分からないけど、続編めっちゃ意識してんじゃん。個人的にはその辺は、マイナスポイント。実はまだ終わってませんでした、を予感させる終わらせ方は「お金取れそうなら続編作るけど」感が垣間みえてしまってあんまり好きじゃない。
ま、シーズン2きたから良いんだけど。
というわけで
シーズン2見てきます。見てきました。
あんまりホラー系は見ないので、似たようなおすすめは今回わかりません。。が、元ネタになった70年代80年代の映画を見るのも面白いかもしれないです。
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